月刊 きのこ人

【ゲッカン・キノコビト】キノコ栽培しながらキノコ撮影を趣味とする、きのこ人のキノコな日常

ダイダイイグチの炊き込みご飯

2014-07-24 21:53:34 | キノコ料理
特上ダイダイイグチを見つけたので、前から一度試してみたかったダイダイイグチ料理にチャレンジしてみた。

ダイダイイグチは中型のイグチで、その名の通り全身がオレンジ色。おそらく西日本を中心に分布している。ただ、数はあんまり見つからない。

わりと背が低くて、そのかわりにずっしりと持ち重みがする。特に悪い臭いもなく、雰囲気はいい。いくつかの図鑑で「可食」となっているので、安全性に問題はなさそうだ。

ダイダイイグチは、煮るとだいだい色が煮汁に溶けだすと言う。普通の料理に使ってだいだい色に染まったら、それはただ迷惑なだけだが、今回は、ぜひともそれを生かそうと思う。メニューはズバリ、炊き込みご飯だ。

作り方は赤飯に準ずる。
少なめのお湯で小さく刻んだダイダイイグチを煮込み、色を出してから、汁ごとお米にくわえて炊きあげる、という寸法だ。
この時に気をつけることがある。ダイダイイグチは切り口が空気に触れるとすぐに青く変わってしまうので、切ったらすぐにお湯に放りこまねばならない。



うわー、ちょっと煮ただけでさっそく黄色くなってきた。味にメリハリをつけたいので塩で味付けをして、このまま弱火で10分ほど煮込む。今回はオマケで蓮根を加えてみた。

研いだお米を入れた炊飯器の内釜に、具を煮汁ごとそそぎ、分量に足りない分、水を足してセット。あとは待つだけっと。



できた!ダイダイイグチのだいだいご飯!予想以上にオレンジ色(笑)

まるでサフランライス!これだけの発色の良さを見せてくれたらそれだけで満点だ。

しばらくご飯を眺めるだけで悦に入っていたが、見るだけで満足するわけにもいかんので、食べてみる。
……ふむ、イグチの中でもトップクラスの緻密な肉質を持っているだけあって、細かく刻んで加熱したにもかかわらず、コリコリとした、しっかりとした食感がある。そのかわり、旨みや香りは強くなく、クセもない、まあ普通って感じ。総合的に見て、ダイダイイグチは、予想以上に普通の食材だった(色素を除いて)。

おいしく食べたいのならば、刻んだ鶏肉を少量足して、具を少し濃いめに味付けするといいだろう。ご飯を炊くときお酒を入れるといい感じになりそうだ。

ダイダイイグチ 味ランク:B (どちらかといえば美味しい)

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (シオ)
2014-07-24 23:58:14
鮮やかな色ですね!色的にはKKKとも合いそうですね(^-^)
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Unknown (鳥居)
2014-07-26 20:25:32
素敵な感じになりました!

KKK入りカレーとマッチングも(笑)
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グローバルサムライ (Unknown)
2024-05-15 04:09:15
最近はChatGPTや生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタインの理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズム人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。こういうのは従来の科学技術の一神教的観点でなく日本らしさとも呼べるような多神教的発想と考えられる。
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