奈良大好き☆お勉強日記

奈良大学文学部文化財歴史学科(通信教育部)卒&奈良まほろばソムリエ検定のソムリエを取得したヒトの色々な勉強の日記です♪

GWは奈良その1

2013年05月04日 | 色々・モシクハお勉強
今年のGW前半は奈良三昧してきました。
ひさびさの奈良~★

初日はとりあえず近鉄乗り継ぎ、奈良に入りました。
まずは西ノ京で降りて、薬師寺へ。
ひさーしぶりに本家にてお写経をば。
奈良にいる頃や、東京にいる頃には、そのためだけにお写経道場へ行けたけど。
実家に引っ込んでからはトンとご無沙汰。
そのためかどうかは知らんけど、
薬師寺からのお便りも最近では滞りがちだったので。
ここでご縁を結びなおしておかないと、いかんなあと思ったので。

桜はすっかり散ってしまっていたけど、
西ノ京からお写経道場への道すがらはツツジがすでに咲き始めていい感じ。
しかも、連休で、土曜日だってーのに、人が少ない!快適!

とりあえずお写経道場にて写経をば。
(久しぶりに行ったので、変わっているところ、結構あった)
サラサラと写経をして、久しぶりの本家での写経を堪能しました。
そして嬉しいことに、一冊目の写経帳面が終了。

写経を一回済ませると一つ専用帳面にご朱印をいただけるのだけど。
それが12回で一冊終了する帳面があります。
そして、12回が済むと、次の帳面に移ると。
これがまた、コレクター心を刺激する(笑)

色が変わったり、表紙が厚くなっていったりするのだぁ。
写経を始める前に受付にそれを出しておくと、
写経をした日付を入れてくれて、終わるまでに、机の上にその帳面が置かれています。
私の隣りのかたの帳面はとっても表紙が厚くて金ぴか調の立派なものでしたわ。
おお、ここで判る、ステータス。
ということで、わたしも次からは新しい帳面に入るぞと。

写経をすると当日有効の拝観券をいただけますので、それにてぐるっと一周。
玄奘三蔵院伽藍は5月5日に行われる玄奘三蔵会大祭の準備が進んでいました。
回廊にぐるっと藍染がかけられていて、とてもキレイでした。

白鳳伽藍に久しぶりに入れば、覆いのかかった東塔。
次に東塔公開行事があるのは秋だそうで。
その時、お誘いくるかなあ>お写経したし…。(ないのかな)

さて、次は一路奈良駅へ向かいます。
時間があれば興福寺南円堂の公開を見ようと思っていたけど、
ちょっと遅くなってしまったので、とりあえず奈良博へ。

今期は「當麻寺展」をやっていて、しかも當麻曼荼羅が出品されてる!
かつ、展示期間がGW中に限られている!ってことで、
今回を逃すと、長い会期中とはいえ、見られん。
きゃー、行く行く!ってのが、今回の旅のきっかけでした。

勘違いしていたんだけど、開館時間がこの日は5時まで。
6時までじゃなかったので、見学は少し駆け足になってしまったけど。
とりあえずすべりこみセーフ。

中之坊の剃髪堂に普段はおわす、中将姫の守り本尊の「導き観音」も初めて会えたし。
(この十一面観音さまって、室生寺の仏様たちによく似てらっしゃる)
「二十五菩薩像」は普段お目にかかることがない仏様御一行25名勢揃いだし。
(仏像フィギュアでこのガチャポンがあったら、揃えちゃいそうだ)

そして、メインイベントの「綴織當麻曼荼羅」。
縦横4mの巨大な軸がどどーん。
奈良時代相当のものとのことで、ふっるーい古い。
殆ど図柄は見えず、巻き皺とおぼしき横線が気になってしまうのだけど、
その皺を気にせずに、じーっと目を凝らしていると…。
「3Dの飛び出す絵」のごとく見えてくる仏様。
おおお、見えてきた見えてきた。

伝承では蓮の糸で織られたとあったものの、実際のところは、
昭和に入ってからの調査では綴織という技法で織られていると判明。
奈良時代にこんな高い技術で織られたものは世界的に見ても他に例がなく、
どうやら舶来品らしいのだ。
ではどうしてこんな巨大なものが「當麻寺」に入ることになったのか?
ってのは不明のままなのだけど。
人間も、ブツも、少しくらいミステリアスな方が…いいよね(何故?)

最期はちょっと駆け足になっちゃったけど、とりあえず一番見たかった
「綴織當麻曼荼羅」は見れたし、まだ展示品のかけかけもあるので、
会期中にもう一度くらい行けたらいいなあ…。

その後は時間があれば、東大寺ミュージアムだの、東大寺だのも見たかったけど、
東大寺のみで入るのもなんなので、パスして二月堂へ。
どこも開いてない時間帯には二月堂に限る(笑)
というわけで、二月堂へ久しぶりに登壇。
外人さんがたくさんいて、写真バシャバシャ撮っておりました。

日没までは間があるので、さて次はどこへいこうと思ったら、
そうだ、まだ咲いているかも>「奈良の八重桜」
ってことで、知足院へ。

時刻は午後5時半過ぎだったけど日はまだ高く。
しかし、東大寺講堂跡を歩くと、ひとっこ一人いない!
この世で、私と、鹿と、大仏さまだけ、って感じ。
おおお、スゴイ寂寥感。
しかも連休初日ですよ。
何でこんなに人がいないのだ?ってくらい静か。
みんな、何故、奈良にいないのだ???

夕日がどんどん赤くなる中、誰もいない寂しい道を歩いて着いた知足院にも誰もおらず。
なんだか本当に一人きりの春って感じ。
『独り来て 独り占めする 桜かな』

以前来た時は秋だったので、わかんなかったんだけど。
裏山の崖ってこれよね?ってところに咲いていた桜は、
ちょっと盛りは過ぎていましたが、とりあえず見たぞ。

下界に降りてきて、転害門へ出たら、門前に咲いていた八重桜も綺麗でした。
去年は奈良の桜三昧をしましたが、今年は桜の時期には来れず。
(しかも桜の開花時期も早かったしね)
それでも今期最期の奈良の桜に間に合ってちょっと得した感じ。

とりあえず来てよかった一日目でした。
コメント (2)
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