今更…いやいや、来年用に勉強ベンキョウの日々なのだが。
(奈良検定のベンキョウが進まないじゃんか!!)
先日公開された2級の正答一覧…どうしても納得がいかない箇所が一つ。
問67
賀茂社は朝廷よりとくに篤い崇敬を受けます。
薬子の変の鎮定後、嵯峨天皇は神宮の例にならって、未婚の皇女を(イ)として祭祀に奉仕せしめました。
1.斎宮 2.斎王 3.斎院 4.祭主
(イ)に入る答えは何番だと思います?
公開された解答は「1」とあったんだけど、
ここは「2」ではないのかなあ???
『神社のいろは続』P62では以下の記述があります。
”先にふれた薬子の変に際して、嵯峨天皇は乱の鎮定を賀茂社に祈願されます。
乱の鎮定後、嵯峨天皇は神宮の例にならって斎院を設置し、未婚の皇女を斎王として祭祀に奉仕せしめました。”
一方、試験の問題文は以下のとおり。
”薬子の変の鎮定後、嵯峨天皇は神宮の例にならって、 未婚の皇女を(イ)として祭祀に奉仕せしめました。”
「奉仕せしめました」なんてあまり見かけない文言が同じですし、
ここ(P62)から出題されたとものと推察しますが、
そうなるってーと、ここの文言はズバリ「斎王」ではないでしょうか?
神社検定の問題はほとんどがテキストから、テキストと同じ文言で出ていますので、
これによれば「斎王」が正しいと思うのですが。
何故に「斎宮」?
それがもし、テキストの文言と異なり「斎宮」が正解であるとすれば、
選択肢中の「斎王」でも「斎院」でも正解になり得るんじゃないかと。
”ちなみに斎宮(いつきのみや)とは、神宮に奉仕した未婚の皇女をいい、
正式には「斎王」や「斎内親王(いつきのひめみこ)」と呼ばれました。
もともと斎宮とは、この斎王の居所を指しましたが、転じて斎王その人を指すようになりました。”
『神社のいろは続』P55
このテキストの記述によれば、
神宮に奉仕した未婚の皇女を「斎内親王(いつきのひめみこ)」=「斎王」といい、
「斎王」の居所を「斎宮」と呼んだ、ということになります。
これは、神宮に奉仕した未婚の皇女を指す言葉として、はじめは「斎王」や「斎内親王」が用いられ、
のちに「斎宮」と呼ばれるようになったという風に理解しました。
これは私の元々の知識でもそのとおりの認識。
それと同じロジックでいけば、
”乱の鎮定後、嵯峨天皇は神宮の例にならって斎院を設置し、未婚の皇女を斎王として祭祀に奉仕せしめました。
神宮の斎王と区別するため「賀茂斎王」とも呼ばれました。斎院とは斎王の居所を意味しましたが、
賀茂斎王を指す言葉となります。”
『神社のいろは続』P62
の文章は、P55の神宮の「斎宮」と「斎王」の関係と同じということになろうかと…。
つまり、こういうこと。
(神 宮)神宮に奉仕した未婚の皇女を「斎内親王」=「斎王」(職務名)といい、
「斎王」の居所を「斎宮」(場所の名)と呼んだ。
のちに、この場所にいる皇女のことも、「斎宮」と呼ぶようになった。
上記の流れをすべて倣えば、
(賀茂社)神宮に倣って、未婚の皇女を「○○」(職務名)といい、
「○○」の居所を「斎院」(場所の名)と呼んだ。
のちに、この場所にいる皇女のことも、「斎院」と呼ぶようになった。
となり、
選択肢の言葉の意味を考えると
1.斎宮(場所の名、もしくは職務名)…伊勢
2.斎王(職務名) …伊勢でも京都でもOK
3.斎院(場所の名、もしくは職務名)…京都
4.祭主(職務名)←これは伊勢にのみ置かれている神職の役職
ということになるハズ。
ここで、ちょっと余談ながら。
個人的につたない知識のなかでは、
・斎宮は伊勢にいる(いた)皇女、
・斎王代(≒斎王)は京都の葵祭に出る姫様役、
とそんなものでした。
(だって私京都のことなーんも知らんのだもん)
しかし、斎宮≠斎王だとは思っていたけど、ちゃうの?
斎宮は伊勢にいる人、斎王は京都にいる人だと思っていたけど、ちゃうの???
時系列でいえば、伊勢に奉仕した皇女の存在の方が先だから、
「斎王」(「斎内親王」)や「斎宮」の言葉の方が先にあったのは事実。
薬子の変のあとに、「賀茂斎王」が出てきた当時は、
伊勢の斎王も、賀茂社の斎王も、単に「斎王」と呼んでいた時代もあるだろうし、
その頃も、わたしのように混乱していたのかも(なんちゃって)
で。
話を元に戻せば。
1.斎宮(場所の名、もしくは職務名) 2.斎王(職務名) 3.斎院(場所の名、もしくは職務名) 4.祭主(職務名)
ならば、
伊勢に倣って…というか、伊勢の名称そのままで「斎宮」でも、
賀茂社の「斎王」でも「斎院」(←場所の名が職名になったんだから)でもいい気がします。
何故解答が「斎宮」のみなの?斎宮って伊勢のもんでしょ?
一番簡単に突きつけられる論破方法(笑)としては、
テキストには、
”先にふれた薬子の変に際して、嵯峨天皇は乱の鎮定を賀茂社に祈願されます。
乱の鎮定後、嵯峨天皇は神宮の例にならって斎院を設置し、未婚の皇女を斎王として祭祀に奉仕せしめました。”
とあるのに、試験では何故、
”薬子の変の鎮定後、嵯峨天皇は神宮の例にならって、 未婚の皇女を(イ)として祭祀に奉仕せしめました。”
の(イ)に入るべき文言が「斎宮」なの?
ってトコロですね。
何故テキストそのままの文言を入れると間違いになるんでしょう?
試験問題に出た文章と答えが正しいのであれば、
テキストに書かれた文言が間違っている≒誤植?ってことになるかと思うんだけど。
どうでしょうね。
個人的には(イ)に入るのは「斎王」だと思っているんだけど。
どんなもんでしょうか?
教えて!エライ人!
てか、偉くなくてもいいから、知っている人は教えてください(拝)
(奈良検定のベンキョウが進まないじゃんか!!)
先日公開された2級の正答一覧…どうしても納得がいかない箇所が一つ。
問67
賀茂社は朝廷よりとくに篤い崇敬を受けます。
薬子の変の鎮定後、嵯峨天皇は神宮の例にならって、未婚の皇女を(イ)として祭祀に奉仕せしめました。
1.斎宮 2.斎王 3.斎院 4.祭主
(イ)に入る答えは何番だと思います?
公開された解答は「1」とあったんだけど、
ここは「2」ではないのかなあ???
『神社のいろは続』P62では以下の記述があります。
”先にふれた薬子の変に際して、嵯峨天皇は乱の鎮定を賀茂社に祈願されます。
乱の鎮定後、嵯峨天皇は神宮の例にならって斎院を設置し、未婚の皇女を斎王として祭祀に奉仕せしめました。”
一方、試験の問題文は以下のとおり。
”薬子の変の鎮定後、嵯峨天皇は神宮の例にならって、 未婚の皇女を(イ)として祭祀に奉仕せしめました。”
「奉仕せしめました」なんてあまり見かけない文言が同じですし、
ここ(P62)から出題されたとものと推察しますが、
そうなるってーと、ここの文言はズバリ「斎王」ではないでしょうか?
神社検定の問題はほとんどがテキストから、テキストと同じ文言で出ていますので、
これによれば「斎王」が正しいと思うのですが。
何故に「斎宮」?
それがもし、テキストの文言と異なり「斎宮」が正解であるとすれば、
選択肢中の「斎王」でも「斎院」でも正解になり得るんじゃないかと。
”ちなみに斎宮(いつきのみや)とは、神宮に奉仕した未婚の皇女をいい、
正式には「斎王」や「斎内親王(いつきのひめみこ)」と呼ばれました。
もともと斎宮とは、この斎王の居所を指しましたが、転じて斎王その人を指すようになりました。”
『神社のいろは続』P55
このテキストの記述によれば、
神宮に奉仕した未婚の皇女を「斎内親王(いつきのひめみこ)」=「斎王」といい、
「斎王」の居所を「斎宮」と呼んだ、ということになります。
これは、神宮に奉仕した未婚の皇女を指す言葉として、はじめは「斎王」や「斎内親王」が用いられ、
のちに「斎宮」と呼ばれるようになったという風に理解しました。
これは私の元々の知識でもそのとおりの認識。
それと同じロジックでいけば、
”乱の鎮定後、嵯峨天皇は神宮の例にならって斎院を設置し、未婚の皇女を斎王として祭祀に奉仕せしめました。
神宮の斎王と区別するため「賀茂斎王」とも呼ばれました。斎院とは斎王の居所を意味しましたが、
賀茂斎王を指す言葉となります。”
『神社のいろは続』P62
の文章は、P55の神宮の「斎宮」と「斎王」の関係と同じということになろうかと…。
つまり、こういうこと。
(神 宮)神宮に奉仕した未婚の皇女を「斎内親王」=「斎王」(職務名)といい、
「斎王」の居所を「斎宮」(場所の名)と呼んだ。
のちに、この場所にいる皇女のことも、「斎宮」と呼ぶようになった。
上記の流れをすべて倣えば、
(賀茂社)神宮に倣って、未婚の皇女を「○○」(職務名)といい、
「○○」の居所を「斎院」(場所の名)と呼んだ。
のちに、この場所にいる皇女のことも、「斎院」と呼ぶようになった。
となり、
選択肢の言葉の意味を考えると
1.斎宮(場所の名、もしくは職務名)…伊勢
2.斎王(職務名) …伊勢でも京都でもOK
3.斎院(場所の名、もしくは職務名)…京都
4.祭主(職務名)←これは伊勢にのみ置かれている神職の役職
ということになるハズ。
ここで、ちょっと余談ながら。
個人的につたない知識のなかでは、
・斎宮は伊勢にいる(いた)皇女、
・斎王代(≒斎王)は京都の葵祭に出る姫様役、
とそんなものでした。
(だって私京都のことなーんも知らんのだもん)
しかし、斎宮≠斎王だとは思っていたけど、ちゃうの?
斎宮は伊勢にいる人、斎王は京都にいる人だと思っていたけど、ちゃうの???
時系列でいえば、伊勢に奉仕した皇女の存在の方が先だから、
「斎王」(「斎内親王」)や「斎宮」の言葉の方が先にあったのは事実。
薬子の変のあとに、「賀茂斎王」が出てきた当時は、
伊勢の斎王も、賀茂社の斎王も、単に「斎王」と呼んでいた時代もあるだろうし、
その頃も、わたしのように混乱していたのかも(なんちゃって)
で。
話を元に戻せば。
1.斎宮(場所の名、もしくは職務名) 2.斎王(職務名) 3.斎院(場所の名、もしくは職務名) 4.祭主(職務名)
ならば、
伊勢に倣って…というか、伊勢の名称そのままで「斎宮」でも、
賀茂社の「斎王」でも「斎院」(←場所の名が職名になったんだから)でもいい気がします。
何故解答が「斎宮」のみなの?斎宮って伊勢のもんでしょ?
一番簡単に突きつけられる論破方法(笑)としては、
テキストには、
”先にふれた薬子の変に際して、嵯峨天皇は乱の鎮定を賀茂社に祈願されます。
乱の鎮定後、嵯峨天皇は神宮の例にならって斎院を設置し、未婚の皇女を斎王として祭祀に奉仕せしめました。”
とあるのに、試験では何故、
”薬子の変の鎮定後、嵯峨天皇は神宮の例にならって、 未婚の皇女を(イ)として祭祀に奉仕せしめました。”
の(イ)に入るべき文言が「斎宮」なの?
ってトコロですね。
何故テキストそのままの文言を入れると間違いになるんでしょう?
試験問題に出た文章と答えが正しいのであれば、
テキストに書かれた文言が間違っている≒誤植?ってことになるかと思うんだけど。
どうでしょうね。
個人的には(イ)に入るのは「斎王」だと思っているんだけど。
どんなもんでしょうか?
教えて!エライ人!
てか、偉くなくてもいいから、知っている人は教えてください(拝)