山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

英語教育、国際姉妹都市交流、ジョン・スタインベック、時事英語などの研究から趣味や日常の話題までいろいろと書き綴ります。

ドラマ紹介:NHKプレミアムドラマ『全力失踪』(日曜夜10時全8回)

2017-09-19 22:52:17 | 日記
NHK-BSで日曜夜10時に放送される全8回のNHKプレミアムドラマ『全力失踪』、高校時代の同級生である大澄賢也君が出演しているので、毎回見ています。

主演は、ネプチューンの原田泰造さんです。
(ネプチューンは以前、新見公立短期大学の大学祭のお笑いライブに来てくれたことがあると思います。)

大澄君は、原田泰造さんの高校時代の同級生という設定で出ています。

このドラマでは、原田さん演じる中年のしがない、でも人のいい元サラリーマン男性が、借金や会社の仕事や居心地の悪い家庭がいやになり、妻と娘を捨てて「失踪」するという話です。

これまで第3話まで放送されたところですが、第3話では、ホームレスになって暮らすという展開でした。

社会のしがらみの中で生きていくよりも、ホームレスとして、アルミ缶を集めそれを売ってお金に換え、魚を釣って、河川敷のバラックで過ごす生活のほうが、ある意味「幸せ」ではないか、そんな描写がされていました。

物語の展開上出てくて、主人公が働くラブホテルが「桃源郷」という名前でしたが、この名前にも、そのような生活はまるで「桃源郷」のようであるという意味がこめられているのではないかと思います。

実は、僕の専攻しているジョン・スタインベックの文学にも例えばCannery Row(『キャナリー・ロウ』1945)には、いわゆる浮浪者たちが出てきます。

彼らの生活、とても幸せで魅力的なものとして描かれているのです。

またEast of Eden(『エデンの東』1952)のキャシー(Cathy)も、一種の「失踪」をします。

スタインベックが約70年前に書いた小説が現代でも通じるのは、スタインベックが人間社会の普遍的なことを書いたからだと思います。

すっかり話がスタインベックになってしまいましたが、元に戻って、NHKプレミアムドラマの『全力失踪』、今後、主人公がどこに失踪するのか、今後の展開に目が離せません

番組のホームページはこちら↓
NHKプレミアムドラマ『全力失踪』








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