調子が悪かったので今日は休んだが、
特にやることもなく、頭が痛かったりする訳でもないので
読書をしたり、CDを聞いたりして過ごした。
【人生成り行き -談志一代記-(吉川潮聞き書き)】
ここ数年、談志は人生の最終盤を迎えている、という感じで
書いたり編集したりしている本が多いと思うが、
この本もその一種。
談春の「赤めだか」を先に読んでいたので、
何となく立体的に談志の考えを捉えられたように感じた。
最後の志の輔を含めての鼎談は若干違和感あり。
落語の「多様性」を考えたときに、
志の輔なり立川流の人間を
ここまで高みにあるものとして語る談志の視野は、狭いと感じた。
あえて語っていない視点もあるだろうが。
【百年目(さん喬)】
50分を超える。
そこかしこに違和感あり。
まず、旦那の喜怒哀楽が激しすぎる、というのが私の感覚。
(番頭が風邪で帰ってきた、医者に見せていない、と聞いて怒鳴るところとか)
最後に「泣き」が入るのは江戸の「百年目」共通の特徴だが、
それにしても行き過ぎでは、と思う。
せいぜい、馬生くらいが良いだろう、と思う。
こういう演り方もあるのかも知れないな、と感じた。
【哲学的落語家(平岡正明)】
以前途中で挫折した(図書館の返却期限に間に合わなかった)本を
再度読み進めている。
つながりが分かるような分からないような。
書き方が分かりづらいせいでもある。
全部理解しようとせず、
ヒットするところがあればモウケモノ、というつもりで読んでいけば良いだろう。
【質屋蔵+子ほめ(吉朝)】
なぜか、「子ほめ」の方が長い。
(どんな「子ほめ」か知りたくて、買ってしまったのが)
要はマクラが長いのだが、この「いたずら」のマクラが面白い。
「入院していたとき」の話なので、若干辛いものもあるのだが。
ネタはどちらも流石流石。