昨日は仕事を切り上げ、繁昌亭へ。
去年に続いて、今年も姉様キングスのライブ、と言うか何と言うか。
開場10分くらい前に着いた。
整理券をその場で配付しており、割と大きな数字だったのだが、
2階はそこそこ空いていたので最前列に席を確保。
「セールスウーマン」(さろめ):△
この人の落語を見るのは初めて。
プロの噺家っぽくないが、それがこのネタには合っているのかも知れない。
おばさん店員はまあまあ。
若い店員があまり弾けていない。
もっと弾けさせても良いと思う。
「質屋芝居」(染雀):△+
マクラは「忠臣蔵」の話。ちと長過ぎる印象。
名前の言い換えのあたりはもっとさらっと言って欲しい。
ここで詰まると非常に聞きづらい。
加古川本蔵が衝立の陰に隠れていなかった、という話をする際に、
二段目や桃井若狭之助の話は入れる必要はないと思う。
あと、「ももい」と呼んでいたが「もものい」ではなかろうか。
ネタはまあまあ。
きちんとやれば、そこそこ聞けるものにはなる。
仕草や声の出し方、
自分で入れる浄瑠璃など、それっぽくやっていて悪くない。
芝居の仕草も細かい。
ただ若干、「きちんとやっています」感じが鼻につく。
個人的にはもう少し消化され、
アクセントが付けられている方が好み。
伴内は「野菜尽くし」で。
染丸そのままだと思うのだが、
ここは何か遊びを入れて欲しい。
店の連中の芝居好きな様子はよく出ていた。
「シックス・アンドウジ・シティ」(あやめ):△
「セックス・アンド・ザ・シティ」のもじりで、
若い女4人がうだうだ性生活やら男のことやら、
占いやらでワアワア言う、という話。
元アイドル歌手、という女の子の設定が型通りな印象。
名前や小手先の変な設定(タイトルからして)でウケをとっている感じで、
あまり好きになれない類の新作。
女同士で赤裸々っぽく下の話をし続けている場面を見せられるのは、
個人的にはちと引くなあ。
「結婚サギなのでは、嘗められてるんじゃないの?」と訊かれた
(処女だと言う)元アイドルが
「嘗められていません~、でも舐めていますぅ~」は面白かったけど。
「バイオリン漫談」(サンデー西村):○-
話には聞いていたが、見るのは初めて。
元々きちんとした(プロの?)演奏家だったらしい。
技術は確かに凄い。
喋りはベタで、特に面白い、というものでもないが、
演奏メインで楽しめる。
個人的には、伴奏をカラオケでかけるのは好きではない。
バイオリンの音も録音では?と思ってしまうし。
生演奏がベストだが、伴奏なしでやっても良いと思う。
「音曲漫才」(姉様キングス):○+
都々逸、どんどん節、アホダラ経。
客席に子どもがいたのだが、去年より若干下ネタ多め。
個人的には楽しめた。
「生活笑百科」に出たらしく(放映は1月)、
その話や「これはカットされました」なども含めて。
「どんどん節」は初めて聞いたが、
ストーリーの部分が長いので爆笑につなげるのはけっこう難しいな。
「デブ漫談」(ミツコデラックス):○-
女装して出てきた。
「マツコデラックス」なる人を殆ど知らないのだが、
普通に漫談として楽しめた。
ありがちな「デブネタ」だとは思うけど。
「シャンソンショー」
(ミス・ジャクリーヌ、マダム・アヤメビッチ、サンデー西村):○+
1.エクスタシーいくよくるよ
2.エパテート・ベー
3.おそうじオバチャン
4.イザベル 関西篇
5.あなたのためならどこまでも
6.いんじゃもん de コマンタレブー
(セットリストは「山葵的日常」様より)
「エクスタシーいくよくるよ」「エパテート・ベー」は去年もやっていたが、
個人的には去年の方が良かったと思う。
(麻痺しているせいもあるかも知れないが)
「エクスタシーいくよくるよ」は去年はトリネタだったのだが、
ある程度客席が乗っている状態でないとウケが取りづらいのでは、と感じた。
よく出来た曲である分、普通に聞き入ってしまっていた感じ。
「エパテート・ベー」は少し歌詞を間違えていた様子。
「おそうじオバチャン」以降、
サンデー西村がバイオリン伴奏、
ジャクリーヌがキーボードで入る。
演奏、歌とも普通に(高いレベルで)楽しめる。
歌詞としては特に「イザベル」が面白かった。
スポットライトの当て方や照明のON、OFFあたり、
去年に比べて若干粗く感じた。勿体ない。
結局、21時半前までやっていたが、
そんなに時間がかかった気がしなかった。
それだけ充実していたのだろう。