今週、注文していたCDが2枚届いた。
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●「昭和の爆笑王 七代目春風亭柳枝」

「エヘヘの柳枝」という名前は聞いたことがあるが、
落語をまとめて聞くのは初めてかな。
ラジオで聞いたことはある。
wikiによると明治26年生まれというから、
8代目文楽より1歳下。
戦中期に50前で死んでいるため、
戦後の落語ブームにラジオなどで取り上げられることもなく、
今となってはあまり聞かれる機会のない噺家なのだろう。
短いネタが10本収録されている。おそらくSPの音だろう。
声の使い分けなどが非常に分かりやすい。
テンポや調子も良く、何となく金馬っぽく感じるところもあった。
楽しく聞け、これは拾い物。
●「心眼・たちきり」(さん喬)

私は「心眼」というネタが好きであり、
さん喬ならば丁寧に描写されていて良いだろう、と思って買ってみた。
非常に克明に描かれており、基本的にはそれがプラスになっていると思う。
例えば、「梅喜」が横浜に行くが按摩の仕事がなく、
さらに弟の「金さん」のところで罵られたことをおかみさんに嘆くところの
抑えた調子から想いが噴出するところや、
満願の日の神信心から恨み言を言い募る様子など。
ただ、完全に100%プラスか、というと、そうでもない気がした。
それは夢と分かり、サゲに到る最後の場面の描写。
深く掘り下げ、丁寧に心象描写していると思うのだが、
逆に「いい話」「夫婦の情愛」といった面が明確に見え過ぎて、
サゲの科白から受ける印象・感慨がやや浅くなってしまったように感じる。
客にどこまで想像させるか、というところなのだが、
もう少し勝手に想像させ、勝手に感動させる方が良いのかも知れない、と思った。
「たちきり」は、個人的には上方のネタであり、
江戸でやっても仕方がないと感じている。
きっちり演じられているのだが、うーん、文枝に及ぶものではないよなあ。
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●「昭和の爆笑王 七代目春風亭柳枝」

「エヘヘの柳枝」という名前は聞いたことがあるが、
落語をまとめて聞くのは初めてかな。
ラジオで聞いたことはある。
wikiによると明治26年生まれというから、
8代目文楽より1歳下。
戦中期に50前で死んでいるため、
戦後の落語ブームにラジオなどで取り上げられることもなく、
今となってはあまり聞かれる機会のない噺家なのだろう。
短いネタが10本収録されている。おそらくSPの音だろう。
声の使い分けなどが非常に分かりやすい。
テンポや調子も良く、何となく金馬っぽく感じるところもあった。
楽しく聞け、これは拾い物。
●「心眼・たちきり」(さん喬)

私は「心眼」というネタが好きであり、
さん喬ならば丁寧に描写されていて良いだろう、と思って買ってみた。
非常に克明に描かれており、基本的にはそれがプラスになっていると思う。
例えば、「梅喜」が横浜に行くが按摩の仕事がなく、
さらに弟の「金さん」のところで罵られたことをおかみさんに嘆くところの
抑えた調子から想いが噴出するところや、
満願の日の神信心から恨み言を言い募る様子など。
ただ、完全に100%プラスか、というと、そうでもない気がした。
それは夢と分かり、サゲに到る最後の場面の描写。
深く掘り下げ、丁寧に心象描写していると思うのだが、
逆に「いい話」「夫婦の情愛」といった面が明確に見え過ぎて、
サゲの科白から受ける印象・感慨がやや浅くなってしまったように感じる。
客にどこまで想像させるか、というところなのだが、
もう少し勝手に想像させ、勝手に感動させる方が良いのかも知れない、と思った。
「たちきり」は、個人的には上方のネタであり、
江戸でやっても仕方がないと感じている。
きっちり演じられているのだが、うーん、文枝に及ぶものではないよなあ。