東京旅行の最後の日。
新橋演舞場を出て時間をつぶした後、上野鈴本演芸場へ。
白酒のHPをプリントアウトして持っていくと割り引き、
ということで2,200円で見られた。
「寿限無」(ゆう京):△+
大きな声で元気にやっている。
台詞回しは少しクドいところがあるなあ。
前座なので、彼のせいではないが。
あと、何故皆「杉田」でやるのだろう。
「近日息子」(小駒):△
二つ目か。
きっちり喋っているが面白くない。
悪い意味で、如何にも江戸の噺家。
江戸でこのネタを見ることはあるが、
面白いと思えたことがないんだよなあ。
「太神楽曲芸」(和楽社中):○
いつも通り。
安心して見られる。
「親子酒」(龍玉):○-
ところどころに耳慣れない科白が入っていたが、
特に不自然でなく、楽しめた。
個人的には、江戸のサゲは少しくどく感じる。
「要らんわい、こんなグルグル廻る家」とスパッと言い切る方が
倅の性格に合っていて良いと思う。
「高砂や」(市馬):○
やはりこの人は凄いな。
特に表情も付けないし、変わった科白を入れる訳でもない。
ただ科白の間や強弱だけで、このネタの面白さを感じさせる。
良い意味で、如何にも江戸の噺家。
勿論ハード(声の大きさ・明るさ)に恵まれている面も大きいが、
登場人物の了見が身に付いており、
それをどう伝えるかよく考えられ、練られているからだと思う。
「三味線漫談」(紫文):○-
いつもの「長谷川平蔵」ものメイン。
初めて聞くネタも入っていた。
良い色物。
「手紙無筆」(文左衛門):△+
忘れた。
ウケさせるために登場人物をどこまで崩すか、というところで、
ちと崩し過ぎ、という印象を受けた覚えがある。
サゲはつけていなかった。
「新作」(百栄):△+
「桃太郎の後日談」で、
「ヒーローが、実は悪い連中だった」という、まあ、ありがちな話。
キジの低い「ケーン!」という鳴き声の繰り返しでウケていたが、
もっとストーリーで楽しみたかったところ。
ネガティブな設定なので、爆笑をとるのは難しいとは思うが。
「漫才」(ゆめじうたじ):△+
久し振りに見た。
「それっぽいことを言って、実はダジャレだった」のに対して
真面目に応える、というギャップが
このコンビのネタだと思っていたが、
この日は「真面目に応える」部分の薀蓄話(箸について)が長過ぎて
バランスが悪かった印象。
もしかすると「ギャップ」ではなく
「真面目な話で感心させる」方向にシフトしているのかも知れないが、
それは個人的には好みではないなあ。
「寛永三馬術」(琴調):○-
生で江戸の講談を聞くのは初めて。
定席で聞くのも初めてだが、
ウケを取るようにけっこう入れ事をしたり、
馬に喋らせたりしていた。
「奇術」(アサダニ世):△
いつも通り。
「奇術の本を読みながらやる」というのは面白い。
卑怯ではあるが。
出来ないんじゃないか、と思わせて
最後はきっちり見せるのは流石。
「火焔太鼓」(白酒):○
マクラからいろいろ毒を吐いていく。
いじられたアサダ二世が途中で出てきたのは面白かった。
江戸でもやるんやね。
色物の人が出てくるのは意外だが。
けっこう早口で科白を言い切れていないところがあったし、
お年寄りには聞き取れないところもあったのではないか、と思ったが
よくウケていた。
オリジナルと思われるギャグを入れていたが、
志ん生のギャグとどちらもウケていたし、
ある程度相乗的にウケが大きくなっていくところもあった。
ネタと調和していた、ということだろう。
まあ、元々ネタそのものが、
志ん生ギャグメインで出来ているようなものではあるが。
6割程度の入りだった。
何となく、落語が少ない印象を受けた。
演者の出来は良かったのでそこそこ満足できたが、
もう2,3本落語があっても良いのかも知れない。
あと、終演時間が早い(20時40分)と感じた。
遠くから来るお客さんが多いからかな。
新橋演舞場を出て時間をつぶした後、上野鈴本演芸場へ。
白酒のHPをプリントアウトして持っていくと割り引き、
ということで2,200円で見られた。
「寿限無」(ゆう京):△+
大きな声で元気にやっている。
台詞回しは少しクドいところがあるなあ。
前座なので、彼のせいではないが。
あと、何故皆「杉田」でやるのだろう。
「近日息子」(小駒):△
二つ目か。
きっちり喋っているが面白くない。
悪い意味で、如何にも江戸の噺家。
江戸でこのネタを見ることはあるが、
面白いと思えたことがないんだよなあ。
「太神楽曲芸」(和楽社中):○
いつも通り。
安心して見られる。
「親子酒」(龍玉):○-
ところどころに耳慣れない科白が入っていたが、
特に不自然でなく、楽しめた。
個人的には、江戸のサゲは少しくどく感じる。
「要らんわい、こんなグルグル廻る家」とスパッと言い切る方が
倅の性格に合っていて良いと思う。
「高砂や」(市馬):○
やはりこの人は凄いな。
特に表情も付けないし、変わった科白を入れる訳でもない。
ただ科白の間や強弱だけで、このネタの面白さを感じさせる。
良い意味で、如何にも江戸の噺家。
勿論ハード(声の大きさ・明るさ)に恵まれている面も大きいが、
登場人物の了見が身に付いており、
それをどう伝えるかよく考えられ、練られているからだと思う。
「三味線漫談」(紫文):○-
いつもの「長谷川平蔵」ものメイン。
初めて聞くネタも入っていた。
良い色物。
「手紙無筆」(文左衛門):△+
忘れた。
ウケさせるために登場人物をどこまで崩すか、というところで、
ちと崩し過ぎ、という印象を受けた覚えがある。
サゲはつけていなかった。
「新作」(百栄):△+
「桃太郎の後日談」で、
「ヒーローが、実は悪い連中だった」という、まあ、ありがちな話。
キジの低い「ケーン!」という鳴き声の繰り返しでウケていたが、
もっとストーリーで楽しみたかったところ。
ネガティブな設定なので、爆笑をとるのは難しいとは思うが。
「漫才」(ゆめじうたじ):△+
久し振りに見た。
「それっぽいことを言って、実はダジャレだった」のに対して
真面目に応える、というギャップが
このコンビのネタだと思っていたが、
この日は「真面目に応える」部分の薀蓄話(箸について)が長過ぎて
バランスが悪かった印象。
もしかすると「ギャップ」ではなく
「真面目な話で感心させる」方向にシフトしているのかも知れないが、
それは個人的には好みではないなあ。
「寛永三馬術」(琴調):○-
生で江戸の講談を聞くのは初めて。
定席で聞くのも初めてだが、
ウケを取るようにけっこう入れ事をしたり、
馬に喋らせたりしていた。
「奇術」(アサダニ世):△
いつも通り。
「奇術の本を読みながらやる」というのは面白い。
卑怯ではあるが。
出来ないんじゃないか、と思わせて
最後はきっちり見せるのは流石。
「火焔太鼓」(白酒):○
マクラからいろいろ毒を吐いていく。
いじられたアサダ二世が途中で出てきたのは面白かった。
江戸でもやるんやね。
色物の人が出てくるのは意外だが。
けっこう早口で科白を言い切れていないところがあったし、
お年寄りには聞き取れないところもあったのではないか、と思ったが
よくウケていた。
オリジナルと思われるギャグを入れていたが、
志ん生のギャグとどちらもウケていたし、
ある程度相乗的にウケが大きくなっていくところもあった。
ネタと調和していた、ということだろう。
まあ、元々ネタそのものが、
志ん生ギャグメインで出来ているようなものではあるが。
6割程度の入りだった。
何となく、落語が少ない印象を受けた。
演者の出来は良かったのでそこそこ満足できたが、
もう2,3本落語があっても良いのかも知れない。
あと、終演時間が早い(20時40分)と感じた。
遠くから来るお客さんが多いからかな。