「日本三大水仙群生地」として知られているのは、①兵庫県淡路島(立川・灘黒岩水仙郷)②福井県(越前海岸・梨子ヶ平水仙郷)
③千葉県鋸南町(をくずれ・江月水仙郷)の三か所で、番外として静岡県南伊豆の爪木崎水仙郷がそれらに劣らずよく知られている。
千葉県南房総市鋸南町の水仙群生地は、昨年甚大な台風被害により例年12月上旬から開催される「水仙祭り」も年内はほとんど花が咲いていない状況であったが、かなり遅れて新年一月に入ってからやっと咲き始め、二月に入って今満開に近い状況になっている。水仙が群生している斜面上部の樹木はいたるところで台風の暴風によってなぎ倒され、今もなお南房総や鋸南町ではブルーシートのままの被害家屋が数多く見受けられる。
(*写真は2月4日撮影)
自生の水仙はほとんどすべて「日本水仙」だが、あちこちにほんのわずかに写真のような黄色い花びらの水仙や花びらの先がとがった別の品種の水仙も混じって咲いているのを見かけることがある。
南房総には伊豆で敗れて房総へ逃れた源頼朝にまつわる話が多く伝えられていて史跡も各所で見られる。鋸南町で多く見られる早咲きの桜は「頼朝桜」と呼ばれ、伊豆では大変な人気の早咲きの「河津桜」と同種であるといわれている。水仙群生地のあちこちに二月になると頼朝桜が咲き始め色どりを添えている。
ロウバイの枝にからんで咲く日本水仙
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