「素簾の滝」① 2018. 6. 27 撮影
「スッカン沢」: 栃木県矢板市から那須塩原温泉郷へと通じる
県道56号「塩原矢板線」沿いの山深い秘境を流れる渓流で
水源「高原山」の鉱物・炭酸等の火山性成分が含まれることで
青い美しい水が流れている。矢板から向かうと約9㎞の位置に
スッカン沢入口「雄飛駐車場」がある。2km手前に「山の駅
たかはら」がある。スッカン沢の名は水が辛くて飲めないこと
から昔は「酢辛い沢」と呼ばれていたがなまっていつのまにか
今のように変化して呼ばれるようになったと伝えられている。
「素簾(それん)の滝」は断崖から湧水がまるですだれ(簾)のように
繊細な姿で流れ落ちる滝のことをいう。スッカン沢沿いに続く断崖
のいたるところから湧水が豊かに流れ落ちていて、木々の合間から
見える流れや直接沢に流れ落ちる滝など変化に富む美しい景色に
見とれて、何度も三脚をセットして撮影を楽しむことができる。
スッカン沢の無数の「素簾の滝」はそれぞれに滝の名はない。
一般的な滝の分類で表すとすれば「湧水瀑」の仲間に入る。
「素簾の滝」② 2018. 7. 9 撮影
断崖上の湧水の落ち口を撮影していた時、木漏れ日が差した。
その美しさに感激して何度もシャッターを切り続けた。
「光芒」という画題をつけて写真展にも出展した思い出の一枚。
「素簾の滝」③ 2018. 9. 28 撮影
撮影日を見るとスッカン沢の撮影には何度もでかけたことが
懐かしく思い出される。
HDには他にも青い沢の流れの写真も数多く残っている。
「素簾の滝」④ 2018. 7. 9 撮影
急な斜面になんとか三脚をセットして撮影した一枚。
「素簾の滝」⑤ 2019. 9.14 撮影
紅葉が始まる前の深い緑に包まれた崖のいたるところから
湧水が流れ落ちるとても美しい光景で足が止まった。
この場所でどのくらいの時間撮影を続けたことだろう。
「雄飛の滝」① 2018. 5.14 撮影
スッカン沢には「素簾の滝」(湧水瀑)ばかりではなく
渓流がそのまま断崖を流れおちる「直瀑」などの
滝もある。この「雄飛の滝」がその代表になっている。
約3年前のこの時間は滝前からはちょうど逆光で
鮮やかな光芒滝風景を記録することができた。
【注】左上方からの光芒が美しい流れは「素簾の滝」で
右側の激流がスッカン沢の直瀑「雄飛の滝」です。
この滝まで行くには入り口から沢沿いの歩道をかなり歩く。
撮影地点の滝前までの沢に下る道は特に注意を要する。
*加えてスッカン沢沿いだけではなく県道沿いでも
携帯電波は届かないので十分な安全確保が欠かせない。
「雄飛の滝」② 2018. 10. 29 撮影
錦秋の滝風景写真の中では貴重な思い出の一枚。
洪水による流木が滝つぼに突き刺さっていた。
季節感を出すことができた写真奥の紅葉に包まれた
断崖から流れ落ちる素簾の滝もアクセントになった。
【参考】:スッカン沢は2019年の台風19号の被害によって
長期間「全面通行止め」となっていましたが
昨年11月14日「通行止め解除」になっています。
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