海山の創作ノート

工房T 海山の書、印、絵、版画、工作、etc.日々の暮らしの中で出来た作品を紹介します。 さて、今日は何を作るかな。

No.1925 書 「むしあつく…」

2020-08-08 | 山頭火


書 「むしあつく…」

山頭火の句「むしあつく生きものは生きものの中に」

むし、ときましたが、このむしは虫とは書いてありません。

漢字で書けば、蒸し暑さ、なのでしょうが、ひらがななので、やはり虫を連想してしまうのです。

だから、生きものは虫、そしてこの中にいるのは人間の自分、かな?

今朝も朝からクマゼミの大合唱。

暑くなりそうです。

書の方は、珍しく連綿を使っています。

(半紙)

No.1924 書 「蜘蛛は網張る…」

2020-08-08 | 山頭火


書 「蜘蛛は網張る…」

山頭火の句「蜘蛛は網張る私は私を肯定する」

山頭火の句には、虫がよく出てきます。

(蜘蛛は正確には昆虫ではないようですが、虫の仲間ですね。)

初期の「この旅、果もない旅のつくつくぼうし」

晩年の「まいにちはだかでてふちよやとんぼや」

絶筆の一つの「ぶすりと音たてて虫は焼け死んだ」

など、雑草や木の芽などと同様に、小さな生命に心を寄せています。

夏は、虫の世界です。

地球上で、きっと最も多い生き物は昆虫でしょう。

今、庭では小さいながら自然がいっぱいです。

いろんな生き物が生きています。

今朝も庭に出て、顔を蜘蛛の巣を突き破ってしまい、蜘蛛には失礼しましたが、一応ここは僕の生活圏なので…。

そんな感じで、この句を思い出したので、書いてみました。

(半紙)