胡蝶蘭の子株に…
段々と寒くなって来ました。九州でも、今朝霜が降りていました。
10月の最低気温が15℃になった段階で、室内に取り込んだ胡蝶蘭です。
胡蝶蘭は、繁殖の難しい蘭です。
シンビジューム等のほとんどの蘭は、親株の根元の近くから新しい株を作るので、株分けという方法で殖やしていけるのですが、胡蝶蘭は根元辺りから子株はできません。
種からだと、とても時間がかかります。
それで、現在、胡蝶蘭の繁殖は、成長点をフラスコの中で無菌培養するという方法で行われています。
だから、大量に出回る様になりました。
さて、じゃあ、これは何か、というと、
はい、正しく胡蝶蘭の子株です。
稀にこんなことが起こるのです。
でも、これが自然ですね。
どうしてこうなったのかは、いろいろな条件が重なったからでしょうが、
まず、花が終わっても花茎をあまり切り落とさなかったのです。(普通は花茎の根元近くから切り取ってしまいます。)
そうした場合、だいたいは、花茎の途中から花芽が出てきて、二番花になります。
この株の場合は、花にはならずに、葉っぱになりました。
つまり子供を作ったわけです。
きっと、花を着けるより速く子孫を残さなければならない状況になったのでしょうね。
とにかく、花茎の先で子株になりました。
今、葉っぱは三枚です。
そして、根が出てきて、別の鉢に植えられるくらいに根が数本伸びてきたら、切り離して新しい株にしようと思っています。
で、室内に入れてから、新根が出てきたな、と思っていたのですが、
なんと、これは花茎です。
上の写真の斜め下に伸びているものですが、
どう見ても、これは花茎です。
何度見ても花茎です。根とは違います。
この状態で咲くつもりでしょうか。
まだ親と茎でつながったままで、根がなくても大丈夫ということでしょうか。
ちょっと驚きです。
もちろん、親株の方からも花茎が伸びていますから、両方とも咲くかもしれません。
(東側の障子越の光の中で、他の5つの株といっしょに、ぶら下がっています。)