きみどりの窓

通りすがりに窓から覗いてみてください。

真土トンネル(和歌山線番外編)

2015-08-19 | 縁側
和歌山線の番外編です。

いや、場合によってはこちらの方が主役になるかもしれませんが。

隅田アーチのすぐそばに古いトンネルがありました。

写真1. トンネルだ!


和歌山線との位置関係を踏まえると、どう考えても旧線のトンネルです。

まず脳裏に浮かんだのは和歌山線の電化(昭和59年=1984年)に際して、断面の小さいトンネルを避けて新線に切り替えたのではないか、ということ。
アーチ橋がコンクリート製で比較的新しく見えるのも合点がいきます。


写真2. 旧線跡(?)から見る


トンネルの入り口までは簡単に近寄ることができます。

写真3. トンネルポータル

煉瓦積みの立派なポータルです。

帰宅後に調べてみると・・・

名称は「真土(まつち)トンネル」。
完成したのは明治31年(1898年)で117年前のこと。
そしてアーチ橋はというと、想像よりは古く、昭和26年(1951年=64年前)にできたもののようです。
橋本新聞(2012年5月9日版)などから)

また、このトンネルは和歌山線で唯一のトンネルだったそうで、トンネル廃止後の現在は和歌山線にはトンネルはありません。
実はなかなかに貴重なものだったんですね。
事前に知っていれば・・・

次の機会にはもう少し詳細に探索してみます。