おばあちゃんのコクラ日記

ピアノとぬかみそ 台所からの風景

だんご汁

2014-08-07 21:11:46 | 日記
今朝の新聞で 記憶の食 ( 戦争編 )を目にする。

当時は だんご汁が 主食だった。
母の 台所仕事を手伝うのは 遊びの延長だった。
小麦粉を捏ねて ねかしておく…
煮たった汁の中には 有り合わせの野菜が 浮き沈みしている~ 母に教わりながら 小麦粉をこねたものを 左手に持って 右の指で 薄く伸ばしては ちぎって 煮たった汁の中に落とす。
一度 汁の中に沈んだ だんごは 煮えると 浮き上がってくる…。
自分が手伝って 出来上がった だんご汁は 美味しかった!!

ないないづくしの 食卓だったけれども
丸いお膳を 家族六人で囲んで 暖かい
家族に守られて 幸せな 少女時代だった。

今晩の夕食の お漬物は 茄子…


うさぎ当番

2014-08-05 21:25:07 | 日記
8月になると 戦中 戦後 原爆のことを 新聞で目にするようになり どうしても 当時のことを 思い出す。

小学校の 朝礼の時 校長先生が 昨日 空襲の中を うさぎ当番を守った人がいた… 偉かった…と誉めてくださった。
誉められて 又 涙が頬を流れた。
恥ずかしいので 急いで手のひらでこすった。 そして 大きな声で
( 私たちは 日本の子どもです。 先生の教えに従い よい国民になります ) と 全員唱和に 加わった。

前の日が うさぎ当番だったのに 警戒警報… 空襲警報…と続いていた。
母が 危ないからいけませんーと どうしても出してくれない…
ポンポン草を たくさん摘んで 仕度をしているのに…
警報が解除されると 気をつけてねーと出してくれた。防空頭巾をかぶって 学校 まで 走りに走った。母が 女学生の姉をつけてくれて 姉も一緒だった。
うさぎ小屋にたどり着いて そして…
突然 ポンポン草を放り投げて 姉と二人で わぁー わぁー泣いた。
親のうさぎも 赤ちゃんうさぎも みんな死んでいるのを 見てしまったのだ…
職員室に走って 先生に 誉めてもらったけれども 学校の下駄箱の前で いつまでも 泣いていた。
その日1日の 人間の命も わからない時に 母がうさぎの命も 尊いことを 教えてくれた。
子どものこころの中にある 優しさを 大人たちは 可能な限り 守り 育てなければいけないと思う。
平和な時も そうでない時も…