おばあちゃんのコクラ日記

ピアノとぬかみそ 台所からの風景

煮物は美味しい

2020-08-20 20:42:00 | 日記
純さんからお福分けで頂いた昆布を煮物にする。

いただいた昆布に 歯舞の文字。

ハボマイと言えば 歯舞シコたんの北方領土。

地図帳で 歯舞 色丹を確認する。


北方領土は日本固有の領土なのに 長年にわたり未だ返還が果たされていない。
返還運動に皆様のご協力をーーの文字。
貝殻島で採取された期間限定の 早取り昆布とある。

昆布にも政治的な背景があることを教わる。

とにかく 結び昆布にして、里芋と煮物にする。

大きく結んだけれども早く煮えて 美味しいこと。




里芋はねっとり 昆布はやわらかくて身体にも良さそう。

冬のおでんにも美味しそう。

みんなで結び昆布をたべることが返還の応援になるのだったら良いのにね。


桃太郎のもも

2020-08-19 16:51:00 | 日記
茶の間のテーブルの上に 大きくて立派なももが二個。

どなたか見えたの?

かげみちゃんと、もんじさんが来てくださったけれどもお母さんが眠っていたから
起こしませんでしたよ。

まあー残念だったこと。

暑さのせいだったのでしょうね。ちょっと具合悪く、昼寝の間の出来ごと。

この暑さの中を 気遣ってくださる優しさに、胸がいっぱいになる。


川中島のももだって。大きなこと、立派なこと、美味しそうなことーーそして
二個というのが何というセンスの良さでしょう。

仏様にお供えしていただく。

昔話のおばあさんと 同じおばあさんが 桃太郎が生まれて来たらどうしましょうと
心配しながら包丁を入れる。

ちょうど食べごろね。 おいしいねー。

ももと言ったら 岡山 福島と思うのに川中島も覚えておきましょう。

ももが 何よりの薬だったのでしようね。おばあちゃんはすっかり元気になりましたよ。

この一週間 身の危険を感じる暑さが続きます。

皆様も どうぞお気をつけてお過ごし下さいね。

お茶とお菓子

2020-08-17 21:11:00 | 日記
お里帰りのゆきちゃんから 塩瀬の薯蕷饅頭を頂いた。

老舗のお菓子は 包装紙から箱のセンスも  美味しさも流石の感。

美味しいお菓子には抹茶でしょう。

抹茶を点てましょうか?

二人の息子と久しぶりの抹茶を楽しむ。おまんじゅうの季節感金魚も嬉しい。

美味しいねぇ。 もう一服いかが?




玄関先のマスク姿のゆきちゃんと、もっといっぱいお話がしたかったのにーーー
コロナを持ち込んだら大変だからと気遣って下さる。

折に触れて近況を知らせてくれるゆきちゃんは 大学の先生。

ご主人が 楽しみにチェロを始められたこと。お嬢さんがバイオリンの鈴木メソード
5巻目に入ったこと。お母さんのゆきちゃんも ピアノのレッスンを受け始めた事。

二年前に ゆきちゃんからピアニストポリーニのコンサートにご一緒しましょうと
チケットまでご用意頂いて誘って下さったのに こちらの体力、気力に自信がなく
お断りをしてしまった。申し訳ない事でした。ごめんなさいね。


戦争の音

2020-08-15 20:42:00 | 日記
広島 長崎 沖縄 終戦の日は おばあちゃんには祈りの日
戦争の音を思い出す日でもある。

不気味な警戒警報 空襲警報のサイレンの音。

日本の戦闘機が空を飛ぶ音は軽い。B29は低音の重厚な唸りの響き。

防空壕の中で聞いた 背骨に刺さるような機銃掃射の音。

焼夷弾がヒュウヒュウ落ちてくる音。焼夷弾の油脂が庭木に飛び散り燃える音。

屋根を突き破って家が燃える音。

防空壕は危ないから出なさいーーの父の声で庭に出る。腰を抜かして動けない母に
姉妹で抱きつき庭に座り込む。

そ中で 外を歩く人たちのザワザワのざわめきを聞く。声高に話している人は居なくて
家が燃えているご近所の人達が逃げていく静かな足音。




この戦争は負ける。必ず平和が来る。ピアノのお稽古をしておきなさい。と
ずーーーっと言ってくれた父。

一度も防空演習に参加しなかった父が 暗い所でバケツにつまずいて風呂の水を汲んで
燃えている家と ピアノの火を消してくれた父。ピアノの外側が燃えて消し炭のような
傷だらけのピアノでのお稽古だった。

あの時燃えていたら あそこでおしまいだったと思う。

傷だらけのピアノは 今埼玉県の姉の家にある。

終戦で 天皇のお声を聞くのは初めて、子供には何のことかわからなかったけれども
大人が泣いているので負けたのが分かった。

たえがたきをたえ 忍び難きをしのびーーだけ聞こえた。


おねえちゃん

2020-08-09 20:54:00 | 日記
受話器を取ると優しい姉の声。

まあ、おねえちゃん‼︎  そうですよ。おねえちゃんですよ。

嬉しくて、いろいろな話が弾む。

車椅子の生活になっているのに いつもいつも優しいまんまのおねえちゃん。

二人の妹のことをいつも気に掛けて労ってくれる有り難く大好きな姉。

うまれることと 死ぬ事は神様の領域でしょう。だから心配しないでお任せしましょう。

毎日小さな希望だけは 持つことが大事よね。こんなにして話の通じる妹と
こんなに嬉しい時がある。又次の時を楽しみにする。これも小さな希望でしょう。

もうすぐ 89歳になるおねえちゃんは戦争中女学生。リストの愛の夢 モーツァルト
コンチェルト 戴冠式全楽章を弾いていた。

ピアノが上手なおねえちゃんでしたよ。

電話をありがとう。嬉しかったよ、おねえちゃん。