注・画像はブリヌイのイメージ写真。
本文の内容とは関係ありません。
あああ……もう死ぬかと思った。
ロシア人ってなんでいつも「食え食え接待」を強要するんだっ!
先日ロシア人女性のお宅にお邪魔したのですが、
行く前から憂鬱で憂鬱でたまりませんでした。というのも
「お昼をつくって待ってるから一緒に食べましょうね」
といわれていたから。
そりゃ、ロシア料理は全般的にはおいしいですよ。
でも、味より量がモンダイなのだ。
「いらっしゃ~い。今ちょうどブリヌイをつくっていたところよ」
ブリヌイ、とはロシア風クレープのこと。
よかった~! ブリヌイならイケるかも。
……と思ったのが甘かった。
「ムサカもつくってあるのよ」
げっ……。
ムサカとは、ひき肉と野菜の重ね蒸しで
ロシア料理というより、トルコ寄りの南ロシア料理。
じつはこれ、前にも何度か出されたことがあるのだが、
苦手なんだな、悪いけど。
「さあどうぞ、遠慮なく召し上がって!」
と出されたのは、大きな味噌汁用のお椀。
日本びいきの彼女、この特大味噌汁椀がえらく気に入ってて
なんでもかんでもこれに盛る。大量に入るんだ、これが。
で、入ってるのが汁物ならともかく、ひき肉と細切れ野菜の固形物。
エサかよ~! まず視覚的に食欲がそそられない。
そもそも、ほどよいボリュームってもんがあるでしょ。
それを越える量をドカーンと目の前におかれると
ああ、まだ先はこんなに長いのか~。しくしく。
と暗い気分になる。それでもなんとか食べきると
「おかわりよそいましょうね!」
や、やめて~! やっとゴールにたどりついたのにぃ。
それより早くブリヌイが食べたいですぅ、と言い訳して
ブリヌイにキノコのクリーム煮を巻いていただく。
「オーチン・フクースナ(とってもおいしい)!」
これは本心。ほんと、ブリヌイっておいしいのよねー。
でも……その感動も最初の1枚まで。
だって、私は見たのです。
炒めたキノコに、サワークリームをカップ丸々ぶちまけるのを。
太りますよぉ、これ。
「もっと食べてね」……と2枚目。(これで最後にしよう)
「もっと食べてください!」……と3枚目。(今度こそ最後よ~っ)
「もっと食べなければいけません!」……と4枚目。
ああああ・・・気が遠くなる。
「まだ残っています。食べてください!」
こ、これは拷問ですからァ~。
ああもう、どうしてわかってくれないんでしょう。
私とあなたとでは、ガタイの大きさがまったく違うではないですか。
それに日本人は、いろんな種類の料理をちょっとずつ食べて
いろんな味を交互に楽しむんです。
なのに、どこまでも同じものを延々食べるなんてできませ~ん!
っていうか、うえっ、吐きそ……。
とこれは、心の声。じっさいに私が言ったのは
「あのぉ、日本には腹八分目という言葉がありまして」
「ふふーん。つまりまだ二分入るってことでしょ」
勝ち誇ったような笑顔がオニに見えました。
本文の内容とは関係ありません。
あああ……もう死ぬかと思った。
ロシア人ってなんでいつも「食え食え接待」を強要するんだっ!
先日ロシア人女性のお宅にお邪魔したのですが、
行く前から憂鬱で憂鬱でたまりませんでした。というのも
「お昼をつくって待ってるから一緒に食べましょうね」
といわれていたから。
そりゃ、ロシア料理は全般的にはおいしいですよ。
でも、味より量がモンダイなのだ。
「いらっしゃ~い。今ちょうどブリヌイをつくっていたところよ」
ブリヌイ、とはロシア風クレープのこと。
よかった~! ブリヌイならイケるかも。
……と思ったのが甘かった。
「ムサカもつくってあるのよ」
げっ……。
ムサカとは、ひき肉と野菜の重ね蒸しで
ロシア料理というより、トルコ寄りの南ロシア料理。
じつはこれ、前にも何度か出されたことがあるのだが、
苦手なんだな、悪いけど。
「さあどうぞ、遠慮なく召し上がって!」
と出されたのは、大きな味噌汁用のお椀。
日本びいきの彼女、この特大味噌汁椀がえらく気に入ってて
なんでもかんでもこれに盛る。大量に入るんだ、これが。
で、入ってるのが汁物ならともかく、ひき肉と細切れ野菜の固形物。
エサかよ~! まず視覚的に食欲がそそられない。
そもそも、ほどよいボリュームってもんがあるでしょ。
それを越える量をドカーンと目の前におかれると
ああ、まだ先はこんなに長いのか~。しくしく。
と暗い気分になる。それでもなんとか食べきると
「おかわりよそいましょうね!」
や、やめて~! やっとゴールにたどりついたのにぃ。
それより早くブリヌイが食べたいですぅ、と言い訳して
ブリヌイにキノコのクリーム煮を巻いていただく。
「オーチン・フクースナ(とってもおいしい)!」
これは本心。ほんと、ブリヌイっておいしいのよねー。
でも……その感動も最初の1枚まで。
だって、私は見たのです。
炒めたキノコに、サワークリームをカップ丸々ぶちまけるのを。
太りますよぉ、これ。
「もっと食べてね」……と2枚目。(これで最後にしよう)
「もっと食べてください!」……と3枚目。(今度こそ最後よ~っ)
「もっと食べなければいけません!」……と4枚目。
ああああ・・・気が遠くなる。
「まだ残っています。食べてください!」
こ、これは拷問ですからァ~。
ああもう、どうしてわかってくれないんでしょう。
私とあなたとでは、ガタイの大きさがまったく違うではないですか。
それに日本人は、いろんな種類の料理をちょっとずつ食べて
いろんな味を交互に楽しむんです。
なのに、どこまでも同じものを延々食べるなんてできませ~ん!
っていうか、うえっ、吐きそ……。
とこれは、心の声。じっさいに私が言ったのは
「あのぉ、日本には腹八分目という言葉がありまして」
「ふふーん。つまりまだ二分入るってことでしょ」
勝ち誇ったような笑顔がオニに見えました。