青空に映えるナナカマドの実。
気温は低くても、太陽が低くて日射しが強いので
風のない快晴の日は意外と寒さを感じない。
某日、十勝バスのお得な日帰り路線バスパック
(大人650円)を利用して、知人宅を訪ねた帰り、
前から行きたかった「ますや麦音」へ。
「満寿屋(ますや)」は帯広の老舗パン屋さん。
十勝産小麦とビート糖を使った地産地消パンの代表格。
中心部にある本店は、こじんまりとした町のパン屋さん風ですが、
稲田にある「麦音」店は、イートインスペースもある大型店舗。
本店にはないパンも多いので、ついいろいろ買ってしまう。
長イモのバゲット、ポアロのフォカッチャ、カンパーニュ、
チャバタ、パニーニ。右のポテトはバスパック限定特典。
イートインスペースは室内外に何ヵ所かあり、
冬はポカポカあったかい温室がおすすめ。
店内で購入したサツマイモのタルトと
山ブドウジュース(50円!)をいただく。
どちらも自然な甘さでおいしい。
麦音のお隣にあるのは、ビート資料館。
ボルシチに使うのは赤いビート(ビーツ)ですが、
砂糖の原料になる「甘藷(かんしょ)」は白いビート。
その一大産地、北海道ならではの施設がここ。
館内にはビートの製造工程や歴史を物語る展示の数々。
ふらりと見学するだけのつもりでいたら、
館長さんがじきじきにいろいろ説明してくださった。
北海道の鉄道の歴史は、ビートなくしては語れない。
道内各地でとれたビートを帯広工場に運ぶために
日本甜菜製糖が十勝鉄道を興し、鉄道を敷いたのが始まりだそう。
それが工場移転などによって国に払い下げられ、
現在は、かのJR北海道に引き継がれているというわけだ。
バスパック料金はビート資料館の入館料込み。
ポケットシュガーの記念品つき。
バスパックは、ほかにもいろいろなコースがあって
車なし族にはかなり使えそう!
後日、かつての鉄道線路跡、とてっぽ通りへ。
北海道ホテル近くから売買(うりかり)川までのびていて
お天気のいい日には格好の散策路。
周囲は住宅地なので、とても静か。
そのかわり、沿道には特に何もありません(笑)。
ビートつながりで…。今シーズン初のボルシチ!
ビーツ、ジャガイモ、ニンジン、玉ネギ、オール十勝産。
これまでの「国産か否か」に代わって、
今は「道産」できれば「十勝産」が食材選びの基準に。