小寄道

日々生あるもの、魂が孕むものにまなざしをそそぐ。凡愚なれど、ここに一服の憩をとどけんかなと想う。

ワクチン接種予約、端から破綻?

2021年05月17日 | エッセイ・コラム

前回記事の続き。

予想通りの惨憺たる幕開けである。第一の混乱要因は、予約を自治体と大規模予約センターを並行して進められるシステムだ。ダブルブッキングありきの予約システムをなぜ意図的に組込んでいるのか? 自治体にアクセスするための券番号IDと誕生日のパスワードを同様に使うというアルゴリズムは、個人の履歴とワクチン在庫の照合・同期を企図したものと思われるが、サーバーの負担はかなり大きいのではないか。

自治体の予約が取れなかったら、多くの人がこちらに流れてくるのは必然的だ。しかし予約した後で、モデナ製のワクチンとわかって、自治体で接種するファイザー製にしたいと考える人は少なからずいるだろう。だから予約キャンセルの仕方も詳しく解説している? なんのこっちゃ! 

(追記:大規模予約センターの受付けキャパシティが5万件で現在36000件予約され、いまだ余裕ありというニュースがあった。当初、キャパは2万件だとされていた。防衛省によると、開始から45分間で2万件超の予約が入ったという。また、期間外の予約できない枠に700人あまりの予約が成立したという驚きの報道もあった。この分は予約OKとのこと)

たぶん初日は無理だろうと分っていたが、小生も人の子である、運あらばと午前中に地元自治体にアクセスしたら、やはり不可。午後になって1回だけ内部サーバーにアクセスでき、ID・パスワードを打ち込んだが、「制限中」という理由でシステムに拒否された。今日1日は、たぶん個人でアクセスした人は予約はできなかったと思う(たぶん、仲介業者がいるとおもう)。運よく成功しても、たぶん6月中の接種は無理かもしれない。

世田谷区では5月14日から予約が始まったらしいが、ネットのニュースに元都知事・舛添要一氏の談話があった。

「やってみればわかる。まず、電話がつながらない。ネットもつながらない。朝から晩までそれをやっているわけにはいかない。私は空いた時間でたまたま繋がったけど、一番早くても8月21日ということ。7月末なんて、嘘。2回目は9月11日からということだが、これは全然ダメだ」

前回にも書いたが、河野太郎ワクチン接種推進大臣は、今日も本件の失敗を認める発言をしていた。「自治体がかくも公平性や平等性を重んじるとは想定外」だったという発言は、政治家の本義を忘れている。資質を問われてもしょうがない。ワクチンは足りているというが、絶対数が把握できていれば、どれほどの態勢で臨めばいいか知れよう。

緊急事態を宣言したならば、為政者は混乱が起きないよう、人々を安心に確実に接種できる態勢をととのえるべきだ。平等に公平に予約できるシステムを構築するのは立派な考え方だ。しかし、誰もが確実に安全に、希望する場所でワクチン接種できる方が、この事態をみるとはるかにスッキリする。

国民一人ひとりに背番号があるのだから、予約システムではなく、接種スケジュールをあらかじめフィックスすれば問題は少ない。公平性・平等性を欠くことになるかもしれないが、ワクチン供給と接種従事者の無理のないローテーション・プログラムを構築できる。決められた接種日がどうしても無理だという人だけに、キャンセル及び別の日時での予約を取り付けるようにすれば、無用の混乱は避けられると考える。

 

さてさて。午後8時頃にアクセスに成功し、連絡先を登録するところまで行った。そして、接種場所・日時を予約するページに行くとサーバーに拒否された。これまでに、5,6回アクセスしているが、これまでの報道された状況よりもかなり悪い。今宵はもう、おとなしく寝よう。もう1っ回・・。明日があるさ。

▲連絡先を登録し、予約画面に行くと上の画面が出る。10桁の数字、誕生日の12桁の数字、打ち過ぎた。選択言語は予約画面では中国・韓国語はあったが、この制限画面では中韓がない。英語でも予約を試みたが事情は同じだった。

 

 


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