いつでも行けるところに
行かないのは
変わってほしくないからだ
いつでも見られる空を
見ないのは
雲に流れてほしいからだ
水玉模様のワンピースを着た少女が歩いている
真っ直ぐに歩かないのは
じぐざくに歩くのが面白いからだ
あんまり暑いから面白くない
だからゆらゆら歩きたいのかなあ
炎天のしたのなじみふかいところに坐る
懐かしさは優しさ 厳しくもある
ここだけは風が通る
葉っぱの匂いがする
数えきれない樹々のえくぼがのぞいている
終わりがないもの
繰り返されるもの
見あげてみれば雲ひとつない
空のエスキスなんて描けない
それが地球の揺らぎあるいは繰り返し
大地に終わりがない というものかなあ
のかなあ のかなあ