小寄道

日々生あるもの、魂が孕むものにまなざしをそそぐ。凡愚なれど、ここに一服の憩をとどけんかなと想う。

希望がみえる、自分の居場所。

2015年11月19日 | 国際・政治

 

毎度、筆に随う。

現在の世界を人口動態的に大きくみると、10代から20代の人口比率が多い後進国で発火現象がおきている。

地理的には中東、アフリカ、東南アジアだ。宗教的に区分すればイスラム圏。(この圏は、地勢的に世界を覆う)

貧しい彼らは今のところ希望を見いだせない。生計をたてる場所がなく、生きるための強い根拠が得られない。

グローバリゼーションの圧倒的な影響で、あふれるほどの情報を浴び、経済格差を皮膚に沁みこむほどの貧しさを感じている。

生活の基盤を保障するものは何もない。国家なんて、ごく一部の賢くて狡い人間に独占されていると思っているだろう。

少なくとも歴史をひもとけば、欧米の叡智とやらに一方的に蹂躙されたとしか思えないはずだ。

俺たちに明日はないんだ! という悲痛な投げやりな声しかきこえてこない。

彼らは自分の居場所を求めている。あるいは既存の駄目なところを燃やしたいと願っている。

流行りの言葉でいうところの「自分探し」で迷うより、信仰への揺るぎない途を選ぶしかないのか。

手っ取り早く、ムハンマドの教えにしたがうことだ。短絡的だが理に適う。そう思うことで希望も見えるし、先祖の魂も救済されるはずだ。

ヨーロッパに住むイスラムの教えを守る二世・三世たちは、たぶんそう思っているのではないか。

テロリズムはイデオロギーではない。拠るべきものがない追い詰められた若者の、信仰にも等しい一途な感情が支配している。

私たちにそれを受けとめる胆力があるか。実質的な余力があるか・・。彼らの追いつめられた感情を、数量的に検討するような段階にきているのではないか。

 

 

以上、途方にくれたまま書いた。

(いろいろ思うことあって、取り留めなく書いた。いましばらく、こんな失態の文章を書くかもしれません)

 

*なんかブログらしく写真がほしい。関係ないが・・。

 

中東の自爆する若者たちを、経済人類学のユースバルジという現象を考えて、自分流に読み直して書いてみた。彼らは、イスラム的原理主義に洗脳されたのではなく、本質的に生活をする基盤を求めている。未来の生活設計や希望がない現状を憂い、若者たちは反乱していると私はみている。革命ではなく反乱である。

彼らは吠える。その咆哮の、魂の根源を見届けられるか。

 

 

 追記:昨夜、酩酊ぎみに書いた文章がひどく、一日おいて書きなおした。乱筆失礼

 

※参照 「自爆する若者たち   人口学が警告する驚愕の未来」 グナル・ハインゾーン著 猪俣和夫訳   新潮選書


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