小寄道

日々生あるもの、魂が孕むものにまなざしをそそぐ。凡愚なれど、ここに一服の憩をとどけんかなと想う。

破綻は、淘汰とも云える

2023年05月03日 | 社会・経済

一昨日だったか、アメリカのファースト・リパブリック銀行が破綻した。その先には、シリコンバレーで躍進してきた先端企業群を取引先とした銀行も破綻し、連鎖的な信用不安から預金者たちを不安の闇に突き落とした。

アメリカの地方銀行とはいえ海外との取引は多かったという。好景気、高利回りならば、欲望の猛者はどこからでもやって来る。だが、この業界どんな時でも破綻は生じる。

連邦政府が預金保護など手厚いフォローアップしたが、この破綻はアメリカ金融市場の信用不安、中堅銀行以下の銀行がデフォルトに陥る。そんな観測、見立ては以前から囁かれていた。

小生には、これらの現象が、ある種のプロトコルのような筋書きがあるようにしか思えない。例えば、シリコンバレー、その周辺の土地、物価、人件費は相当に高騰し、GAFAなどの一流企業、スタータップ企業は、南西部のテキサス、ニューメキシコへ移転し始めた。南部のジョージア州も市場としては潤沢だ。

話は戻るが、先の破綻した二、三の銀行は、海外からの投資を元手に、土地運用やアメリカ国内外の金融市場で利ざやを稼いでいたと思う。思いだした、破綻したのは銀行の名は、まさしくシリコンバレー銀行とシグネチャーだった。

これらの銀行は、その主要取引先が出ていってしまったせいか、国外からの投資先の信用不安を招いた。いま、入院中なので手がかりがないが、確か日本の地方銀行や信用金庫あたりもが、これらアメリカ地方銀行を投資運用先にしていた。

もちろん、これらの機関投資家やコンサルティング企業は個別にではなく、IT,AI,SNSに精通した、日本の中堅より格下の新興企業ともいえる。しかし、皆若く頭脳明晰な経営者が、目ざとく鋭く働いている。いや、これは小生の期待と願望。実際は中国の若手エリートの投資集団だろう。

そんな彼らが一斉に手を引いた。示し会わせたのか、偶然の連鎖なのか確かめようがない。考えられるのは破綻した銀行の共通した「振る舞い」であろう。それを具体的に精緻に語るのは、小生の任ではない。

ただ云えることは、想定外のコロナ禍とウクライナ戦争により、金融資本の流れが、地政学的な力学で大きな変化をきたしている。真っ当な投資家なら、それは見極め適切な決断をするだろう。だから、今回の破綻の連鎖劇は、然るべき淘汰だと思う。

ただし、連邦政府議会は旧態依然の駆け引きで、本筋の財政運営ができない。気候変動、食糧生産の異常など目に見える現象にもたじろがない。自動車を電気で走らせるぐらいでは、脱炭素を嚆矢とする地球環境は変わらない。グレート1のアメリカさんよ、大丈夫かい。

追記/ステロイド系の点滴を1日に2回、抗生剤を3回、計5時間打っている。体重52キロ筋力なし。歩けばヘロヘロなのに、頭は何か冴え、気分は高揚している。しかし、なんかヤバイんじゃないか。早目の退院もあるかもしれない。最期を迎える、今があだ花なのか…。

 

 

 


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