夏のそら 流れる雲 ああひとり
好きないろ みどり ああひとり
若いころに緑色が好きになった。ダークグリーンのジャケットを買ったら、女性のアートディレクターが新宿二丁目の人たちの好みだわ、と言ったことを思いだした。後でその理由を知ったが、好きなものにさしたる理由や根拠はない。
緑は植物の葉緑素が根源であり、すべての生命の源でもある。だからというわけではない。緑はわたしにとって、希望のいろだ。春夏秋冬に緑はある。けっしていろあせない。ひかりを糧にしていのちをつくる。
最近、フランスの諺を知った。”Tant qu'il y a de la vie, il y a de l'espoir.”
「命がある限り、希望はある」ぐらいの意味で、単純直截ながらも力強いことばだ。「緑がある限り、命はある」と言いかえてもおかしくない。さしずめ日本なら「命あってのモノだね」という諺がある。言葉は嚙み締めなければならない。
わたしの希望はちいさな目標とか願いみたいなもので、とりあえず成就できるものをかかげる。狡猾ではなく賢明なつもりで心に決める、一つひとつ達成感を愉しむ。
亜熱帯の植物は、濃くて深い緑だ。沖縄の八重山諸島は、まさにそれらの生命エネルギーが充満しているようだった。
パパイヤ
ビヨウタコノキ アダン
心からありがとうを申し上げます。嬉しさは半端ありません
パノプティコンの記事はけっこう長く人気を保ち、書いてよかったと思います。
最近は更新が滞りがちですが、それはもちろん、継続する一つの希望でもあります。頑張ります。
ありがとうございました。
祈るような気持ちで「緑は希望の色」の緑をみつめています。
ご無理なさらず、またブログが更新されるのをお待ちしております。