何年前だか「ゆらゆら帝国」というバンドに嵌って、若い人たちに混じって時々コンサートやライブに行った。
5,6年前(?)に解散したが、偶に聴いている。『3×3×3』は名盤だ。『ミーのカー』も。
リーダーの坂本慎太郎は、ジミ・ヘンのように、技巧派だが理知ではなく感覚志向。歌はしっかり、シャウトもブレなし。
ベースの亀川、ドラムの柴田は、技巧高感度持続。観客に媚びることもなく、というより、自分たちの音楽だけに没頭集中。
日本ならではの極上のサイケ。確かなリズム、うねる旋律。ブレもない。言葉にくくることができない。
慎太郎は一時メジャーになったが・・。その他メンバーらの動向、気になるバンドであった。
ゆらゆら帝国 Yura Yura Teikoku(Live 2001)
(※追記)
亀川千代はそのスタイルが際立ち、灰野敬二を匂わせるベーシストであった。ジャコよりスタイリッシュで巧いベーシストが日本にいた(ジャズとロックの差異はある上で)。
その千代と灰野の二人があの伝説の『不失者』で演っていた。凄いことだ。でも、「ゆらゆら帝国」解散後まもなくのことだが。
灰野氏には、20年前ほどか、三上寛とのコラボで見た限りで、現役バリバリじゃないか。私と年齢は同じくらいだ。
駄目だな、わたしは。でも、すごい刺激をもらって前に進もうと・・。
Fushitsusha, The Encore, St John at Hackney 05/10/12
▲以前掲出した動画が再生不能になっていた。同じ動画の別バージョンをアップする。録音の質はわるく、聴く価値低し。映像から雰囲気を察してちょんまげ。(2021.8/11記)
(※追記)このステージをよくよく見れば日比谷野音である。我が家の年表(妻作成)で確認すると2001年5月20日である。このライブに夫婦で行っている。チケットは「不失者」が好きな女性の手配で運よく入手できた。いろいろ想い出してくる。その後、映像が消去された。同日の『ズックにロック』があり、再度アップ(2018・8・31)
9.11以前だから、哲学や社会学の本をまだ集中して読んでいない頃で、結構のんびりと生活していた。「ゆら帝」以前は、ミッシェル・ガン・エレファントに嵌っていた。ファンと文通していて、その方の父君が同世代で、一瞬考えさせられたがどうなるものでもないと・・。教師になったのかな、彼女は。
あの頃はジャズもR&Bもあまり聴かなくなった。ロックがメインで、邦楽の小唄、端唄、新内なぞ聴いていた。ひと様からみれば、統合失調にみえるかもしれない。晩年、いまがそうか、クラシックの四重奏とかバロックを聴くのではないか。その兆候が多少ある。(2018.6.12記)