黄昏が近づくとフクロウは飛び立つ準備を始めます。暗闇で木に激突。最近は夜目、遠目が効かなくなって来ました。
黄昏れたフクロウ
SONY TC-FX606Rの修理
2019-04-01 / 修理
1984年ころに購入したソニーのカセットデッキTC-FX606Rが故障した。
このデッキ、10年ほど前にゴムベルトを交換し録音用の機材として使っていた。さすがに購入してから35年も経つと寿命かなとも思ったが、この時代の機器は個別部品を使っていることが多く、部品交換で直ることが多いので修理に挑戦することにした。
症状としてはパネルの表示は正常だがプッシュボタンに全く反応なし。ヘッドフォーンを挿して聞いてみてもハム音も聞こえない。かなり大元がやられているようだ。
解体し電源を入れ、部品の匂いを嗅いだり、異常に熱くなっていないかを指で触って確かめる。
そして見つけたのがヒートシンクの付いたトランジスタが冷たいことである。これはおかしい。
基盤を取り外し、そのあたりの回路図を作って眺めてみるとディスクリートパーツで構成された電源レギュレーター用の出力段のようだ。トランジスタ3個、FETが1個とツェナーが使われている。
半導体の良否はアナログテスターを使うとある程度わかる。ところがこれらのパーツは良品のようだ。その他の部品を一つ一つチェックし、整流ダイオードブリッジの出力フィルター用の抵抗器4.7Ωが断線しているのを発見した。
4.7kΩなら100本もあるが4.7Ωの手持ちはない。横浜石川町のエジソンプラザにあるシンコー電機で4.7Ω-3Wが20円。電車賃をかけてわざわざ来たのだからと2.2Ω-3Wと10Ω-3Wも3本づつ、合計180円支払って帰路についた。
抵抗器を交換。
無事動作を始めた。
ついでにリニアスケイティング方式のトレー駆動用のゴムベルトを交換した。この交換にはまずトレーに付いているストッパーを外す。赤い矢印がストッパー。
平ギアに載っているギアが外れるまでトレーを引き出すと、ちょうど筐体に切れ目のあるところまで引き出すことができる。この切れ目からピンセットでゴムベルトの脱着ができる。
今まで、すぐに壊れるSONYなどと悪口を言っていたが、修理して使い続けられるというのはすごいこと。昔のソニーはすごかったと認めることにしよう。
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このデッキ、10年ほど前にゴムベルトを交換し録音用の機材として使っていた。さすがに購入してから35年も経つと寿命かなとも思ったが、この時代の機器は個別部品を使っていることが多く、部品交換で直ることが多いので修理に挑戦することにした。
症状としてはパネルの表示は正常だがプッシュボタンに全く反応なし。ヘッドフォーンを挿して聞いてみてもハム音も聞こえない。かなり大元がやられているようだ。
解体し電源を入れ、部品の匂いを嗅いだり、異常に熱くなっていないかを指で触って確かめる。
そして見つけたのがヒートシンクの付いたトランジスタが冷たいことである。これはおかしい。
基盤を取り外し、そのあたりの回路図を作って眺めてみるとディスクリートパーツで構成された電源レギュレーター用の出力段のようだ。トランジスタ3個、FETが1個とツェナーが使われている。
半導体の良否はアナログテスターを使うとある程度わかる。ところがこれらのパーツは良品のようだ。その他の部品を一つ一つチェックし、整流ダイオードブリッジの出力フィルター用の抵抗器4.7Ωが断線しているのを発見した。
4.7kΩなら100本もあるが4.7Ωの手持ちはない。横浜石川町のエジソンプラザにあるシンコー電機で4.7Ω-3Wが20円。電車賃をかけてわざわざ来たのだからと2.2Ω-3Wと10Ω-3Wも3本づつ、合計180円支払って帰路についた。
抵抗器を交換。
無事動作を始めた。
ついでにリニアスケイティング方式のトレー駆動用のゴムベルトを交換した。この交換にはまずトレーに付いているストッパーを外す。赤い矢印がストッパー。
平ギアに載っているギアが外れるまでトレーを引き出すと、ちょうど筐体に切れ目のあるところまで引き出すことができる。この切れ目からピンセットでゴムベルトの脱着ができる。
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