Kuniのウィンディ・シティへの手紙

シカゴ駐在生活を振り返りながら、帰国子女動向、日本の教育、アート、音楽、芸能、社会問題、日常生活等の情報を発信。

かる~いブログをアメリカで楽しむ!

2008-09-30 | アメリカ生活雑感
今日は、シカゴ・ホワイトソックスがタイガースに勝ち、ツインズと同率首位となり、首の皮一枚つながった。(息子の表現)あの超ほそっちいラミレスが、なんと今季4度目の満塁ホームランをかっとばした。黒いガイコツのような形相と細身の体で、がっちりとしたスラッガー、クウエンティン並みのホームランを放つ。どちらが、新人賞をとるのか。クウエンティンは、怪我でずっとお休み。今日のような地区優勝がかかっている試合に、打たなくてはいけないときに打ったラミレスの方が、やはりインパクトはある。明日は、いよいよUSセルラーにて、ツインズとの決戦。6時半からだっけ。明日は何があってもテレビにかじりついて、ホワイトソックスを応援すべし!

このところずっと引越し準備で、1日中片付けと荷物詰めに追われている。誰とも話さず、1分1秒を惜しんで、黙々と作業する。唯一ストレスの解消が、このブログ。今日1日の作業が終わって、やっとパソコンに向かえるわ。

ああ、ブログ、されどブログ!

今日、何気に朝日新聞のサイトをチェックしていたら、「どらく」というコーナーのどらく編集委員の松任谷正隆氏のコラムのタイトル「軽さが心地良いブログ」という9月29日付けの投稿が載っていた。http://doraku.asahi.com/info/doraku/entertainment.html?ref=comtop

以下、その中の部分を引用する。

ブログの軽さは、コンピューターの向こう側にいるであろう人たちの、コンピューターに向かう軽さでもある。コンピューターはコミュニケーションを根本から変えた、とつくづく思う。だから、ブログの感想とかを読むときも、実に気軽に返してくれるているのが気分いい。ときどき、なんだか重いリアクションがあると、なんとも変な気持ちになる。これは軽いメディアなんだぞ、と言いたくなる。

そんなこんなしていくうちに、ブログは僕の生活のリズムの中に組み入れられてしまった。まるで、喫煙者がタバコを吸うみたいに、ふらふらっとコンピューターの前に座ってはなにやら書き始める。一瞬の涼を得ると、また仕事に戻っていく。多くの人たちもこのようにブログに接しているのだろうか。このコラムを書き終えたら仕事に戻って、そしてちょっと疲れたらブログを書こうと思う。

私が現在やっている作業やブログに対する感覚とまったく同じではないか!そうだ、ブログって、私の生活のリズムに組み入れられているんだ。根っからのジャーナリストである私は、いつも書きたいことが頭の中でぐるぐる回っている。見るもの聞くものすべてが興味深く、記者のさまざまな視点でついつい物事を見てしまう。いつも客観的な自分がいる。

ブログを書く前、メディアに記事を書くときは、1つの言葉さえ、徹底的にリサーチをし、裏を取り、きちんとした文章にし、と大変だった。しかも、エディターに記事を送り、記事をエディットされるまで、じっと待つ。新聞に記事がでるまで、数日、通信社でさえ、1分あるいは数十秒後に記事がでても、エディターの添削を終えるまで待たなくてはならない。時には表現のことで、エディターとけんかをしながら。なんてまどろっこしかったんだ!

それがいまやブログで、書いてしまえば、一瞬で世界中に私の記事が流れる。しかも自分が撮った写真つきで。誰の介在もなく、正真正銘の自分自身の文章だ。リサーチしなくても、個人のブログってことで許される。だから、ますます短い時間で記事が出来上がる。そして、話さなくても、みんなに私の言葉が伝わる。メジャーリーグのことでも、いち早く、巨大メディアがリポートしていないシカゴ在住日本人の視点で、アメリカ人がどう日本人メジャーリーガーをとらえているか語れる部分だってある。ジャンルだって、スポーツ、事件、教育、生活、美容、レストランとなんでもござれ。ライターとして、こんな楽しいメディアはない。

ところで、上記の松任谷氏の文章だが、コラムとして書かれている。つまりブログとは一線を博している。ウーン、どうみても、私たちが書いているブログと何ら変わりはないような気がするのだが。ブログなのかコラムなのか境界線もなくなってくるところが面白い。


船便に向けて、捨てる、捨てる、捨てる!荷造りしてます~帰国への道その2

2008-09-24 | アメリカ生活雑感
皆様、しばらく投稿してませんでした。すみません!いろんなイベントや出来事が起こりながら、書けてない!書くと写真も入れたくなるので、時間がとられる・・・シカゴカブスの地区優勝もあったのに・・・これから、ディックスへ行こうかな。地区優勝の記念キャップは残っているだろうか?

今週は船便に載せる荷物を整理しだした。でてくる、でてくる、またしてもいらない物。本がまたまた大量にでてきた。数十冊もの英語の本。絶対しばらく日本では読まないと思われ、パラタインの「ハーフプライスブックストア」とかいう古本屋に売りに持っていった。(フォールフーズの横で、かなりの種類の本やDVD、ビデオがあり、掘り出し物が多い)しかし、全部でたった28ドル。きれいなままの大きな美術書などもあったのだが。きびしい!ウイルソン教授の文学のクラスで一緒に読み進んだへミングウエイの「日はまた昇る」、ウイルソンの敬愛するフォークナーのアメリカ人にも超難解な「サウンド・アンド・フュエリ」(日本語訳忘れた)、デイビス女教授のシカゴ・フィクションのクラスで読んだ「シスターキャリー」など、私にとって思い出の英書を処分した。最後に「バイバイ、マイブック!」と言ったら、お店の人に笑われた。ウイルソン教授には、内緒です。

そして、勿論、日本語の本は、シカゴ日本人学校へ。今週は、PTA執行部が、木曜日のブックリサイクル市に向けて、保護者たちからいらなくなった本を回収している。本当にご苦労様です。うちは、シリーズ物が多いので、いい本は図書館司書の白上先生へ持っていく。シリーズ物は学校へ寄付というわけ。今回は、幼稚園児から小学校1、2年生ぐらいまでの子供たち用の幼年版「ファーブルこんちゅうき」12巻。この本の内容はとてもわかりやすく、ビジュアル的にも子供たちの気がいっぱんにいくほど、おススメ。うちの息子たちも繰り返し、繰り返し読んでいた。このシリーズは、なかなか日本の本屋にもなく、もう廃盤になっているのだろうか。小さなお子さんを持つ方たち、ぜひこの本を子供たちに読み聞かせをしてあげてください。きっと、楽しめると思います。なお、マンガは、思い切って「ヒカルの碁」全18巻と「ナルト」(1巻~23巻)だしました!まだ、読んでいない人には必見!

ものすごい勢いで、身の回りの整理、資料の整理をしながら、荷造りをしていくのだが、とにかく捨てないといけないと思うと、どれが大事で、どれが必要ないのかわけがわからなくなる。昨日から一生懸命作業をしているのに、たった5箱しか作っていない。上の息子は、週末、処分する本をだしてくれ、1ヶ月読む必要のない大事な本や漫画を荷造りし、着々と2箱作ってくれた。優秀、優秀!

おーい、下の息子よ、少しでも手伝ってよ!今日は、のんきに最後の遠足、ディディエ・ファームに出かけた。とても楽しみにしていた遠足。私も行きたかった!まったく、引越しの意識はなく、毎日鼻歌を歌って、最後の文化祭も楽しみにしている。うらやましい!

今日は、処分し終わった残りの品々を家の前に大量に置いて、キャンサー・フェデレーションに引き取ってもらった。ああ、すっきり!しかし、まだまだこれからが勝負!あーあ、ブログに書いて、少しストレス解消しました。


追伸 スポーツ・オーソリティとディックスを回ったが、カブスの地区優勝記念キャップはすでに影も形もなく、消えうせていた。「ああいうのは、すぐに売り切れるから、次の日に買わないと」とお店の人にあきれたように言われた。ショック!残っていたのは、ユースのMサイズの記念ティーシャツのみ。下の息子用に買っておいた。「今買わなくても、ワールドシリーズがあるさ」と主人が慰めるが、カブスが出るとは限らない。なんたって、リーグで1チームしかでれないわけだし、でても、優勝しなければ、ワールドチャンピオンのキャップは手に入らない。

ガレージフリーセールの快感!~帰国への道その1

2008-09-18 | アメリカ生活雑感
今週は、会社の方、近所の友達に処分品の家具、生活用品をとりにきてもらった。

月曜日に会社の主人の後任の方に、すべての部屋の家具と生活用品を見てもらい、おそらく8割方もらってもらうことになった。大物家具であるシングルベッド2つ、アイケアの慣れ親しんだソファ、ダイニングセット、お気に入りのアイケアの本棚、収納などすべてもらってくれるという。ほとんどの品を「喜んで勿論もらいます!」という感じで引き受けてもらった。海外駐在3回目のベテラン駐在員の方だが、無駄な出費をしたくないという賢い姿勢に感心!みんなもっと家具などにこだわる人もいるかとは思うが、うちにとっては本当にあり難い!

そして、火曜日は、会社の新しく駐在にきた方と友達6人にきてもらい、ガレージにぶちまけた処分品、本棚を見てもらった。私にとっては、まったくのゴミ同様のしょうもない物ばかりなんだけど、みんな1つ1つすごい勢いで吟味しまくり、「これも、これも」と1つ1つさばけていく!あっと言う間に物が減っていく!「エッ、そんなものまで!」と思うくらい、私にとっては不要なものでも、他の人には「掘り出し物」なのだろう。こういうことは、物にとってうれしいことだよね。捨てられそうだったのに、新しい持ち主にめぐり合えるんだもの。

手作りのトールペイントを施された花柄のトレーも日本では置けないので、もらってもらう。私たちがこちらにきた当初、コウムラさんという方から譲って貰ったもの。コウムラさん、あなたの手作りトレーは、ワタナベさんが大事にしてくれるよ。

みんなフリーとあって、手にかかえきれないほど、拾ってくれる。フリーにすると違うのねえ!みんな「もったいない、値段をつければいいのに」と言ってくれるが、値段をつけると躊躇して、こんなにもらってもらえないのではないか。

会社の方をつれてきてくれたかわいらしいママ、アガツマさんは、ドライバーの役目だけかと思いきや、自転車、本棚、ガレージの棚、そのほかおもちゃなど、かなりの戦利品を確保。来てくれた甲斐があった。なんとなく、予感がしたから、車の後ろを荷物のために空けてきたという。賢い。感謝、感謝!

あとから遅れてきた方は、「しまった!」とばかり、必死で何かないか探す。「やはり、10時くるべきでした。」とがっくり!

しかし、ママさんパワーはすごい!キャンサー・フェデレーションに寄付しようと思っていた箱までみんなチェック!キャッ!恥ずかしいものばかり入っているんだけどなあ・・・でもかまわず、持っていった人もいたかも。「これは、どうなの?」とお気に入りのゴミ箱まで聞かれる。「うーん、それは・・・」山のようにあった処分品は、3分の1にまで減った。これを寄付したら、すっきりするわ。みんなご協力ありがとうございました。

シカゴの中2は、男女で仲良くゴルフ!~日本との違いはいかに?!

2008-09-06 | アメリカ生活雑感
昨日は風邪で1日ダウンしていた!このところ引越しの準備でやることが多く、心労多し。荷物を見にきてもらう予定だった友達、ごめんなさい。また企画しますので、皆さん見にきてください。

月曜日は、レイバーディで祝日だったが、シカゴ日本人学校全日校の創立記念日。なんと今年で30周年。このシカゴの地で、さまざまな苦労を乗り越えて、今の地域に根ざし、アメリカ人たちからも一目おかれるほど評価が上がってきた日本人学校がある。先人たちのご苦労に感謝するのみである。

火曜日は、その振り替えの休日。上の息子のクラスの中2のメンバーは、すさまじい暑さの中、午後から男女仲良く、ゴルフとしゃれこんだ。場所は、うちのそばのアーリントン・ハイツではおなじみの二コル・ノールという9ホールの規模の小さなゴルフ場。各ホール距離が短いので、初心者にはうってつけ。参加したのは、男子6人、女子3人なので、3つのグループに分かれ、女子が1人づつ3人の各グループに入った。

このゴルフ場では、12歳以上なら、親なしで回れるという。1人たったの8ドル。中学のクラスのメンバー、男子と女子とで、ゴルフを気軽にできる(学校から車で数分の場所)という誠に贅沢な環境。日本では考えられないこと。息子は、いつものように数本のクラブをかついで、歩いてでかけた。ゴルフ場まで、歩いて10分かからない。2回のサマーキャンプで何回もこのゴルフ場は回っているから、親も安心。

あとで遅れて私が行くと、母親たちは、クラブハウスでのんびりおしゃべりしていた。様子を聞くと、各グループ初めてゴルフをやる女子には、経験者の男子がいろいろと教えていたという。フーン、なかなかいい雰囲気だね。このくらいの年齢だと、日本では男女仲がむつかしいらしいから、シカゴにいるから、子供本来の素直ないい感じになれるのだろう。

さて、息子のグループは、40分遅れで出発したので、かなり遅れて終わった。みんな暑さのため、顔が真っ赤。息子のグループは、ムラキ君と初めてゴルフをやるアリサちゃん。初めてやるというので、私もかなり心配していたが、息子いわく、「(アリサちゃんが、グループで)一番うまかった!」なんだー、心配する必要なしねえ。

こんなにのんびりでいいのだろうか。今週、日本の友達に息子が編入するさいたま市の公立の中学の様子を電話で聞いた。中2は、1クラス40人で、6クラス。市内でも規律が正しいことで評価を受け、先生たちの生活指導は厳しいらしい。よって、ひどいなりの子はいない。しかし、いつもかなり引き締められているので、教室では暴れる子もいて、授業を聞いていない子も多いらしい。万引き、飲酒はそろそろでていて、まあそれは、公立の中学では普通。その中学は一番ましで、他はかなりひどい状況だという。ほっとするが、シカゴ日本人学校とのあまりの違いに・・・言葉を失う。

制服もボタンがとれていると注意されるという。詰襟の制服、3ウエイとよばれる学校指定のカバン、体育着、上履き(これも学年ごとに違う色が入る)、名札などなど、いろいろと用意しなくてはいけない。これらが今までまったくの自由だったわけだから、まさにカルチャーショック。日本人学校は、規律がきちんとしているとはいえ、やはりアメリカナイズされ、自由な雰囲気もあるわけだと気付く。

息子に、日本の中学のクラスの状況を言ったら、「面白そうだなあ!そういうすごいのを見てみたい!」などとうれしそうに言う。国立の中学も調べたのだが、中2は15名定員いっぱいで入れないという。その学校は、息子が小学5年生のときに受験するつもりで、説明会に行ったのだが、生徒たちがきちんと私たちにも挨拶をして、シカゴ日本人学校と似た雰囲気を持った学校だという印象で、息子も気に入っていた。また、しかたがない。

主人の意見では、昔からの友達がいる公立の学校が絶対いいと言う。5年生のときに、1週間体験もしたから、みんな覚えているだろう。毎年一時帰国のたびに会う友達も息子が帰ってくるのを待っている。また、さまざまな家庭環境の子供たちを見るいいチャンスだ。高校に入ると選別されるから、その前にそういう機会があってよかったと思う。私も息子も「清水の舞台から飛び込む」心境。6年半前に住んでいた日本とはいえ、新しい環境で、新しいものにチャレンジする気持ちだ。

野球で、ずっとアメリカ人の子供たちや親たちとうまくやっていった適応能力、柔軟性をバネにできあがった息子の図太い神経を信じよう。

久し振りの取材を楽しむ!

2008-08-28 | アメリカ生活雑感
今日は久し振りにゆっくり取材を行った。というか、この地域の日本の企業で活躍されている方とお話をしたという感じだが・・・

シカゴにきてから、駐妻の身で、お金を稼げないので、(というか絶対働く気がないので)ビジネス関係の取材には、トンと縁がなかった。まあボランティア記者として、そういう取材をやりたくても、時間と余裕がなくて、自分の子供と関わっている教育関係の記事を中心に書いていた。よって、こちらで頑張っている日本人のビジネスマンの方のお話を聴く機会がまったくなかった。

昔は、金融関係の記事を書いていたので、かたっぱしから証券会社や銀行関係の人たちと仲良くしていたものだ。というわけで、久し振りにビジネスマンの方とじっくり話せて、とても新鮮!

取材相手は、こちらの会社でもトップの方だが、本当にご自分の企業のこと、しいては、1人1人の社員のことを考えられて、広い視野で物事を見られているといたく感心した。

主人の会社もかなり私たちの生活や子供たちの教育のことを一番に考えてくれて、帰国の日程等を調整してくれている。主人の会社は、日本でも子育てや育児休暇などでとても先進的なことを行っていることで有名な企業である。以前、ヨーロッパ駐在の経験のある友達が、主人の会社のドイツでの教育に関する待遇をとてもほめていた。こういう会社に恵まれて、私たち家族も本当に幸せである。やはり、家族あっての駐在ということだろうか。「安定した家族がいるから、安心して駐在ができる」という取材相手の方の言葉がとても印象に残った。


日本への本帰国は、11月1日頃!

2008-08-27 | アメリカ生活雑感
昨日主人から、やっと会社から帰国の日にちの指定があったと聞いた。私たちの希望通り、11月1日。3日が月曜日で文化の日で祝日となり、3連休のためだ。学期の途中で帰国のため、少しでも休みがあり、その間子供たちが学校への道のりを慣れさせるためだ。

しかし、6年半住んだ家を引き払うのって、大変な労力を要するようだ。みんな帰国していく人たちは、すさまじい勢いで、物を処分し、さびしそうなみんなを残して、さっと帰っていく。いつもいつもいろんな人たちを複雑な気分で見送ったものだ。それが、自分に降りかかってくるとは・・・

ありとあらゆるものの処分が・・・頭が痛い!みんなもっていってくれ!って感じ。家具でもおもちゃでも。

今日は、第2弾として、シカゴ日本人学校に50冊ぐらいの児童書を寄付してきた。何袋もあり、かなりの重さで運ぶのが結構大変だった。司書の白上先生が待機してくれて、全部引き受けてくださった。きれいな状態の大量の人気の怪傑ゾロリシリーズや中学年に人気のずっこけシリーズ、はたまた可愛らしいピーターラビット全巻をすべて寄付した。ああ、すっきりした!しかし、まだまだある大量の本。白上先生に「また持ってきます!」と言い残した。

そして、近所の友達がかなりびっくりした様子で、うちの帰国のことを聞いてきた。話す人話す人、みんなびっくりしている。でも、駐在員の家族は、みんな帰国していくのに。みんなうちがずっといるものだと思っていたらしい。永住だと思っていた人もいたかもしれない。ショックを受ける友達もいた。そのことを前に主人に言ったら、「ウーン、やはり、長くいすぎたなあ・・・よくない!(駐在)5年で帰るべきだった。」と一言。

やはり、去る者より残される者の方が、つらいのだろう。私もずっとそうだった。そう考えると、こっちもつらくなる。でも、またシカゴには主人の仕事で遊びにきますから。

とそれよりも、物を捨てなくちゃ!

帰国準備をしながら、シカゴでの子育てを振りかえる

2008-08-19 | アメリカ生活雑感
今日はめずらしくうちに小さなお友達がきた。ショウゴ君という9月で2歳になる男の子だ。うちの不要になった山のようなおもちゃや本やビデオをとりにきてくれた。上の息子の代から慣れ親しんだ大量のトミカのミニカーや日本のさまざまな電車の模型であるNゲージとついにおさらばした。以前に、すべてのキャラがそろっていた日本製とアメリカ製のトーマスのおもちゃも大量のプラレールセットなども近所のナカムラさんとニシノさんがすべてもらってくれた。

2人の息子たちは、2歳ぐらいでこれらの電車や車にはまり、下の息子は2歳のとき、2月という寒い時期にこちらに来て、私も動けなかったので、広いうちの中で、これらのおもちゃたちを広げて、1人遊びをずっとしていた。プラレールは、お兄ちゃんが熱心にリビングに大きく組み立て、さまざまなパーツを使って、下の息子は延々と遊んでいた。同じくらいの友達と遊ぶのも大事なのだろうが、こうやって1人遊びをして、想像の世界に浸るのも発達段階では大事な時間だったのではないかと思う。

シカゴに来て、日本人の友達が最初はいないので、お母さんたちはとても苦労するかもしれないが、風の子クラブやその他のサークルで、いつのまにかじょじょに友達はできていく。兄弟がらみの友達も貴重だった。勿論、親しくなったら、私たちはお互い努力して、遠い距離を車を飛ばして、家を行き来して、子供たちが小さな頃は大変だった。今は、下の息子も小学3年生となり、日本人ともアメリカ人とも新しい友達ともすぐに仲良く遊ぶようになり、親も楽になった。

ただ、上の子が小学1年の終わりまで日本で子育てを経験してきた私にとって、ここでの下の子の子育ては、日本語環境と英語環境のバランスをとるのに、結構大変であった。また、様々な苦労を振りかえりながら、このブログにその当時のことも書いていこうと思う。今日、ショウゴ君のお母さんに下の息子のプリスクール時代の苦労を話していたら、昔のことを思い出してしまった。



グレイスレイク、自然保護地区「プレイリー・クロッシング」湖畔での夏休み

2008-08-17 | アメリカ生活雑感
昨日は、息子たちを連れて、アメリカ人の親友べスの住む、シカゴ郊外北、ウイスコンシン州に近いグレースレイクのプレイリー・クロッシングという住宅地にある湖の小さなプライベートビーチで、残り少ない夏休みの1日を楽しんだ。



このプレイリー・クロッシングという場所は、マスコミでもかなり話題になり、自然をそのまま残して住宅地を設けた特別な自然保護地区だ。住宅地の中に住民が育てられる作物があるオーガニック・ファームまで設けられて、小学校の教育もファームと直結しているほど。

こういう環境なので、べスたちを含めた住民達が、ゴミをださないよう物を大事にし、自然を大切にする意識も高いようだ。アメリカ人は、大雑把で、消費しては大量にゴミを捨てているかと思うのは間違いで、エコロジーで質素な生活を心がけている人もたくさんいる。日本人駐在員の私たちの方が、余計なものを余分に買っては捨て、外食も多い。意外とアメリカ人家族も毎日家で料理をしているのである。

べスとボーイフレンドのマットの2人は、シカゴのダウンタウンに20年以上も住んだシカゴアン。北のリンカーンパークの近くの大通りから少し入った、美しく簡素なタウンハウスに住みながら、町の文化を謳歌したべスだが、年齢が高くなるとともに、ダウンタウンの騒音が気になり、郊外に住みたくなった。そして、去年良い物件を探しながら、この美しい自然に囲まれたプレイリー・クロッシングを見て、コンドミニアムの購入を即決し、ダウンタウンの家が売れるや否や、去年の2月この場所に越してきた。



この地域の活動は、またじっくり別の機会に紹介するとして、今回はこの住宅地の目玉である静かな湖を紹介する。ビオトープとでもいおうか、自然の状態のまま湖が存在し、周りにはシンプルで整然としたかわいらしい住宅がたたずんでいる。きっと住人たちも自然を愛し、大切にしているのであろう。両者の風景が、さりげなく、無理なく見事に溶け合っている。ゴミ箱でさえ、タルの形で設けられ、きちんとふたまでついているから、ゴミを拾って捨てるのさえ、整然と行わなければならないような気分。



その小さな湖のビーチはそんなに広くないが、個人のボート、カヤックなどが置かれ、救命用ボートまで用意されている。横の草むらに、簡易トイレと脱衣所まであった。また、何かあったときのイマージェンシー用の電話ボックスまできちんと設置されている。

この湖は、水の循環がいいので、水質がきれいなため、魚もかなりいる。息子たちは、必死で手でその魚を捕ろうとするが、うまくいかない。もぐって魚を見るぐらいだ。去年、私がここで泳いだ時、魚たちに囲まれて気分上々だったのだが、突然足をかまれ、ぎょっとした。魚って、かむのか?!べスの話では、かまれた人が何人かいて、べスや子供たちはかまれたことがないという。よっぽど、私の細い足がおいしそうにみえたのだろうか。太い足ならいざ知らず、複雑な気分だ。

近所の上の息子の友達ニシノ君も連れてきたのだが、中学生の2人が大喜びで、砂遊びをして、山を作っている。普段大人のような意見を言い、なまいきなことばかり言う上の息子だが、まさに、童心にもどっている時間。



湖の真ん中に飛び込みのマットが浮かんでいる。そこまで3人で泳いでいって、遊ぶ。突然深くなっていて、小さな子供たちは危険なので、みんな救命胴衣をつけてそこまでいく。下の息子は、べスがもって来てくれたドーナツ型の浮き輪で、お兄ちゃんたちを追いかけるが、途中で浮き輪から離れてしまい、危険な状態。上の息子に下の息子から目を離すなと言ったのに、さっさとマットの方に泳いで行ってしまった。浮き輪をさがし、深いほうに泳いでいく息子を見ながら、私は水着になっていなかったので、ビーチから「あっちに行っちゃダメ!こっちにもどってこい!」と大声で叫ぶ。結構、ハラハラドキドキ。やっぱり、上の息子もあてにならないときがある。

下の息子、無事に浮き輪でマットにたどりつき、満足そうにマットの上で湖の感触を楽しんでいる。上の息子たちは、しっかり湖に飛び込んでいる。やっぱり、私も水着を着てくればよかった。水着姿のべスが、マットのそばまでいっていれたから、下の息子の安全も万全だった。



そして、ビーチにもどってきたら、お決まりのように、自分から「埋めて!」と体を砂の中に埋めてもらい、今度はドロの感触を楽しんでいる。



下の息子は、小さな頃からドロと遊ぶのが好きだった。3歳ぐらいの幼児の頃、上の息子の野球の試合で、ちょっと目を離したすきに、大きな水溜りの中に入って、体中ドロドロになり、他のアメリカ人の親たちに大笑いされたことがある。いつもほっておくと、泥まみれで遊んでいた。だから、少し大きくなって、泥んこキャンプに入った頃は、逆に泥だらけにならなかったようだ。不思議だ。ただ、こういう場所にいくと、小さなときの泥の感触の記憶がよみがえるのだろうか。

勿論、上の息子も日本の公園や幼稚園で、泥んこになって遊びまくった経験が多い。上の息子は、幼稚園に入る前は、仲良しの公園グループ(やんちゃな男の子メンバーと超個性的なお母さんたちで構成された有名な公園ママ軍団であった)で、毎日暑い日もどんなに寒い日も公園のはしごをしていたので、筋金入りの泥んこ遊び大好き人間。



下の息子に続いて、自分から「埋めろ!」状態に。ニシノ君が、きちんと真四角の立方体の枕を作り、ニシノ君と下の息子が整然と土をかけ、きれいな上の息子のお墓ができていた。中学生になっても、こういう遊びは小学生と変わらないのねえ。



このこじんまりとした素晴らしきプライベートビーチは、ここの住人かそのゲストでないと利用できないのだが、ときどき住人でない見知らぬ人が勝手に泳いでいるのを見かけるという。しかし、1人1人をいちいちチェックできないので、「どうしたものか」とみんなで言い合っているという。確かに、こんな美しく観光におかされていない場所を見つけたら、泳ぎたくなるだろう。私たちは、親友のべスが住んでいるので、利用できてラッキーだが・・・


べスの一番のお気に入りの家、湖を望む高台に位置する べスとマットは、いつも自転車で美しい自然のある近所を回って余暇を過ごす、こんな場所に住めれば・・・

一通り水遊びに興じたあとは、おしゃれなカフェで、アイスクリームを食べる。息子たちは、シャワーを浴びていないのだが、プールに入ったときのカルキのにおいやベトベト感がなく、肌がすべすべしている。湖の水質のいい自然の水に浸かったせいか?!べスのおかげで、なかなかいい夏休みの1日だったなあ。

年内帰国決定!準備に入る

2008-08-13 | アメリカ生活雑感
いよいよ本帰国が決定した!6年半ここシカゴにいて、まだまだあと一年ぐらいいるのだろうかと思い込んでいたら・・・

ブログ書いている暇じゃないよなあ!7月に入り、帰国が濃厚というわけで、山のようなガラクタの荷物を捨てだした。すでに50冊ぐらいの美しい装丁のシリーズものの本、ルパンシリーズ、江戸川乱歩シリーズ、プロジェクトXシリーズ、青い鳥文庫シリーズなど(全部きれいな状態)を思い切って、シカゴ日本人学校へ寄付した。司書の白上先生に恐る恐る申し出たら、「これなら、みんな喜んで読むわー!」ととても喜んでくださった。きれいな装丁の20巻ものはうちのです。皆さんぜひ読んでくださいね。

そして、何十冊という山のような児童書や大人用の本。まだまだ学校へ寄付できそうな気配だ。ラッキーなことに9月にリサイクル市もあるので、たとえ学校の図書館に寄付できなくても、こちらにまわせる。ウルトラマンやレンジャーものの本もきれいな状態である。怪傑ゾロリシリーズもすごい量あり、こちらは学校の図書館で奪い合うほどの人気だそうだ。みんな待っていてください。全部寄付しますので。

そして、おもちゃや日用品は知り合いの人々に見に来てもらって、渡してしまう。みんながよくやるガレージセールは、時間もなく私にとって面倒なので、その時間があれば、アメリカでやっておきたいことを優先することにする。

昨日は、引越し業者の担当者に見積もりに来てもらった。とても丁寧に相談にのってもらい、1部屋1部屋の日本への荷物を念入りに見てもらった。まだまだ、もって行くものと処分するものがはっきりしていないので、それも持っていくものにいれたので、思ったよりも荷物の量が多いことが判明。この担当者の話だと滞在4年以上を過ぎると荷物の量がぐっと増えるという。

ポイントは、うちの日本のマンションにこちらで買った家具が入るかだ。きちんと壁やドアのサイズを測って、マンションに入るか、そして置けるのかを確認してから、持っていけるかどうかを決めなくてはいけない。ウーン、やらなくてはいけないことが山積みだ。

日本からの友達のメールでは、みんなが声をそろえて、「まず、荷物を少なくすること!」が一番だと書かれている。船便を出す前に、一気にガラクタの荷物を整理しなくてはならない。記者という職業柄、本と資料の多い私にとって、気が遠くなる作業だ。8月と9月はまい進します!

日本の学校の方もいろいろと調べだした。こちらについては、また詳しく報告します。今後、帰国準備、帰国後の日本への生活の立ち上げなど、頑張ってリポートしていきますよ。

旅行からシカゴにもどるほっとした感覚~ロチェスターの空港から~その1

2008-08-06 | アメリカ生活雑感
先週の金曜日から5日間ほど旅行に出かけ、2時半頃ナイアガラをでて、火曜日の夜の10時にシカゴの自宅にもどってきた。

下の息子は、飛行機がオヘア空港に近づき、シカゴの大地が見えてきたら、「シカゴにもどってきたあ!」とほっとした表情で、外の景色をきょろきょろ。いつも日本との長時間におよぶ飛行機の往復では、そんなことは言わないのに・・・上の息子も同様。夏の旅行としては、いつもより短いが、私も旅行で英気を養い、なんだか自宅が広く感じる。

ニューヨーク州のロチェスターというローカルな場所へ飛んだのは、アメリカンの乗客54人乗り(1席と2席のみの座席が18列あるのみ)の小さな「リージョナル・エアプレイン」と呼ばれる飛行機だった。そのせいか、鳥のように「空を飛んでいる」という感覚が大きかったよう。飛ぶ瞬間もあっという間だし、着陸も早い。息子は、ふわふわした雲の上を抜けていく感覚を楽しみ、夕日が雲の下に沈んでいく瞬間を真剣に眺めていた。

「ロチェスターなんて、旅行する人いないよな。」と主人。でも、空港には、しっかり「ロチェスター」と書かれたティーシャツは売られていた。なんの変哲もない普通の田舎町。でも、私たちは、野球殿堂の博物館のあるクーパーズタウンとナイヤガラに行くのに、この町に2泊した。

最近読んだシカゴ・トリビューンのビジネスセクションの記事にユナイティッドなどの大手のエアラインが、海外も含むメジャーな都市へのフライトを減らして地方の小さな町へのフライトを増やしているということが書かれていた。ロチェスターからシカゴへもどるときも、空港のセキュリティが整然となされ、きちんとIDチェック。しげしげと主人と私のIDを見ながら、上の息子に「ドライバーズライセンスは?」とジョークをとばす。体内チェックの門くぐりもドアが閉められ、自動でエアを発して、しばらくじっとしていなければならないという厳重さ。アメリカ国内を旅行していて、こんなの初めてだ。

有名な大規模の空港で500人乗りのジャンボジェット機に乗るより、安心して小さなジェット機に乗り込む。かなり年配のしわが多い女性乗務員が、ロチェスターを飛び立つ前、心配そうにしていた下の息子に「この飛行機を運転するパイロットの腕は確かだから、飛んだかどうかもわからないほどよ!」と言い聞かせてくれた。

クーパーズタウンとナイヤガラを少しづつ紹介していこう! ~この項続く~