Kuniのウィンディ・シティへの手紙

シカゴ駐在生活を振り返りながら、帰国子女動向、日本の教育、アート、音楽、芸能、社会問題、日常生活等の情報を発信。

メジャーリーグ、オールスター戦で野球殿堂の選手たちを見る!ウイリー・メイズが福留選手と!

2008-07-18 | メジャーリーグ
今週の最大のハイライトは、やはりメジャーリーグのオールスター戦だろう。私たちは、息子の試合で見れず、録画しておいた映像を見た。

試合前のセレモニーで、各ポジションごとに、オールスターとして選ばれた現在活躍する選手たちと過去のメジャーリーグをささえてきて、野球殿堂入りした名選手たちとのがっちりと握手するシーンが感動的だった。中には、新旧お互いの出会いに、思い切り抱きしめ合う選手たちもいた。まあ、おじいちゃんと孫って感じのコンビもあった。

地元カブスで人気の初めての黒人選手、アーニー・バンクス、ハンク・アーロン、ヤンキースの名キャッチャー、ヨギ・べラ、オリオールズの鉄人、カル・リプケン・ジュニアなどなど名だたる選手が勢ぞろい。私が知らない昔の選手がたくさんいたが、主人は名前が呼ばれるたびに、うなっていた。

アウトフィールダーの最後の選手の紹介の前だったか、突然昔の白黒の映像が流れたのが、あの「The Catch!」と呼ばれる野球史上に残る1954年のワールドシリーズの勝敗の流れを決めたウイリー・メイズによる離れ業のような背面キャッチだ。キャッチして、高速で投げて、走者を刺す強肩を見せる。イチローのような感じだ。ジャイアンツがインディアンズにスウイープした最後の試合でみせた美技。ちょうど、今週の「アメリカ野球の歴史」のクラスで見たばかりだったので、本物のメイズがでてくるなんて、なんて超ラッキーなのかしらとわくわくした。

メイズは、通算660号ものホームランを放ち、1951年、新人王、ゴールドグラブ賞12回・本塁打王4回・盗塁王4回を獲得している万能選手。メイズの走塁は、まるでスキーヤーのようにすべるような感じで走る。

デパルマ教授の作成したプリントによると、メイズは、1950年代のベストプレイヤーだそうだ。そのプリントに、当時のジャイアンツの監督、レオ・デローサーのメイズに対する最高のコメントが紹介されている「もし、誰かが4割5分打ち、100盗塁を決め、毎日奇跡のようなプレーをしたとしても、ウイリーの方がよかったと言うさ。彼は、ヒットを打ち、パワーヒッターであり、走れて、投げられて、守備がいいという5つの条件がすべて揃っているスーパースター中のスーパースターさ。(略)」

オールスターのセレモニーで、紹介された野球殿堂の年取った選手は黒人の選手が結構いたが、みんななごやかな顔をしていた。しかし、メイズは、なぜか険しい表情をしていた。あまり、メディアにでない人なのだろうか。カル・リプケンのようにほいほいコマーシャルやテレビ番組に出るようなタイプではないのかもしれない。(テレビでよく見るリプケンは、頭に毛がなくなったせいか、なんだかやくざっぽい感じがして、昔のスマートな感じがなくなった)メイズは、やはり威厳があるというわけだろうか。

福留選手が出てきたとき、メイズの横に並んでいたようだった。お互いにどんな気持ちだったのだろうか。福留選手は、メイズの横で、さぞや緊張しただろうな。しかし、こんな新旧が混じるどえらい演出は、今年のオールスターが初めてでは?

メジャーリーグ初の黒人選手、ジャッキー・ロビンソンに乾杯!~「アメリカ野球の歴史」のクラス

2008-07-12 | メジャーリーグ
今週のハーパーカレッジの「アメリカ野球の歴史」のクラスは、メジャーリーグ初の黒人名選手、ジャッキー・ロビンソンがいかにアメリカ社会に影響を及ぼしたのかに焦点があたった。

デパルマ教授の話では、ジャッキー・ロビンソンほどものすごいプレッシャーの中で、プレーしたスポーツ選手はいまだかつていないだろうということだ。「The Soul of the Game」という映画を見ながら、1940年代のロビンソンの時代を振り返る。その当時二グロリーグで活躍していたサッチェル・ページという凄腕のベテランピッチャーとジャシュ・ギブソンという972本ものホームランを打ったとてつもない選手とジャッキー・ロビンソンの3人の交流を描く。



当時のブルックリン・ドジャースの会長ブランチ・リッキーは、この3人のうちメジャーリーグ初の黒人選手に若いロビンソンを選ぶ。「私は、心からの野球ファンだ。おそらくこの選択(黒人選手を使うという)は、国中を揺るがすだろう!」と予言したが、まったくその通りになる。

さまざまな中傷・誹謗、そしてきたないプレーを乗り越えて、ロビンソンは、果敢なプレーで、黒人選手の優秀さを証明することに成功する。運命の日、1947年4月15日のロビンソンのデビュー戦は、ヒットとともに、足で引っ掻き回す。当時、ロビンソンが塁に出ると、その速さと俊敏さで、ピッチャーは翻弄され、打者にフォアボールを出したという。別のビデオで、当時のロビンソンのプレーを見たが、走塁がめちゃくちゃ早く、デパルマ教授が、早回しのビデオを観ているようだと驚愕していた。

ロビンソンのドジャーズ入りは、ドジャーズ内の選手にもかなり影響があったらしく、一緒にプレーするのを拒否する南部出身の選手もいたという。スパイクを立てて、1塁手のロビンソンを怪我させる選手もいたり、脅迫も多かったという。ロビンソンの奥さんの心境はいかほどだったか?!

想像を絶するプレッシャーの中で、命を賭けてまで、自分のプレーを貫いた鋼のような精神力の持ち主のロビンソン。彼の活躍のおかげで、黒人選手に道が開かれ、人種差別廃絶への手助けにもなったというから、その功績ははかりしれない。ステロイドで選手生命を縮めている最近の丸太のような腕を持った選手たちとは、えらい違いだ。

ロビンソンは、野球の世界だけではなく、当時の社会全体に影響を及ぼしたところがすごい!ロビンソンの背番号42番は、全球団で永久欠番になっていて、毎年4月15日は、さまざまな選手とくに黒人選手が42番をまとって誇り高くプレーしている姿が全球団で見られる。今年4月15日はピンとこなかったが、このクラスで学んで、やっとその重要性が理解できた。

ロビンソンは、その素晴らしい人間性がにじみでているほど、素敵なマスクを持ち、穏やかで、謙虚さがただよう。ちょっとシャイな感じもある。その風貌と対照的にアグレッシブなプレーをガンガンしていたというから、黒人も白人もファンとしては、たまらないだろう。今の時代にロビンソンがいたら・・・きっと、一挙手一動を目をこらして見守るのだろう。映画の中のロビンソンは、本物と似ていた。

映画の最後に、ジャシュ・ギブソンが、野球ファンの少年と握手するシーンがでてくる。その少年は、その場面を大きくなってから回想しているのだが、少年が大人になり、メジャーリーガーとなって、その彼のロッカーには、なんと「ウィリー・メイズ」と名前が記されている。メイズは、4回も本塁打王になり、660号も打っている名選手。そのメイズの憧れが、ロビンソンで、メイズに憧れたのが、バリー・ボンズだというから、誠に歴史は面白い。ただ、現代のボンズがステロイドで話題のかなたに消えてしまったから、ロビンソンがもし生きていたら、さぞや遺憾であろう。

しかし、ロビンソンは偉大だが、そのロビンソンを雇うことに決めた白人のドジャーズのオーナー、リッキーの決断もすごい。彼が予言した通り、社会を揺るがした大きな社会現象にまで発展したわけだから。

ただ、現代の黒人選手は、社会構造の変換に伴い、減少気味らしい。南米系、ご存知日本人選手に押され気味。このことは、ステロイド問題とともに、またゆっくり書いてみたいと思う。





偉大なベーブ・ルースと悲劇の鉄人、ルー・ゲーリック~「アメリカ野球の歴史」のクラス

2008-07-01 | メジャーリーグ
今週のハーパー・カレッジの「アメリカ野球の歴史」のクラスで、ルー・ゲーリックとベーブ・ルースが活躍していた時代のDVDを観た。ルー・ゲーリックは、今まで写真でしか見たことがなく、「俳優のような甘いマスク」というイメージがあったのだが、そのハンサムな素顔とスマートな雰囲気に「やはり、ルー・ゲーリックは素敵だった!」と思わず深いため息をもらしてしまった。


ベーブ・ルース(右)とルー・ゲーリックの黄金コンビ。1920年代のヤンキースで打ちまくった。「NHK大リーグ中継をぜんぶみる!」NHKウイークリー、ステラ臨時増刊2007年5月11日号 p114より 写真とキャプション

偉大なベーブ・ルースの栄光の影に存在したこれまた偉大なルー・ゲーリック。14年間で、2130試合連続出場を達成し、「アイロンホース(鉄の馬)」というあだ名があったほど。この記録は、1995年に、「鉄人」と呼ばれたカル・リプケン・ジュニアによって更新された。

デパルマ教授の分析ノートによると、史上最強と言われる1927年のヤンキースのチームの中で、ゲーリックの打率は、3割7分3厘、ルースは、3割5分6厘。この年、ゲーリックが47本もの本塁打を打つが、ルースは記念碑的な60本塁打を放つ。その瞬間のビデオをみんなで観た。手足の長いルースが、40オンスもある重い長いバットでフルスイング。軽々と運ぶという表現がぴったり。デパルマ教授のノートによると、ロジャー・マリスが、その記録を破る61本を打つまで、34年の月日が必要だった。

子供たちを愛し、愛されたルース。当時のコマーシャルに出演しているルースは、とてもお茶目で、これまた子供たちと一緒に楽しんでいるといった感じだ。なんともいえない優しい表情を絶やさなかった偉大なアメリカ人のヒーロー中のヒーロー。

先日書いた「エイト・メン・アウト」の1919年のブラックソックススキャンダルの時代に、アメリカの野球は八百長事件があいついだというが、その危機を救ったのが、ベーブ・ルースだったとデパルマ教授が言う。野球史上類を見ない大スキャンダルによって、球界が沈んでしまったのをルースの存在でまた盛り上がったわけだから、ルースなくして今のメジャーリーグの盛栄はないとも言えるだろう。

ルースは、子供のころから大柄で、暴れん坊で手がつけられなくて、少年院のような施設に入れられたが、小さな子供たちのことの面倒を良く見ていたという。野球という天職にめぐりあって、世界中の子供たちから大人に夢を与えてくれた。

ちょっとコミカルな親しみやすい容貌のルースに対して、ゲーリックは、冒頭で書いたように、映画から抜け出てきたような甘いルックス。こんな感じのスマートな雰囲気をだだよわせたメジャーリーガーは今の時代にはいない。ゲーリックの伝記映画「打撃王」では、ゲーリー・クーパーが演じているから、まさにぴったりのイメージだ。

ゲーリックは、筋萎縮性側索硬化症を発症したため、打てなくなり(この病気は「ルー・ゲーリッグ病」とも言われる)出場記録もそのため途絶えた。DVDでは、突然病気のために打てなくなったゲーリックの苦悩を映し出し、その悲壮感でますます見ている私たちをひきつける。引退挨拶のスピーチでは、美しい姿のまま男泣きするゲーリック。そして、ルースがそばにいて、抱きしめる瞬間が感動的だ。ゲーリックは、37歳の若さで世を去ったという。万人に愛されたルースは勿論すごいけど、若くして亡くなったゲーリックのような悲劇のヒーローに私は、いたく心をひかれる。

「エイト・メン・アウト」ブラックソックス・スキャンダルの映画を観る~アメリカ野球の歴史のクラス

2008-06-29 | メジャーリーグ
今週は、ハーパーカレッジの「アメリカ野球の歴史」のクラスで、「エイト・メン・アウト」という1919年に実際あった、ブラックソックス・スキャンダルとよばれるワールド・シリーズでの八百長事件を描いた映画を観た。この映画は、この八百長事件にからんで、永遠に野球界を追放された悲劇の選手、シューレス・ジョー・ジャクソンを題材にした不朽の名作と言われる、「フィールド・オブ・ドリームス」と並んで、野球映画の名作中の名作と言われる。



「フィールド・オブ・ドリーム」を観て以来、シューレス・ジョーのことを知り、ものすごく才能のある選手が、八百長事件に巻き込まれ、その選手生命が絶たれたということで、その真相が知りたくて、この映画もずっと観たかった。イチローがメジャーリーグに移った直後、シューレス・ジョーのことを引き合いにだして、イチローを比べていたので、シューレスがどういう選手だったのか、興味があった。

「エイト・メン・アウト」の映画の中でのシューレスは、八百長をしたくなくて、普通のプレーに徹して、他の選手との板ばさみになった彼の苦悩が描かれる。実際、シューレスは、ホワイトソックス対レッズのワールドシリーズで、ヒットをよく打ち、チームで唯一1人、ホームランも1本放っている。エラーもしていない。子供のファンも大事にしたシューレスに、子供のファンが「ウソだと言ってよ、ジョー!」と言った有名な話も重要なシーンとして、映画で流れ、私たちの心はせつなさでつまされる。


"Shoeless Joe Jackson" from Wikipedia (ウイキペディアより)

映画の最大の魅力は、1900年代初頭のアメリカ野球の世界が、時代背景とともに、とてもノスタルジックに克明に描かれていて、ちょっとだぼっとした縦じまのホワイトソックスの古めかしいユニフォームをまとった選手たちの独特の動きが、当時を想像させて、私たち野球ファンにはたまらない。ユニフォームの左胸にある昔のソックスのロゴの方が、いたく味わいがあるし、今のスマートなユニフォームより魅力的にさえうつる。今も昔のソックスのロゴがついた帽子をかぶったファンが多いのは、そのせいであろう。


1919 White Sox team photo
"Black Sox Scandal" from Wikipedia (ウイキペディアより)

ただ、八百長にからんだ選手たちが、わざとフライのボールを落としたり、ピッチングで暴投したりする場面は、正直言って、見ていて、映画の世界とはいえ、とても悲しい。一緒に観ていたクラスメートのスティーブも「あの場面は、見るのが、しのびないほどつらい!」とデパルマ教授にもらしていた。やはり、野球とは、負けてもいいから、技と技とのぶつかりあいで、常に真剣勝負であってほしい。それが、私たちファンの願いだ。

デパルマ教授の話では、オーナーのコミスキーが当時とてもケチで、ボーナスをやるといっておいて、選手たちにあげず、選手たちが八百長に手を染める原因になったという。コミスキーは、ギャンブラーとも通じていて、八百長のことを知っていたという。それなのに、選手たちだけが、球界を追放になるなんて・・・まさに、スケープゴートだ。

さて、やはり、映画の焦点は、「シューレスが無実なのか?!野球殿堂に入れるか?」という部分だ。映画を観終わって、デパルマ教授が、そこの部分をみんなに聞いたとき、私は、「入れる!」と思わず、思い切りうなずいてしまい、どうしてそう思うか聞かれた。「だって、シューレスのプレーの結果が、それを物語っている。」とはっきり言った。でも、八百長をもちかけられて、それを黙認して、プレーをしていた。だから、同罪だとも言える。他の学生たちは、そこの部分でひっかかっているようだった。シューレスは、1908年から1920年までプレーし、通算打率3割5分6厘で、かの有名なタイ・コッブ、ロジャー・ホーンスビーに続いて、歴代打率3位。もしも、この事件がなければ、もっと輝かしい記録を残し、野球殿堂入りはまちがいなかっただろう。

シューレスたち8人の選手が野球界を永久追放されて、数年たった後のシーンが最後に流れる。そのシーンがすごくよかったので、DVDを買って、またゆっくり観たいと思う。


シカゴ・カブス、福留選手の応援歌「Fukudome, Bring it Home」を聴く!

2008-06-21 | メジャーリーグ
今週、ウォルグリーンで、カブスグッズを物色していたら、(意外と安くて掘り出し物がある)すごいCDを見つけてしまった。「Take me out to a Cubs game-musice for the Cubs fan」Wind Chill という熱狂的なカブスファンが作成したCD。「100周年記念版」とまで書かれている。カブスがワールドチャンピオンになったのが、1908年。それから、100年目の今年こそ!というファンの絶大な心の底からの期待がこのCDに現れている。



ミスター・カブスとよばれ、カブスの最初の黒人選手で今も人気者のアーニー・バンクスの500本目の本塁打のラジオ中継でCDは始まり、カブスが試合で勝ったときに流れるおなじみのスティーブ・グッドマンの「Go Cubs Go」が、2番目に入っている。この曲は、誠にシカゴらしく、口ずさみやすい。

そして、なんとなんと、驚くなかれ、7番目に、あの3月31日のリグレー・フィールドでの今季開幕のカブス対ブリュワーズ戦の9回裏、3対0でカブスが負けていたときに迎えた、福留選手の打席のWGNラジオの実況中継が入っている。福留選手のデビュー戦から、アナウンサーは、「コースケ、コースケ」とファーストネームで、親しみを込めて福留選手のことをよんでいる。

ノーアウトで、2人ベースに走者を置き、1ストライク、3ボールで迎えた、打席。緊張が走る中、あたかも福留選手のホームランを予期するかのように、ライトの守りは深くなる・・・そして・・・センターにつきささる見事なホームラン。福留選手の同点3ランホームランの熱狂的なラジオ中継。カブスファンは、その瞬間大騒ぎ!

これは、カブスファン、福留ファンには、絶対にのがせない代物である。カブスの元名選手でカブスといえばこの人、WGNの解説者のロン・サントの興奮しまくった大笑いと雄たけびが、すごい!「Oooh, my Gosh!...How about that! How about this opening day!..Oooh, my Gosh!...He nailed that, baby!」この名文句で終わっている。

そして、次の8番目に、「Fukudome, Bring it Home」という福留選手の温かい応援歌まで入っている。銀行マンだったマーク・ハロッドという人が福留選手のことを歌ったこんな内容の歌詞。カブスの試合をカバーするラジオアナウンサー、パット・ヒューやテレビのアナウンサー、レン・キャスパーたちの中継を録音し、調べながら、この絶妙な歌詞をつくりあげたという。

「私たちは、今までのことはわかっている。そして、何がほしいのかも。海を渡って探し続けた。そして見つけた、ゴールデングラブのライトフィールダー。彼は、日本人。・・・フクドメ、私たちは、君を頼りにしている・・・フクドメ、君は1人じゃないよ!」

Lyrics to “Fukudome, Bring it Home” by Racine singer/songwriter Mark Harrod:

Chant: K-Fu. K-Fu. K-Fu. K-Fu.

Take me to Clark and Addison

Cover me in ivy

’Cause we all know where we’ve been

And where we want to go again.

Been searching overseas and

Found a golden glove right fielder. He’s Japanese,

And I hear he lives to win.

’Bout time we brought a dragon in.

Fukudome … bring it home

Fukudome … we’re counting on

Fukudome … Pat Hughes> I really like this kid. I do.

Fukudome … Tell me you

Fukudome … hit home runs, too.

Fukudome … Life is great. Cubs win!!!

See they watch his every step

And record his every breath

Talk about his every move

And tell us what he’s going to do … I say

Take him to Clark and Addison

Cover him in ivy

Let time bring out the Cub in him

Now let’s go get a Series win.

Fukudome … bring it home

Fukudome … we’re counting on

Fukudome … Len Kasper> Kosuke is one part of a great team.

Fukudome … Tell me you

Fukudome … hit home runs, too.

Fukudome … life is great. Cubs win!!!

I know it’s been 100 years.

I know it seems so long ago.

But now that there’s a dragon here

Let’s take care of that Billy goat.

Fukudome … you are home

Fukudome … you’re not alone

Fukudome … Pat Hughes> Kosuke Fukudome has fit right in with this ball club.

Fukudome … Tell me you

Fukudome … hit home runs, too.

Fukudome … life is great. Cubs Win!!!

Len Kasper> Kosuke just may put this team over the top.

Life is great. Cubs Win!!!

Pat Hughes and Len Kasper> We should get used to saying that around here.

ウェッブサイト上のJune 6, 2008 The Journal Times より
http://www.journaltimes.com/articles/2008/06/06/local_news/doc4849fece5f787566187244.txt

昨日は、バーンズアンドノーブルという本屋で、「フクドメ」という福留選手のティーシャツをきているアメリカ人に会った。普通の福留ティーシャツよりも凝っていて、何色か色が加えてある。

「アメリカ野球の歴史」のクラスでも福留選手のファンが多い。クリスは、「僕は、フクドメが大好き。フクドメは、今や僕たち(シカゴの人たち)のアイドルだ!」と興奮して話す。

オールスター投票も福留選手は、順調だという。ぜひともでてほしい。今日から、シカゴは、カブス対ホワイトソックスのクロスタウンシリーズ。1位同士の対決で、このシリーズ今までの記録は、30勝30敗とまったくの5分5分の結果。忙しくて、オンタイムで全部見れないが、録画でも流れるだろうから、楽しみにしていよう。今日の試合は、午後1時から。

このCDのウェッブサイト:http://www.takemeouttoacubsgame.com/



シカゴカブス戦、リグレー・フィールド内野3塁側からの観戦記

2008-05-28 | メジャーリーグ
メモリアルディの快晴の昨日は、気温もぐんぐん上がり、パーフェクトな野球観戦日。またまたやってきた、リグレーフィールド。カブス対ドジャーズ戦。リグレー自慢のフェンスをおおうグリーンのアイビーが際立って美しい。4月の始めに観戦しにきたときは、ほとんどはえていなかった。今年は例年より肌寒い5月の日々だったのに、アイビーは、しっかりシカゴの春の光を吸収している。

私たちの席は、内野の一番前のセクション4で、カブスのダッグアウト側(3塁側)。ライトを守る福留選手とは遠いけど、まあいいか。グラウンドがすぐ目の前なので、やたら球場全体がせまく感じるほど。せっかくなので、カブスの選手たちの試合前の練習を見ようとかなり早めに着くが、すでにカブスの選手たちのバッティング練習は終わって、ドジャーズのバッティング練習中。ドジャーズの選手は、誰が誰だかわからない。つまらんなあ。

その練習も終わった後に、主人が「デンプスターだ!」と叫ぶ。カブスの先発のピッチャー、デンプスターが私たちの目の前をうろうろしている。ちょっとこわさのあるすごい貫禄の面構え。外野のフェンスで、なぜかたった1人でストレッチをしている。そして、軽くキャッチボールをしている。こちら向きで投げていたので、しっかりドアップで投球フォームを写真に収められた。

しばらくすると、カブスの選手たちがでてきて、ウオーミングアップを始めた。短めの距離を走ったり、ストレッチをしたり。勿論、我らが福留選手もソリアーノやテリオとともにやっている。観客は、すごく騒ぐわけでもなく、見慣れた風景といった感じで、淡々と見ている。上の写真のショットは、そのときの福留選手とソリアーノ、テリオとの貴重なじゃれあい風景。福留選手みんなとこんなになじんでいるんだなあと安心。

デンプスターは、私たちの内野席のまん前のブルペンで、黙々とピッチングのウオームングアップ。一直線に矢のような速さで、投げる。手を抜いて投げているはずなのに、恐ろしく速い。やっぱり、内野ねえ、こんなにまじかでメジャーリーガーの迫力ある動きが見れるなんて。

試合前の恒例のナショナル・アンサムの歌が流れた時は、メモリアルディのため、突然外野の方から、アメリカの象徴である鳥、アメリカンイーグルが羽ばたき、ダイヤモンドにいる係の人の手に見事に止まる。すごい演出で、みんな拍手かっさい。

さて、試合の方は、1回裏、いきなり3番デレク・リーのツーランホームランがでて、2対0とカブスがリードする。しかし、投手戦となり、なかなか追加点が入らない。途中ドジャーズが1点返し、反撃しようと何回かチャンスを作るが、うまくいかない。その後、4番のラミレスのホームランで、3対1となり、カブスは、9回、守護神ケリー・ウッドがうまくしめて、快勝。

ケリー・ウッドも出る前、目の前でウオーミングアップをしてくれたので、まじかにきれいな投球フォームが見られた。これが、あの1試合20三振をとったピッチャーの投げ方かあ。途中、でてきたときは、内野の一番前のファンたちにこぶしをぶつけて、サービス。ケリー・ウッドも感じのいい人だ。勿論、クローザーとしての彼の主題歌は、私の大好きなガンズ・アンド・ローゼスの昔のヒット曲、「ウェルカム・ツー・ザ・ジャングル」でした。(なぜ、メジャーのクローザーは、ヘビメタ好きが多いのか)

3塁側にいて面白かったのは、ソリアーノと外野の観客とのコミュニケーションの良さ。レフト側に陣取っているのは、ソリアーノファンが多いのか、「ソリアーノ!ソリアーノ!」と叫んで、ソリアーノも守備に着く前、観客に向かって、何やらしゃべっている。裸で、お腹にソリアーノのスペルをアルファベットで1人1人1字づつ書いて、アピールする男の人たちのファンのグループの応援もすさまじかった。ライト側の福留選手の近くにも1人1人FUKUDOMEとみんなでお腹に書いていたグループがときどきテレビに映し出されるので、同じ人たちかもしれない。そういう熱狂的なファンに対して、ソリアーノは、ボールもぽんぽん観客席に向かって毎回毎回投げまくる。とてもファンに対してサービス精神が旺盛な選手のようだ。

それに対して、福留選手は、淡々と守備についている。この日は、前日に続いて、残念ながら、ノーヒットに終わった。ちょっと疲れているのだろうか。ドジャーズの黒田は、今日のカブス戦に登板。今日は風が強く寒そう。ドジャーズの守護神の斉藤投手もドジャーズが負けていたので、出る機会がなく、この日は終わった。前回のカブス戦では、福留選手の大活躍を堪能できたので、まあ毎回毎回そういうわけにはいかないか。さて、うちの次の狙いは、ホワイトソックス対タンパベイ戦か。1位同士で、タンパベイには岩村選手がいる。みんなは、レッドソックス戦狙いだろうが。勿論、松坂選手に当たるようなら行きたいですけど。ホワイトソックス戦は、いつでも席が取れるので、状況に合わせて行ける。

郵便局で、2008年版シカゴカブスのこんなプレート見つけました

2008-05-24 | メジャーリーグ
じゃ~ん!こんな2008年シカゴカブスの選手の記念プレートを郵便局で見つけました。ルー・ピネラ監督を含むカブスのレギュラー陣14人の写真とリグレー・フィールドの写真に2008年3月31日今季のカブスの開幕戦の日付のスタンプが入っている郵便局ならではの貴重なグッズ。

今日、郵便局でこれを見かけて、ホワイトソックス版もおいてあり、両方買おうか迷いながら、カブス版だけ買った。中央左下に福留選手がやや微笑んでいる写真。その横にケリー・ウッド。左の1番上に2番でショートのライアン・テリオ。(しつこいようだが、私の一押し)その真横に強打者で頼りになるデレク・リー、その下にやくざの大玉のようなカブスのエース、カルロス・ゾンブラーノ。今日は4打数4安打だったそうな。ピッチャーにしておくのが、もったいないほど。カブスは大差でパイレーツに勝利。このプレートも売れるはなあ。最近ゾンブラーノの形相が、ますます凄みを増してきたような気がするのは、私だけでしょうか。

このたぐいの写真っていつもイマイチなんだけど、このプレートは、みんな自然な感じで写っている。もしも、今の勢いが続いて、今年カブスがワールドチャンピオンになれば、この2008年3月31日の日付の意味も大きなものになり、福留選手のあの同点ホームランと共に、後世に語り継がれるであろう。

うちは、26日のメモリアル・ディにリグレーで、カブス対ドジャーズ戦を見に行く。ドジャーズは、黒田選手が先発の予定。主人が、「黒田対福留を見られるのは、これで、もう一生ないかもしれないな。」と先ほどつぶやいた。5月23日付けの日経新聞に、好投しながら、なかなか勝ちにつながらない黒田選手をチームは評価していると書かれていた。その黒田選手と我らが福留選手の対決を見ることができる。カブス側の内野の一番前のセクションだ。みんなこのウィークエンドは、旅行に行く家族が多い。「いいなあ、うちも旅行に行きたい。」と言ったら、「リグレーで(生の)黒田と福留を見れるなんて、サイコーじゃないか。」と主人。そうだよなあ。また、ブログで報告します。

Happy Mother's Day~メジャーリーグはピンクバットで乳がん撲滅を誓う!

2008-05-12 | メジャーリーグ
今日は、母の日。なのに、私は風邪が治らず、くしゃみと鼻で、毛布にくるまっている。下の子は、咳が止まり、明日の試合に備えて、ジョイ・オブ・ザ・ゲームで、野球の練習。40球もバッティングマシーンの球を打てたと喜んでいる。1週間以上も練習をしていないのに、今までこつこつとしてきた練習が身を結んでいるのかな。よかった!

今日は体の調子も良くないので、家でカブスとホワイトソックス戦を休みながら観る。カブスは、ついに強敵ダイヤモンド・バックスをスウイープした。4番ラミレスに次ぐ福留選手のセーフティバントが決まり、逆転に結びつく。カブス、スモールベースボール実践。福留選手の存在感光る。

母の日なので、ピンクのバットを使う選手が多い。このピンクバットは、バットのルイビル・スラッガー社が使用する選手に寄付し、その後、サイン付きのこのバットを MLBlcom のオンライン上でアークションにかけ、Susan G. Komen という乳がん撲滅の団体に100パーセント売り上げが行くという。このルイビル社の試みは3年目で、恒例のことになりつつあるという。一般の人用のピンクバットも売り出され、これは10パーセントの売り上げが、この団体に行くという
http://mlb.mlb.com/news/article.jsp?ymd=20080508&content_id=2663075&vkey=news_mlb&fext=.jsp&c_id=mlb

選手たちは、乳がん撲滅の象徴であるピンクのリボンをユニフォームの左上につけ、ピンクのリストバンドやピンクのネックレス、ピンクのスパイクシューズの紐、はたまたピンクのキャッチャーのプロテクター(一部)をつける選手があいつぎ、チャリティーの国、アメリカを印象づけた。各ベースの横にピンクのプレートがつき、ひげまでピンクに染めるお茶目な選手までいた。

カブスのカッコいいテリオは、おばあちゃんが乳がんと闘い、幸い生き延び、ホワイトソックスのトーミーは、お母さんを肺がんで亡くしているので、このピンクバットは、彼らにとって、お母さんやおばあさんを思い出す大事な象徴ということをテレビのインタビューで言っている。

試みは素晴らしく、心意気は美しいのだが、残念ながら、ピンクのバットはメジャーリーガーに似合う人は少ない。ホワイトソックスの熱血キャッチャー、ペルジェンスキーがピンクのリストバンドをしていたら、笑っちゃった。さすがに、マリナーズの城島選手は、ピンクのプロテクターはつけてなかった。正解!

去年の母の日は、ホワイトソックスにいた井口選手が、シカゴ日本人学校全日校の子供たちを全員セルラーフィールドへ招待してくれた。その時のことを息子に聞いたら、「井口選手、ピンクバットを持ってたけど、似合わねえ~!っていうか、みんな、似合わなかったなあ。」(井口選手ごめんなさい。こんな息子を許してください。でも、人一倍井口選手のことは、尊敬している息子です。)井口選手は、心臓病の少年を見舞って、多額のお金を寄付するなど、アメリカのチャリティーには、すぐ行動する日本人メジャーリーガーの尊敬すべき代表だ。この井口選手と日本人学校の子供たちとの交流は、また別の機会にこのブログに書きます。詳しくは、US新聞の私の記事「井口選手からのプレゼント」を参照。(http://www.usshimbun.com/events/events-iguchigame2007.html)

今日の試合の観客も母の日なので、ボードにちゃっかり自分のお母さんに感謝の意を表する人たちが、多かった。今日は、リトルリーグの試合もまったくなく、アメリカ人がいかに母の日を大事にしているかがわかる。土曜日は、帰り際必ず、「Happy Mother's Day!」とみんな挨拶をしていたほどだ。こういう風にチャリティーでもなんでも弱者や家族を大事にするお国柄を私たちも見習いたいと思う。


追伸

ついに、上の息子が、ブログを開設!メジャーリーグと日本のプロ野球のデータ解析のマニアックなブログ。忙しい息子なので、更新ができるのかわからないが、興味がある方は、ときどきのぞいてやってくださいませ。とくに学校の先生方に見てほしいとのことです。

http://blog.goo.ne.jp/yuyabaseball

メジャーリーグ、ベースボールカードの魅力

2008-05-11 | メジャーリーグ
今日は、下の息子と私は調子が悪い中、上の息子は朝から野球の試合。相手は、リーグ全勝中の超強敵エンジェルス。マイケル先発、そして息子が途中から登板及びクローザーという順だったが、2人とも打ち込まれた。エンジェルスは、ほとんどが14歳のいいプレーヤーで占められ、今までの4試合とも10点以上の差をつけて、すべてをコールド勝ちしているほどの恐ろしいチーム。うちも大差で5回のコールド負けをくらって、みんなうなだれた。

相手のピッチャーもすごかったらしいが、息子ともう1人のあのでかいケン君がきれいなヒットで気を吐いたらしい。チームメートの美形のデュランのお母さん、リサが、「このチーム(エンジェルス)は、すべての相手チームをことごとくslaughter(完全に打ちのめす)してるから、しかたないわね。」と冷静に言う。slaughterという言葉は、家畜をしたり、大量殺人という意味があるから、冷酷無慈悲に打ちのめされたというわけか!

午前中の家族がまたまた暗かったので、みんなで気を取り直して、必要なスポーツグッズを買いにディックスに行く。まず、レジ横のカブスの縞の本物っぽいほうの高いティーシャツをチェック。子供用も大人用も福留ティーシャツ一色。ちらほら、他の選手のシャツが混じる。福留選手、今日はホームランを打っているが、あいかわらず、すごい人気。

みんなが必要な買い物をしている間、ベースボールカードを物色。2008年度の分を4セットぐらい初めて買う。勿論、誰がはいっているかわからないので、いつもあけるときはドキドキだ。上の息子が、こちらで野球を始めた小学2年生ぐらいから、ずっとこつこつカードを集めている。チームごとに分けて、きれいに整理している。ときどき息子と2人で、その大事なコレクションを見ながら、息子の各選手の解説を受ける。

カードは、さまざまな選手のさまざまなプレーの瞬間をとらえていて、野球の醍醐味が伝わってくる。トレードでどんどんチームが変わるから、「おおっ、あの選手がxx(チーム)時代のだ!」と驚きながら、2人で悦に入っている。息子が「前の年にザコだと思っていた選手が、次の年にすごい成績を残して、大化けするからなあ。」と言うから、今どうでもいいサブの選手のカードでも、来年どうなるかわからないから、すべてのカードを捨てられないということになる。

いつだったか、今年の初め頃か、ディックスで、「TOPPS 2007 BASEBALL」という661枚もはいっている、おそらく2007年度のメジャー選手の7割ぐらいが入っている(息子談)カードボックスが売っていた。その箱の写真に松坂選手が映っている。2007年の松坂選手のデビューの年のカードだけは、息子のために(?自分のためか)絶対にほしい。これをのがしたら、もう2度と手に入らないかもしれない。よし、買おう。38ドルぐらいしただろうか。その長細い箱を大事にかかえて、息子に見せた。息子は狂喜して、すぐに日本人メジャーリーガー全員を並べたり、今まで持っていない主力選手を選んで、いちいち叫んでいた。

今日その箱をまたとりだし、息子と2人で整理しだした。私は、カブスのショートでいけめんのテリオを探してもらった。あった、あった。打った瞬間で、倒れこみそうな勢い。顔もきれいにでている。肝心の松坂選手は、目を細め、ただボーっと立っているだけ。カッコいいのは、カーディナルス時代の田口選手。打って、バットを落としながら、走り出している瞬間。田口選手は、ルックスがいいから、本当にカッコいい。

息子のために買っていたのだが、だんだん私もベースボールカードを集めるのが、趣味になってきた。メジャーリーグの試合を見続けているうちに、いろんな選手がわかるようになり、カードを見ても、ピンとくる選手が増えたせいだ。大昔若い頃、ニューヨークにいた頃は、メジャーリーグの中継の解説なんて、興味がなかったので、まったく聞き取れなかったのだけど、今では聞いているうちに、野球用語も英語で少しづつわかるようになり、アナウンサーが何を言っているかわかるようになってきた。このブログにメジャーリーグのことを書くためにも頑張って聞きます。

皆さん、そんなに高くないので、ベースボールカードをぜひアメリカで買っていってください!軽いので、おみやげにもお勧めです。

写真は、2007年度の、「TOPPS 2007 BASEBALL」から。下の左が松坂選手、下の右が田口選手、その真ん中の上がテリオ、その右上が岡島選手。その他は、全員カブスのデレク・リー、ケリー・ウッド、ラミレス、ソリアーノ、ゾンブラーノ。今年は、福留選手のカードは、レアものになるであろう。

シカゴ・カブスの本拠地、リグレー・フィールドツアーを楽しむ! 福留選手のロッカー目撃!

2008-05-05 | メジャーリーグ
快晴の日曜日、シカゴカブスの本拠地、リグレー・フィールドツアーに参加して、観客のいない美しいボールパークを隅々までじっくりと鑑賞し、カブスの選手のクラブハウスに潜入できた。やはり、一番感激したのは、歴史ある球場で、日本人メジャーリーガー、福留孝介選手のロッカーを見れたことだろう。

今日は朝の9時から上の息子の試合。主人は、従弟とその息子が日本から来るので、オヘアに迎えにいき、息子の試合を一緒に見せ、さて今日はどこに連れていくか・・・

野球好きの親子だが、残念ながら、今週はカブスは地元で試合がない。そこで、私が見つけたのは、リグレー・フィールドツアー。1人25ドルで、当日はオンラインで予約できないため、ソールドアウトしているかもしれないと思ったが、リグレーを見せるため、ダウンタウンに向かう。

リグレーの前の交差点は、試合の時とうってかわって、しずかー!3時半前に着いて、入り口で、ツアーのチケットを売っている。4時からのツアーに6人入れた。30分おきにツアーはある。時間があったので、じっくり、新しくたったミスターカブスこと黒人のアニ-・バンクスのリアルな銅像の前で記念撮影する。このバンクスの銅像は人気らしく、大勢のアメリカ人のちびっこカブスファン軍団が、よじ登って記念撮影をしていた。

さて、ツアーの方は、やや太めの貫禄あるガイドが、このツアー代は、チャリティーとして、野球をやる少年たちや身体障害者などに寄付されることを前置きしていた。大勢のブルーのカブスの帽子をかぶり、さまざまなカブス・ティーシャツを着たカブスファンのアメリカ人たちはうれしそうにうなずく。そう言われると、楽しみながら、いいこともしていることになるので、一石二鳥だと私もうれしくなる。チームが遠征しているときもフィールドを地元の人々のために有効活用するメジャーリーグの懐の広さに脱帽する。

ガイドが、美しいフィールドを前に、とめどなくリグレーの歴史を説明。外野の土でできたフェンスに少しだけツタがはえているのが見える。名物のビルの屋上の特別席も観客がいないと気が抜けて見える。ここの売上の17%はカブスに入るとのことだ。ダウンタウンのど真ん中にある球場だから、こんな席ができたのだろうが、最初に作った人は、さぞや痛快だったろう。

ツアーの次は、スウィート席を訪問。外の席もついていて、部屋の中は、お酒を飲んだり食事をしたりできて、ゴージャスな雰囲気。大統領やセレブがここで観戦するとのこと。マイケル・ジョーダンがきて、外にでたら、みんなが気付いて騒ぎ出して、そのときのバッターボックスにいた選手が疑問に思ったというエピソードをガイドが教えてくれた。

お次は、興味深いメディア席の部屋。さまざまな日米のメディアの記者あるいはアナウンサーの席が決まっている。福留選手が今年入団したので、日本のメディアもかなりあった。中日新聞、共同、スポーツ日本などなど。メディア席なので、ガラス張りとはいえ、球場全体がしっかり見える。ここから、日本人メジャーリーガー対決の試合は、日本に向かって中継されるのだろうか。なぜか、机の上の電話が古めかしい。ウーン、スコアボードを人を使って手動を続けているとか、古いものを大事にするという所が歴史あるリグレーっぽくていいね。

面白かったのは、カブスの対戦チームの選手のロッカールーム。まず、洗濯機と乾燥機の部屋とジムがあり、さまざまな選手の名前が入ったロッカーの部屋を見た。そのとき説明してくれたジェフという若いカブスの従業員は、この部屋で選手たちの面倒を一切みているという。洗濯から食事の世話まで、はたまた奥さんの結婚記念日にダイヤモンドを買いに走らされたなど面白い話をしてくれた。ジェフに選手で「一番感じのいい人と悪い人は誰?」と質問したら、「バリー・ボンズはメディアでたたかれているけど、とても優しくていいやつだ。」他の何人かのメジャーリーガーの名前もだして、みんな気さくに話してくれるという。感じの悪い人の名前はさすがにださなかったね。

さて、ツアーの一番のハイライト。いよいよカブスのクラブハウスへ突入!せまい通路を通って、アニ-・バンクスなどのブルーの背番号が飾ってある入り口を抜けると、まるで博物館であるかのように、各選手の背番号と名前の入った上のジャージーが両脇一列にずらりと並んでいる。まさに壮観。入り口に近い左側手前にいきなりカブスのエース、ゾンブラーノのロッカー。ロッカーの上の棚にかなりのバットが置いてある。さすがバッティングがいいと定評のあるゾンブラーノだ。なんたって、ピンチヒッターで使われるぐらいだから。私の大好きなハンサムなショートのタリオーのロッカー、真っ先にみーつけ!でも、目当ての福留選手のロッカーがない!奥の方は名前が見づらい。見えるところにあるのだろうか?

2人の係員が立っている。なんとその係員のお兄さんの横に福留選手のロッカーがあった。お兄さんがつったっていて、人がいっぱいいるので、見えづらい。係のお兄さんで、写真が撮れない!ウウッ、あせる。真新しい「FUKUDOME #1」とブルーで入ったジャージーが目立っている。これは、本物の福留選手のジャージーなのだ!感激!

素早く上の棚をチェック。やはり、新しそうな木のバットがたくさん積んである。福留選手自身が、1本920グラムのバットを1本1本ここで重さをチェックしていると先週発売のスポーツイラストレイティド誌に書いてあった。

そして、本も数冊置いてあることを発見!キャッ、どんな本なのだろう?うちの家族たちは、とっとと次の場所へ行ってしまい、私1人残っている。みんなあっさりしている。係のお兄さんに思わず、「福留はどんな本を読むの?」と聞いたら、その本をちらっと見せてくれた。やさしい!1冊は宮部みゆきの小説だった。「フクドメはいつも本を読んでいる。」と教えてくれた。読書好きな選手なのだ。後でやはり宮部みゆきファンの上の息子に言うと、「宮部の何という本だったか」と聞かれたが、覚えてなかった。

ロッカールームに、私と一緒に最後1組の親子が残っていて、お父さんが係のお兄さんに「今日は、この子の誕生日だから、フクドメのロッカーの横で写真を撮らせてくれないか。」と大胆に頼む。ロープがはってあって、選手のロッカーには入れないのに。エー!そんな手があったか!勿論、「いいよ。」とお兄さん。その男の子は、椅子に座って、福留選手のロッカーと共に大きな笑みを浮かべて、写真におさまる。その子は、福留選手とデレク・リーの大ファンだという。でも、リーのロッカーとは、写真を撮らなかった。またしても、ちびっ子フクドメニアかあ!

ツアー最後は、お楽しみのカブスのダッグアウトに行く。思ったよりずっとせまくて、観客席にめちゃくちゃ近い。席は、ふんわりして居心地がいい。ここに熱血ルー・ピネラ監督が頭に湯気を立てながらいるわけねー!

内野もまじかに見られて、球場と客席の近さを体感する。リグレーはその距離が近いことで有名だと思うが、こんなに選手とファンが近くで大丈夫なのだろうか。やはり、メジャーリーグは懐が広い!今日のツアーは、たった25ドルで、大満喫。本当にお勧めのツアーです。なんといっても、チャリティーが目的というところが、素晴らしい。カブスの試合がないときにツアーができるため、今年のツアーの日程は決まっていてるので、オンラインで調べてから、ぜひ訪れてみてください。今日の投稿は長くて、読むのにお疲れ様でした。


リグレー・フィールドツアーのサイト
http://chicago.cubs.mlb.com/chc/ballpark/wrigley_field_tours.jsp
(当日はオンラインで申し込めないので、注意してください。)

TEL: 773-404-CUBS ex4 スケジュール
1-800-THE-CUBS

5月24日(土)25日(日) 

6月7日(土)8日(日)14日(土)28日(日)
 
7月5日(土)6日(日)

8月15日(金)16日(土)17(日)

9月6日(土)7日(日)13日(土)14日(日)27日(土)28日(日)

9時半から4半まで、30分おきにあり。
なお、最後のツアー9月27日、28日は、2時が最終なので注意。

この日程と時間は、私が調べて書きましたが、オンラインのサイトでもう一度確認願います。