イチローが、メジャー通算2000本安打を大リーグに移籍して9年目で達成した。10シーズンかからずに2000本安打をマークしたのは、史上初。1402試合目での到達では、20~40代に活躍したアル・シモンズの1390試合に次ぐ史上2番目の早さと報道されている。あのジョージ・しスラーの1414試合を上回る早さ。このアル・シモンズという人が活躍した時代は、球場の状況やピッチャーの球速などさまざまな面で、現代のメジャー環境とかなり違うだろうから、イチローの記録の偉大さがわかる。
今回のイチローのコメントで面白いのは、マリナーズ入団1年目の2001年4月にこの記録を達成した同じ場所、敵地オークランド・コロシアム球場で、初めてプレーしたときのことを思い出したという。アスレティックスファンから、頭にコインをぶつけられたり、アイスクリームが飛んできたりと、過激な洗礼を受けたという。記録達成の日、敵地の16000人の観客は立ち上がり、この偉大な35歳の選手に大きな拍手を送った。「この球場でヒットを打って、観客から祝福を受けられたのは感慨深かった。」とイチローは言う。
まず、自分自身の記録の偉大さを誇るよりも、ファンの反応に体も心も真っ先に反応するとは、徹底的にプロに徹した人というか、常に客観的に自分自身を見ているというか・・・イチローは、8年間アメリカでプレーしてきて、アメリカ人が彼を日本人メジャーリーガーとしてではなく、偉大なメジャーリーガーの1人として認めてくれているのを心の底から喜んでいるのだろう。
去年、私がシカゴのハーパー・カレッジで「アメリカ野球の歴史」のクラスをとったとき、野球狂の教授も生徒たちもイチローを日本人としてまったく特別視していなかった。ベーブ・ルース、ジャッキー・ロビンソン、ピート・ローズなど球史に輝く偉大な選手たちを古びた映像とともに学んでいったのだが、イチローのこともなにげなくみんな語っていた。1人のメジャーリーガーとして。あたかもアメリカ人の1人として、自分の仲間を誇っているかのように・・・そうなのだ、イチローはすでに日本が誇るイチローではなく、アメリカ人にとっても誇りなのだ。それも子供から年寄りまで。
そんな風に考えると、イチローがアメリカにいて活躍し続けることの意義ははかりしれない。ひょっとすると、日本の総理大臣よりもイチローがコメントしたほうがインパクトは強く、アメリカ人はよく聞くかもしれない。さて、次のイチローの目標の「9年連続のシーズン200本安打」まで後5本。
今回のイチローのコメントで面白いのは、マリナーズ入団1年目の2001年4月にこの記録を達成した同じ場所、敵地オークランド・コロシアム球場で、初めてプレーしたときのことを思い出したという。アスレティックスファンから、頭にコインをぶつけられたり、アイスクリームが飛んできたりと、過激な洗礼を受けたという。記録達成の日、敵地の16000人の観客は立ち上がり、この偉大な35歳の選手に大きな拍手を送った。「この球場でヒットを打って、観客から祝福を受けられたのは感慨深かった。」とイチローは言う。
まず、自分自身の記録の偉大さを誇るよりも、ファンの反応に体も心も真っ先に反応するとは、徹底的にプロに徹した人というか、常に客観的に自分自身を見ているというか・・・イチローは、8年間アメリカでプレーしてきて、アメリカ人が彼を日本人メジャーリーガーとしてではなく、偉大なメジャーリーガーの1人として認めてくれているのを心の底から喜んでいるのだろう。
去年、私がシカゴのハーパー・カレッジで「アメリカ野球の歴史」のクラスをとったとき、野球狂の教授も生徒たちもイチローを日本人としてまったく特別視していなかった。ベーブ・ルース、ジャッキー・ロビンソン、ピート・ローズなど球史に輝く偉大な選手たちを古びた映像とともに学んでいったのだが、イチローのこともなにげなくみんな語っていた。1人のメジャーリーガーとして。あたかもアメリカ人の1人として、自分の仲間を誇っているかのように・・・そうなのだ、イチローはすでに日本が誇るイチローではなく、アメリカ人にとっても誇りなのだ。それも子供から年寄りまで。
そんな風に考えると、イチローがアメリカにいて活躍し続けることの意義ははかりしれない。ひょっとすると、日本の総理大臣よりもイチローがコメントしたほうがインパクトは強く、アメリカ人はよく聞くかもしれない。さて、次のイチローの目標の「9年連続のシーズン200本安打」まで後5本。