Kuniのウィンディ・シティへの手紙

シカゴ駐在生活を振り返りながら、帰国子女動向、日本の教育、アート、音楽、芸能、社会問題、日常生活等の情報を発信。

ダウンタウンのグリーク・タウンからシカゴ・ボード・オブ・トレード(シカゴ商品取引所)へ

2008-05-29 | シカゴダウンタウン
今日は、まだややひんやりした空気のただよう快晴のダウンタウンに、全米一と言われるグリーク・タウン(ギリシャ街)を訪れてみた。いつものように、アーリントン・ハイツ駅から9時32分発のメトラに乗って、オゴビー駅でおり、湖とは反対の方角に4ブロックほど歩き、90の高速を越して、ホルムステッドという通りへでると、「GREEK TOWN」というあの角ばったギリシャ文字風の英語で書かれた旗が見えてくる。

ギリシャ風の神殿の柱のミニチュア版の休憩兼オブジェがあり、いかにもギリシャ街といった趣。その通りをずんずん南に向かって歩くと、グリーク・レストランが建ち並ぶ。だいたい、オゴビー駅の前のマディソンからバン・ビューレンあたりまでのとても短い距離。途中、東側を見ると、目の前が開けて、シアーズ・タワーの裏からと新しそうな双子のホテルの建物が立ち並ぶビューが圧巻。こんな風景も面白い。オゴビー駅からいつも湖に向かって歩いていくのが恒例なので、こんな摩天楼の姿を見るのは初めてだ。ダウンタウンもいろんな角度から眺めてみるといい。いつもと違った発見がある。

さて、何か面白いレストラン以外のギリシャのお店があるかどうか探索したが、ハルステッド通りより1つ向こう側に行くと何もないようだ。なーんだ、単に短いレストラン街なのね、と一緒に来た日本人の友達とちょっとがっくり。なんで、これが、全米一のギリシャ街なのか疑問だ。すでに、11時前だったので、時間も限られているので、すぐにランチをするレストランを物色。

高そうに見えたけど、新聞の記事が並ぶレストランへエイやと入る。お店の人に聞くと「全米一のギリシャレストラン」だと言う「グリーク・アイランズ」。まだ、人もまばらだった。地中海風のインテリアで、音楽もギリシャ系か。気分転換にもってこい。受付の若いお兄さんもいかにもギリシャ人っぽいし、数の多いウエイターは、みんななまりがあって、みんなギリシャ人と思われる。いったい、どこにこんなにギリシャ人がシカゴに住んでいるのだろうかと思わせるほど。

友達と2人で、ギリシャ風のオリーブオイルであえたサラダとエビとカラマリのアプタイザー、そして、ジャイロといわれるサンドイッチをオーダーする。2人で各料理を分けたので、かなりリーゾナブル。これで、チップ込みで、1人12ドル50セントなり。カラマリとエビがさっぱりしていて、とても美味だった。ジャイロは、ぱさぱさしていて、私にとってイマイチ。ちょっとかじっただけで、ほとんど残してしまった。これを薦めてくれた友達は、しっかり全部食べ終わる。

レストランを出て、肌寒いダウンタウンを湖の方に向かって歩く。川沿いに見えるかつて私が働いていた先物取引所、シカゴ・マーカンタイル・エクスチェインジの双子のビルの前で記念撮影。勤めていたアメリカの通信社のオフィスが10階にあった。シアーズ・タワーまできて、1階を偵察。鉄骨のシカゴ在住の彫刻家の作品が展示されていた。

ラサール・ストリートまできて、私が勤めていたもう1つの古い先物取引所、シカゴ・ボード・オブ・トレード(CBT)をまじかに見る。取引所の中を見学できるかどうか確認のために寄ると、1階にビジターセンターがあり、取引所のちょっとした歴史が一目でわかる。この建物は、1920年代後期アートデコ様式といわれる幾何学的な単純さと磨きのかかった鏡のような表面が、いたるところで見られるという。1930年、当時シカゴで最も高いビルとしてジャクソンとラサールの交差点に誕生。ビルのてっぺんにアルミ製のケレス(ローマの穀物と収穫の女神)の女神像がシンボルとなって、人々の目を引く。

私が、1992年最初シカゴに赴任してきて、始めのころ、CBTに勤めていたときは、ナイトボンドという夜の債券先物のマーケットの動きを通信社の記者としてカバーしていたので、夜の11時過ぎにここをでると、シーンとして、人っ子1人いないシカゴの金融街をさびしくタクシーに乗ったものだ。昼間は、こんなににぎやかなのに、夜は一変して、こわかった。シカゴ滞在中に、2つの取引所のトレーディング風景をもう一度見てみたいが、そんな機会があるだろうか。9・11以来、観光目的では、見学も許されていないという。

そんなことを考えながら、オゴビー駅に向かって帰る。帰りは、1時半のメトラに乗る。この時間に乗ると、小学生である子供たちのお迎え3時半に充分間に合う。誰に迷惑をかけるでもなく、私たちのようなダウンタウンに車でこれない駐妻でも、約3時間のダウンタウン探索ができる。「また、ダウンタウンに来ようね!」と友達と約束しながら、気分は爽快であった。皆さんもたまには、タウンタウンにでて、ぜひ英気を養ってください。


Greek Islands 200 S.Halsted St. Chicago
312-782-9855

写真は、グリーク・アイランズではありません。こんな感じのグリーク・レストランが並ぶハルムステッド通り。



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2 コメント

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Unknown (お友達)
2008-05-29 13:46:19
今日はありがと~!ギロスっていうのかイーロスっていうのか???だけど、あれはファストフードの方がいけますね。ウィスコンシン・デルズで食べた時おいしかったんだけどな。
何はともあれ、楽しい一時でした。
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Unknown (お友達へ)
2008-05-30 01:30:27
今日はお付き合いありがとう!
US新聞のガイドを見たら、別のレストランのお勧めグリークコーヒーが載ってたよ。
よく読んでいけばよかったかしら。
またぜひ探索したいですね。
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