Kuniのウィンディ・シティへの手紙

シカゴ駐在生活を振り返りながら、帰国子女動向、日本の教育、アート、音楽、芸能、社会問題、日常生活等の情報を発信。

シカゴ日本人学校小学2年生交流学習~日本人学校へ招待編 「日本の遊び」紹介

2008-01-30 | シカゴ日本人学校全日校
今日は、シカゴ日本人学校全日校で、小学2年生の次男の交流学習のプログラムが最後で、相手校を招待したので、見学しに行った。大学のデッサンのクラスと時間が重なっていたので、途中までしか見れなかったが、充実した内容だった。

今回、2回目の招待で、前回の招待は、「折り紙」がテーマだったが、今回は、「日本の遊び」がテーマ。次男は、週末から自分の言わなければならない台詞を日本語と英語で繰り返し練習して、やる気満々。各自、台詞が決まっていて、台本の流れに沿って、プログラムは進められるので、一人一人きちんと仕事をこなさないといけない。息子は、9時半過ぎといつもより早めに寝る。

10時半過ぎに現地校の子供たちが到着。みんなはりきって、出迎える。息子もパートナーのクリストファーをさがす。私は、シャッターチャンスをのがすまいとカメラを構える・・・えっ、いない!クリストファーいないよ!なにー!や・す・み!そりゃあないだろ!病気だって!!そんなあ!がっくりくる息子。私もへなへな・・・何のために大学さぼってきたのかなあ。

先生方が、すぐに別の子のパートナーを紹介してくれる。でも、2対1で、知らない子じゃあ・・・でも、気を取り直して頑張れよ。(私もね)

図書室で、日本人の子供たちが、簡単な歓迎の言葉を投げかけて、体育館に移動。まずは、玉入れで、リラックス。息子を含めた日本人の子供たちが、前にでて、玉入れの説明を日本語と英語でする。みんな間違えずにきちんと説明する。

運動会の玉入れとまったく同じ方法で、赤と白に分かれて、日本人とアメリカ人の子供たちが入り乱れて、競う。現地校の担任の先生によると、このような玉入れ競技は、アメリカの学校にはないらしい。

そして、いよいよ「日本の遊び」の紹介。紹介する日本の遊びは、「けん玉」「こま回し」「お手玉」「はねつき」「だるま落とし」である。数人の日本人の子供たちが説明しながら、実際にデモンストレーションをして見せる。ユキト君のけん玉のデモンストレーションが、いきなりすごい!上下両方の受け口を回しながら、代わる代わる受け止めるあの高度な離れ業を見せる。アメリカ人の子供たちがびっくりしている。

そして、カズヤ君が、さっそうとこま回しを見せる。くるくる回るこまをさっと紐を下に通したりして、やたらかっこいい!この時点で、アメリカ人の子供たちの目がキラキラ。「早く日本の遊びやりたーい!」ムードがみなぎっている。マナちゃんのかわいらしいお手玉のデモンストレーションもみんなうっとり!現地校の先生も「すごい!」と喜んでいる。

5つの遊びのステーションに分かれて、パートナーに教えながら、一緒に日本の遊びをやる。こま回しは、むつかしいけれど、アメリカ人の子供たちは何回も挑戦している。おお、校長先生もこまの紐を巻くお手伝いに来てくださった。

はねつきは、なかなか続かないけど、シカゴでアメリカ人とやるはねつきなんて、乙なものです。

けん玉が、アメリカ人の子供にはとてもできないかと思っていたら、息子の新しいパートナーは、辛抱強く練習している。おっ、2回もできた。現地校の担任の先生も1回できた。お互い、すごくうれしそう。

こんな感じで、プログラムは進む。私は、この辺で学校を後にした。この後、一緒にランチを食べて、福笑いとお別れの会では、「旅立ちの日に」を歌って、別れを惜しんだという。

この日本人学校の交流プログラムの「日本の遊び」は、ほとんどの学年で行っているが、本当によくできている。台本があり、やり方を日本語と英語で説明し、プログラムの流れがある。日本人の子供たちは、日本でもなじみの薄くなった昔からの「日本の遊び」を学びながら、アメリカ人の子供たちにその良さを伝える。アメリカ人の先生方も細かく指をつかうこま回しなどに感心していた。日本文化の醍醐味を伝えるという貴重な場を、日本人の子供たちと見学している親たちに提供していると思う。

日本人学校って、やはりすごいと思う。上の息子たちが一生懸命取り組んでいる中学部のソーランの踊りの迫力もすごいけど、小学部の交流学習のプログラムも(中学部もだけど)凝っていて、素晴らしい!

今回、日本の遊びを紹介するのが大成功だったのは、担任の先生が言うには、2年生の子供たちが、一生懸命練習したからだという。

さて、パートナーが休みだった我が子は、帰ってきてから、それでも満足そう。「クリストファーから手紙をもらった。」と美しい手紙を見せてくれた。連絡帳には、担任の先生から「パートナーがお休みで残念でしたが、新しいパートナーと交流しようと一生懸命頑張ってくれました。」と書かれていた。「そんなことまで見ていて下さったのか。」と再び感動!「今回のこともまた勉強。」と私は胸をなでおろした。






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