今年は、NHK大河ドラマ「篤姫」が大きくクローズアップされた。日本の激動の幕末において、そのたぐいまれな英知と行動力で、江戸の多くの人々の命を守った篤姫。時折見せる愛くるしい笑顔と対照的な、窮地に凛とした態度で臨む篤姫に、多くの人々が共感したのであろう。現代にも通じる強い女性の生き方に私たちは、学ぶところが多い。
この大人気の連続ドラマを見れなかった私は、先週から放映された総集編を食い入るように見た。篤姫演ずる大河ドラマ最年少の主役、22歳の宮崎あおいの迫真の演技が、最初から最後まで私たちの心をとらえて離さない。
NHK大河ドラマ・ストーリー 篤姫 後編 表紙 セピア色のふんわりとしたイメージの篤姫が、歴史のかなたから私たちに語りかけてくる
「女子(おなご)が覚悟を決めたからには、一本道を行くこと!」この言葉が、このドラマの最大のテーマである。夫である徳川家定が柔らかな笑顔で語りかける「ひたむきに生きよ。わしがいつも見ておるからのう」49歳という若さで亡くなる晩年の頃の篤姫の言葉「人の幸せというのは、地位や名誉や財産ではなく、家族や友と過ごす穏やかな日々の中にあるのだと思う」
波乱の人生を駆け抜けた篤姫の最後の言葉は、なんだかちょっと似つかわしくないような気もする。若くして夫に先立たれ、大奥を取り仕切る。さぞや孤独であったのではないだろうか。しかし、人間、孤独でないと大きな決断はできないのではないか。もしかすると、篤姫は、自分の信じた我が道をひたむきに歩んだがために、その反動で、平凡で温かな生活に憧れていたのではないか。
具体的な言葉は、忘れたが、一番印象に残った台詞がある。「考えてもわからないときは、自分自身の気持ちを大事にする」ということ。私のように、直感で動く人間にとって、とても納得できる言葉だった。大きな決断をしなければならないときに、迷ったら、自分の直感を信じて進んでいく。これでいいのだと。
NHK大河ドラマ・ストーリー篤姫 完結編 表紙 ここまでくると、貫禄がついた雰囲気 あおいちゃんも篤姫の霊がのり移ったかのような演技であった
篤姫を生涯心の中で支え続けた幼なじみで薩摩藩の武士、小松帯刀との美しい男女間の友情。自分の分身ともいえるお守りを渡して、篤姫をそっと遠くから見守る。随所に流れる美しい音楽が、ドラマにロマンティックな彩りをそえる。歴史の渦の中でこんな隠れた交流があったのではないかと想像するだけで、ワクワクする。主役の宮崎あおいを支える脇役の若手の俳優たちの熱演も光った。
篤姫の原作は、宮尾登美子が昭和59年頃に書いた初めての歴史小説。
宮尾登美子というと、映画にもなった女流画家、上村松園を題材にした小説「序の舞」を思い出す。こちらは、明治から昭和にかけて、女流画家ながら、巨匠となり女性として初めて文化勲章をとった松園。力強い才能のある女性たちを日本史の中で検証する作業はさぞや面白いだろう。膨大な資料をかき集め、さまざまな人々に取材し、少しでも本物の偉人に近づける。
今回の女性の視点から描かれた幕末の激動がいかに面白いかで、幕末という時代に興味を持った人たちも多いだろう。私もその1人。早速、歴史オタクの上の息子に尋ねる。息子が、得意の機関銃トークで、幕末の流れをさまざまな人物像とともに、説明してくれた。とくに、新撰組の1人1人のキャラの説明が面白かった。さまざまな歴史上の面白いエピソードを教えてくれた。息子の巧みな講義が聞けて、その知識の広さに驚き、素直に講義を楽しんだ。息子に触発された。最近、太平洋戦争オタクの息子の影響で、昭和史にも興味がでてきた。というわけで、単純な私は、今日は宮尾登美子の原作本を買ってきました。
追伸
ドラマで江戸城内も華麗に美しく描かれていた。江戸城は、私の祖先である太田道灌が築いたお城である。私にとって、江戸城は思い入れがある。なぜかというと、私の父は、道灌の子孫です。分家ではありますが、清和天皇からの家系図の巻物のコピーもあります。また、いつかブログで紹介します。
この大人気の連続ドラマを見れなかった私は、先週から放映された総集編を食い入るように見た。篤姫演ずる大河ドラマ最年少の主役、22歳の宮崎あおいの迫真の演技が、最初から最後まで私たちの心をとらえて離さない。
NHK大河ドラマ・ストーリー 篤姫 後編 表紙 セピア色のふんわりとしたイメージの篤姫が、歴史のかなたから私たちに語りかけてくる
「女子(おなご)が覚悟を決めたからには、一本道を行くこと!」この言葉が、このドラマの最大のテーマである。夫である徳川家定が柔らかな笑顔で語りかける「ひたむきに生きよ。わしがいつも見ておるからのう」49歳という若さで亡くなる晩年の頃の篤姫の言葉「人の幸せというのは、地位や名誉や財産ではなく、家族や友と過ごす穏やかな日々の中にあるのだと思う」
波乱の人生を駆け抜けた篤姫の最後の言葉は、なんだかちょっと似つかわしくないような気もする。若くして夫に先立たれ、大奥を取り仕切る。さぞや孤独であったのではないだろうか。しかし、人間、孤独でないと大きな決断はできないのではないか。もしかすると、篤姫は、自分の信じた我が道をひたむきに歩んだがために、その反動で、平凡で温かな生活に憧れていたのではないか。
具体的な言葉は、忘れたが、一番印象に残った台詞がある。「考えてもわからないときは、自分自身の気持ちを大事にする」ということ。私のように、直感で動く人間にとって、とても納得できる言葉だった。大きな決断をしなければならないときに、迷ったら、自分の直感を信じて進んでいく。これでいいのだと。
NHK大河ドラマ・ストーリー篤姫 完結編 表紙 ここまでくると、貫禄がついた雰囲気 あおいちゃんも篤姫の霊がのり移ったかのような演技であった
篤姫を生涯心の中で支え続けた幼なじみで薩摩藩の武士、小松帯刀との美しい男女間の友情。自分の分身ともいえるお守りを渡して、篤姫をそっと遠くから見守る。随所に流れる美しい音楽が、ドラマにロマンティックな彩りをそえる。歴史の渦の中でこんな隠れた交流があったのではないかと想像するだけで、ワクワクする。主役の宮崎あおいを支える脇役の若手の俳優たちの熱演も光った。
篤姫の原作は、宮尾登美子が昭和59年頃に書いた初めての歴史小説。
宮尾登美子というと、映画にもなった女流画家、上村松園を題材にした小説「序の舞」を思い出す。こちらは、明治から昭和にかけて、女流画家ながら、巨匠となり女性として初めて文化勲章をとった松園。力強い才能のある女性たちを日本史の中で検証する作業はさぞや面白いだろう。膨大な資料をかき集め、さまざまな人々に取材し、少しでも本物の偉人に近づける。
今回の女性の視点から描かれた幕末の激動がいかに面白いかで、幕末という時代に興味を持った人たちも多いだろう。私もその1人。早速、歴史オタクの上の息子に尋ねる。息子が、得意の機関銃トークで、幕末の流れをさまざまな人物像とともに、説明してくれた。とくに、新撰組の1人1人のキャラの説明が面白かった。さまざまな歴史上の面白いエピソードを教えてくれた。息子の巧みな講義が聞けて、その知識の広さに驚き、素直に講義を楽しんだ。息子に触発された。最近、太平洋戦争オタクの息子の影響で、昭和史にも興味がでてきた。というわけで、単純な私は、今日は宮尾登美子の原作本を買ってきました。
追伸
ドラマで江戸城内も華麗に美しく描かれていた。江戸城は、私の祖先である太田道灌が築いたお城である。私にとって、江戸城は思い入れがある。なぜかというと、私の父は、道灌の子孫です。分家ではありますが、清和天皇からの家系図の巻物のコピーもあります。また、いつかブログで紹介します。
うれしかったです♪
篤姫、本当に視聴率高かったです。
私は、最初のほうを見逃したため見ずじまい。
私のパート先の60歳前後の方は、ほとんど見てました。
どうやら、その世代の方々は何年か前から放送している『大奥』のシリーズから、歴史好き?になったようです。
大奥も篤姫も女性が主人公ですからね、きっと入りやすかったんでしょう。
私は、どちらかというと戦国武将物のほうが好きだったりするので、物足りなさを感じたかも(笑)
今、若い女性が戦国武将マニア多いですよね。
kuniさん、すごい家系ですね!
巻物のコピーなんて、ぜひupしてください!
私の実家も、関東で栄えた武将(もちろん分家側)です。
さかのぼると、やはり天皇に通じるらしいです。
昔すぎて、ぜんぜんよくわかりませんが・・・(笑)
ただ、それがきっかけか武将物には興味があったりしますけどね。
昨日の記事、シカゴは車社会ですもんね。
歩きや自転車の日本に比べたら、寒さにさらされる時間は短い?かもしれませんね。
妙に、納得してしまいました。
kuniさんが日本に住まれていたところよりも、○○ウイルスなるものが増えているかもしれません。
どうか、体調などにお気を付けくださいね!
では、今年はお邪魔するのが最後かもしれませんが、来年もよろしくお願いします。
あっつんの関東のご実家の武将というと、どなたでしょうか?来年の大河ドラマも戦国時代が舞台なので、楽しみですね!
私たちは、明日から主人の実家である大阪に行って来ます。皆様よいお年を!