Kuniのウィンディ・シティへの手紙

シカゴ駐在生活を振り返りながら、帰国子女動向、日本の教育、アート、音楽、芸能、社会問題、日常生活等の情報を発信。

シカゴ日本人学校全日校 英語科のオープンハウス

2008-05-17 | シカゴ日本人学校全日校
今週は、息子たちの通うシカゴ日本人学校全日校の注目の英語科のオープンハウスが各学年で行われた。全日校は、日本の文科省準拠の教育で、日本語でほとんど授業が行われるとはいえ、アメリカの地ゆえ、小学部からしっかりと英語の授業もある。小学部は、フォニックスの基本から始まり、中学部では、文法用語をバシバシ取り入れ、現地校から移ってきた子の英語力を少しでもキープし、のばすような授業を英語科の先生方の努力で行われる。

しかし、なんといっても、日本語環境が主体なため、いかに生徒たちの興味を英語に持っていくか、英語科の先生方は、毎回大変だと思う。うちの下の息子は、キンダーの途中の4月から全日校の小学1年生に入り、頭が全部日本語に向かっていったものだから、英語がぱたっとでなくなり、しかたがないとはいえ、両方を入れるのは、むつかしい。いくら先生方が努力されても、家庭教師などをつけて、家庭でのフォローなしには、英語の上達は無理であろう。英語のクラスは、テストでレベルごとに分けられ、各クラスのレベルに達しないと上のクラスには上がれなく、結講厳しい。

今回、小学3年生の息子のクラスは、フォニックスの復習、リーディング、そしてフォニックスを使っての先生の手作りのゲームなどを見せてくれた。息子のクラスは、美しい聡明な感じのバイリンガルの日本人の先生。全日校の英語科の日本人の先生は、英語ができ、生徒たちにテンポ良く教え方がうまい先生ばかり。今まで、上の息子があたった日本人の先生たちも素晴らしかった。

もうやめられたが、上の息子が小学5年生のときの担当の日本人の先生は、宿題に毎回ライティングとしての日記をかなりやらせ、チェックもアメリカ人のエディターのように完璧だった。熟考された先生のコメントの内容も私をいつもうならせるものばかりだった。息子が小学2年生のとき、最初に日本人の英語の先生にあたって、なぜアメリカ人の先生ではないのかとがっかりしたものだが、それが間違っていたと後でわかった。息子は、最初は、日本人の先生でフォニックスの基礎を積み、単語力をじょじょにのばし、英文がいつのまにか読めるようになっていった。

現在いらっしゃる中学部の英文法担当の先生もびしばしと息子たちをきたえてくれている。ちらっとテストなどを見た感じでは、私たちがやっていたときより、ずっとむつかしく、完璧に勉強していないと満点はとれない。おそらく、現地校に行って全日校にうつってきた生徒でも、なかなか苦戦するであろう。やはり、その辺が自然な英会話を入れながら、日本の受験を視野に入れるという、両輪をカバーした、おそらく広域にわたった内容なのだろう。

上の息子の英会話の先生は、若いハンサムなこれまたバイリンガルなアメリカ人の先生。よくこんなすごい人材を見つけてきれくれるものだと感心する。英語の時間になると、生徒たちが疲れを見せるため、ゲーム感覚の面白い授業にしようとしてくれている。ライティングのプロジェクトも、息子たちは、一番自分の興味のあるレポートに取り組んでいる。中2でこの英語のクラスにいるうちの息子ともう1人の息子のクラスメートとは、大人の会話ができて、楽しんでいると言ってくださり、今後も見守っていってほしいと思う。

本当に英語って、努力しないと身につかない教科。いくら英語環境にいるとはいえ、全日校にいると、自分で努力しないと英語は向上していかない。というわけで、全日校で、小学生の間は、アメリカ人の家庭教師につくことをお勧めします。英語科の先生と相談しながら、子供たちのフォニックスの弱点などを家庭教師の先生と一緒に克服していくのがいいと思います。時間がかかるけど・・・

しかし、こんなに努力して、英語を入れて、日本に帰国してから、フォニックスを忘れないといいけど。私たちのように学校で文法から入った世代は、フォニックスの存在すら知らなかったけど、単語を覚えていくうちに英語がなんとなく読めるようになったけどね。

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