今日は楽しみにしていた銀座ブロッサムでの桂米團冶様の独演会です。人間国宝米朝師匠が3月に亡くなったので、ある意味もう一つの期待もある(^^ゞ
せっかくお江戸に出るので今日はずーーっと気になっていた「旧芝離宮恩賜庭園」に寄ってみました。旧浜離宮庭園は有名ですが、こちらは浜松町の駅のそばの小さな庭園ですが、浜松町駅北口を出てすぐ、、
とはいってもこの大都会で一歩踏み込んだ途端に別世界にワープ!すっかり姫様気分で緑を堪能しました。
藤もツツジも終わってしまい、ハナショウブまでのつなぎの様な時期ですが、シロツメクサいっぱいの芝生広場は子供のころを思い出して寝転んでみたい。
大きな池、甲羅干しのカメや鳥、さくらんぼの実、周りの高層ビルや浜松町駅の絶え間ない電車の音、新幹線、モノレールに遠くに見える東京タワーが不思議な世界を作っております。
もう一つの大きなお庭「浜離宮恩賜庭園」にも寄るつもりでしたが、この小さな感動をかき消される気もして、劇団四季の前を通って庭園沿いの国道を築地方向に歩きます。
市場はお休みですが、場外は沢山の観光客で、、特にお寿司屋さんは長蛇の列。新富町まで歩くと「中央区民会館」でもある「銀座ブロッサム」です。開場までに時間があったので周りを散歩。日曜なので殆どお店は閉まっているけど、新しそうなペット用品のお店が空いていたのでひさしぶりににょろ君にお土産を買いました。
本日の演目は「桃太郎」「猫の忠信」「住吉駕籠」です。早朝に錦織選手の試合を見ようと4時半にテレビをつけたらちょうど米朝師匠の「住吉駕籠」をやっていたのは偶然にしては出来過ぎ(゜-゜)
「開口一番」の二乗さんも、「お楽しみ」のよし吉さんもとても面白い!!大きな声で笑うのは久しぶり。テレビで落語聴いてもここまで笑えないのはやはりライブのパワーかもしれない。
米團冶様は今日も素敵でした。米朝師匠の亡くなる前後の極秘エピソードを惜しげもなく披露して下さり、「最後まで笑いにしてしまう凄い人でした」と締めくくった。
「猫の忠信」では生の楽器の演奏の効果もあって、もう「1人芝居」みたいにパフォーマンスしてこれまた感動!お召し物も変わらず素敵、海老茶の着物にシルバーの羽織⇒薄ピンクの着物に海老茶の羽織⇒紋付に緑の柄の袴と本日もお色直しも。いつにも増しての大拍手です。ライブなら「アンコール」って感じです。
ところが全部終ってなんと、、なんと、、まさかの「地獄八景亡者の戯れ」を「お時間が許すまで」と演じて下さった。これはもう天にも昇る位びっくりした。8月に鎌倉で「地獄八景」をされるというので見に行こうと思っていたのだけど、絶対米朝師匠がらみで来るな、、
案の定、最後の最後に地獄にある映画館では「高倉健」と「菅原文太」「愛川欣也」の映画がかかっているし、NHKの「白黒歌合戦」では美空ひばりさんと三波春雄さんが歌っており、「繁盛亭」ではいつも「出演予定」だった米朝師匠が楽屋に居て、枝雀さんにダメだししていたり、そして息子には「お前が出るには100年早い!」と一喝したという幕引き。
うーーん大喝さい、私は思わず泣けてきた。この方は神様レベルのサービス精神の持ち主、、
明日は大阪の繁盛亭で宝塚の方と一緒に「エリザベート」をするらしく「トート」の一節も披露されたり、ついつい前回は自重した「米團冶のコラボカレー」という一箱600円もする物を買ってしまった。「毎回買うけど凄く美味しい」と言っていたマダムは5個も買っておられた。
新富町から地下鉄で帰らずに中央区のコミュニティーバス「江戸バス」に乗ってみた。新富町の駅前が起点になっているので「ひょっとしたら北周りに乗ったら神田祭の雰囲気だけでも味わえるかも?」という目論見でした。
まさかと思うほどこれは的中して、バスの中からおみこしを担いだ行列を何か所も見られました。2年前に神田明神には行っていたけど実際に町内を見に行く元気はなかったけど、100円で良い経験が出来て、帰りの地下鉄で間違いなく座れる「水天宮前」まで来られたということです。
楽しんで笑って10,000歩も歩いて、良い一日でした。