レース前日、
まずは車で440キロの距離を
休みながら約7時間かけて走る。
これだけでも結構疲れました。
受付を済ませると、
レース説明会が調度始まるということで
せっかくなので聴きに行く。
登る標高の累計が約2700m、
平地がほとんどない超過酷なコース。
しかも高低図の三角の角度がどれもきつ過ぎです。
コース説明では写真を映し出して、
「箱根駅伝の山登り、山下りのような坂」
「プールのウォータースライダーのような坂」
などと例えて、
「恐らく日本一過酷なウルトラマラソンのコースです」
とコース設計者が自慢げに話されてました。
そしてこんなチラシも渡されました。
レース前日にあらためてコースの過酷さを認識し、
完全にビビッてしまう。
でも今さらもう仕方がないので、
高山ラーメンと餃子で夕食を済ませ、
ホテルに帰ってビール3本と酎ハイ1本を飲んで
9時過ぎには就寝。
そして2時半起床(早っ!)。
参加人数は1000人規模の大会なので、
混雑はなくストレスフリー。
天候は曇りで少し肌寒い。
朝5時に高山市役所をスタート。
街中を走り、しばらくすると
コースの名所、趣のある古い町並みを通り抜ける。
そしてここから40キロ手前の飛騨高山スキー場まで、
ひたすら上って走っていく。
05k 27:18
10k 25:48 (53分06秒)
キロ表示は5キロごと。
設定ペースは適当に気持ちのいいジョグペースで走ることにする。
走り方は二軸を意識して走る。
脇を少し開きぎみで腕を振り、カラダを捻じらないように
小股でスタスタと走るイメージです。
15k 29:59
美女高原のエイドではトマトジュースを飲む。
美味い!(2杯飲んだ)
20k 27:40 (1時間50分46秒)
いつの間にか霧雨の雨が降る。
上り坂をハアハアゼイゼイ言いながら走っているので、
おかげで呼吸は幾分楽に感じる。
25k 26:23
30k 35:06 (2時間52分15秒)
急斜面の坂では先も長いので躊躇なく歩くことにする。
Run&Walk
歩く時は手でヒザを押しながら、
または腕を前に振り出すようにして歩いていく。
35k 31:07
最高地点の飛騨高山スキー場に着く頃には
雨が本降りになる。
雨で濡れたカラダが寒い。
40k 33:56 (3時間57分20秒)
やっと上り坂から下り坂に変わるも、
坂の傾斜がきつ過ぎる。
こんな感じ。
カラダへの衝撃に堪えながらが走っていく。
そうしていると陽気な外国人が、
「クダリザカハアシニクルノデ、ワタシハコウヤッテハシリマ~ス」
と言いながら器用に後ろ向きで走りながら抜き去っていった。
凄い!
マネして走ってみようと思ったが、
慣れないことをしてこけても嫌なのでやめておく。
フルマラソンの距離は4時間11分台で通過。
45k 27:47
この辺りで前のランナーが指差す方を見ると、
道路脇の林にニホンカモシカの姿を発見。
生で見るのは初めて!
標高の高さを感じる。
50k 31:32 (4時間56分41秒)
半分を通過して既にカラダに相当なダメージを感じる。
完走が不安になる。
55k 40:00
54kのエイドでは焼きそば2皿をいただく。
60k 30:16 (6時間06分59秒)
60k手前からまたジワジワと上り坂が始まる。
65k 37:42
この辺りからの上り坂は急斜面になり、ほとんど歩いて上る。
前や後ろを見ると他のランナーも全員が歩いている。
こんなマラソンレースの光景を見るのは初めて。
あまりのきつさに顔を見合わせてはお互いもう笑うしかない。
70k 42:23 (7時間27分04秒)
下り坂に変わるもまたしても急斜面。
衝撃がカラダ全体に響く。
脚だけでなく腹筋や腕の筋肉までもが激しい筋肉痛を感じる。
75k 31:54
80k 31:52 (8時間30分51秒)
ここでコース沿いにあるコンビニに立ち寄る。
そしてこいつで給水。
ちょこっと復活!
85k 35:41
ここから最後の難所、千光寺に登る急勾配な上り坂。
歩いて上るにも顔が苦痛にゆがむ。
これはもう修行です。
最後の境内に続く石段、ここもコース。
せっかくなので参拝もさせてもらう。
そして急な下り坂がまた苦痛となる。
90k 52:06 (9時間58分38秒)
タイム的に10時間台が微妙なところ。
95k 34:14
後27分、無理か・・・。
そうとはわかっても最後のあがきでペースアップ。
もうとにかく早く走り終えたい!
そして、
100k 28:16 (11時間01分09秒) ゴール!
(太ももが美味しそうなお肉のよう:妻談)
高山市長が握手でゴールを出迎えてくれる。
「来年もまた来てよ!」と言われるが、
ハイとは答えられなかった(笑)
コースがきつ過ぎです。
10時間台はオーバーするも、
最後をキロ5分台にペースアップして走れたことには満足。
いや~、本当にきっついきっついレースでした。
それでも素晴らしい大会でした。
大会スタッフ、応援の人々はとてもやさしく温かかったです。
そしてコース上の風景、景色もとても素晴らしかったです
しかし、
坂の傾斜は容赦なく全然やさしくなかったです(笑)
でも挑戦のしがいのあるコースです。
一度はぜひチャレンジしてほしい大会です。
レース後は飛騨牛と生ビールでエネルギーを補給。
しかし疲れすぎて、あんまり食べれない&飲めませんでした。
筋肉だけでなく内臓もかなり疲れてます。
そして睡眠も疲れすぎてあまり眠れず。
それでも翌日はちょっと寄り道して、世界遺産の白川郷へ。
合掌作りに生き生きとした緑が映えわたっていました。
自力で100キロ走って、往復の車の走行距離は1000キロ越え。
カラダは疲労困憊となりましたが、とてもいい体験をさせてもらいました。
ありがとうございました。
すべての方に感謝します。
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