ホウジョウキ  ++ 小さな引籠り部屋から ~ ゆく川の流れは絶えないね

考えつつ振り返り、走りながらうずくまる日々。刻々と変わる自分と今の時代と大好きなこの国

初春の竹林に

2009-01-11 22:27:45 | 生活改善プロジェクト
「竹」萩原朔太郎
光る地面に竹が生え、
青竹が生え、
地下には竹の根が生え、
根がしだいにほそらみ、
根の先より繊毛(せんもう)が生え、
かすかにけぶる繊毛が生え、
かすかにふるえ。
かたき地面に竹が生え、
地上にするどく竹が生え、
まつしぐらに竹が生え、
凍(こお)れる節節(ふしぶし)りんりんと、
青空のもと竹がはえ、
竹、竹、竹が生え。

古都鎌倉の古寺に、初詣にいきました。

禅寺 報国寺は足利一族のやぐらがあるゆかりのお寺。
広い竹林がありました。
竹が真っすぐに延びるさまは
冷たい空気と、晴れた冬の柔らかい日差しのなかで
凛とした静寂感が漂います。
水の流れの音も聞こえて、庭作りの感性ってすごい。

お寺の山門を入ったら
くゆりとお線香の香りがしました。
おたらのお線香の香りは、心を静寂に誘います。
家で焚くお香とは、どこか違うのですね。

家に籠っていると、家の空気も、心の中も、なんだか澱み
新鮮な空気を取り入れないと、腐敗するような、怠惰な感覚に日々襲われています

この遠出の初詣。
そんな日々を、自分自身をなにかの方向へ向かうような、切り替えるスイッチに出来るでしょうか。
お寺のご本尊の前で手を合わせましたが、自分自身に問いかけたような気がします。