ホウジョウキ  ++ 小さな引籠り部屋から ~ ゆく川の流れは絶えないね

考えつつ振り返り、走りながらうずくまる日々。刻々と変わる自分と今の時代と大好きなこの国

おうち食堂

2009-01-25 20:47:40 | 今日の料理
食事にお客様を迎えるのは、ワクワクします。

今日は、高校生からずっとつきあっている友人が、遊びにきてくれます。
彼女は夕方まで、用事を済ませた後、ウチで「おうちごはん」を食べよう、ということになりました。
気の置けない人のために、料理を作るのは楽しい作業です。お互い、そこそこに料理が好き者どうし、美味しいと思ってくれるかな?口に合わなくないかな?そこはちょっと緊張もしますが。

今日のメニューは

たたきキュウリと大根の酢の物

蓮根のきんぴら

鶏のパプリカ煮 粉ふきいも添え

ごはん

ビール好きの彼女のために、エビスと麒麟のビールも買いました。私は夕食時にはあまり飲みません。
夕方から、鶏を煮込んでいたら「かもめ食堂」という映画を思い出しました。

ウェルカムの印に、玄関のドアに、ささっとメモ用紙に走り書きの看板?を出しました。
自分の気分も少し盛り上がります。
連日忙しくしている彼女は、疲れていましたが、美味しいとたくさん食べてくれました。
そして話もたっぷり弾みました。

美味しいお店、気分を高揚させてくれるような素敵なお店で、食事ももちろん楽しいです。でも、誰かが自分が作った家庭食事を食べてくれることは幸せなんだ、と改めて思います。

そして、自分自身のためだけにも、心を込めて料理をするそして食べること
が心を和やかに、健やかにしてくれるのだと、パクパク食べてくれる彼女を見ながら思いました。

ごはんは体を作るものだけれど、心を作るものでもあるのです。

自分一人おうち食堂、がんばろう。


おばあちゃまの命日

2009-01-25 00:50:30 | 生活改善プロジェクト
今日は(正確に言うと昨日1月24日)、母方の祖母の命日です。

祖母は(おばあちゃま。と呼んできたのでそう書きます)おばあちゃまは
クリスチャンでした。私の手元におばあちゃまの写真がありませんが
おばあちゃまが生前大切にいつも手元に置いていた、マリア様の簡素な
盾があるので、昨年末のクリスマスにも飾りました。おばあちゃまの誕生日は
12月25日なのです。今日命日にも飾り、お花を供えました。ちいさなちいさな祭壇です。

おばあちゃまは、生粋のお嬢様育ちでした。
結婚して、夫が戦地で結核に倒れて帰ってから闘病し亡くなり
子供を抱えて未亡人になり、自分も脊椎カリエスに罹り、長いこと入院生活を余儀なくされました。
私の母はおばあちゃまの長女でしたので、私が小学生の頃からサナトリウムを退院して一緒に暮らしました。
私が覚えているおばあちゃまの姿は、いつも着物をきて白髪の髪を結って、おっとりと上品なおばあちゃまでした。

そして、いつも寂しそうでした。
歳を取れば取るほどいっそう寂しそうでした。

ケンタッキーフライドチキンのお店でポテトを頼んで、一日中一人で座っていました。

もっと、話せば良かった。

もっと笑顔を向けてあげればよかった。

もっと一緒に食事をすれば良かった。

私の心の片隅に、いつもそんな後悔の思いがこびりついています。
ほんとうは、大好きだったおばあちゃま。

私が死ぬまで、私の心の中に生きています。