京都みどわいふ

京都府助産師会オフィシャルblog

6月16日午前「赤ちゃんサポートシンポジウム」開催しました

2018年06月25日 | 研修会

 平成30年度第一回潜在助産師再スタート事業研修会を、多胎支援チームとの共催で実施しました。

 えんどうまめ通信、教室など長年多胎児支援活動を行ってきた多胎支援チームが、昨年より、NICU 卒業生など、支援活動を広げることになり

 学びを深めるため、昨年に引き続き今回の研修を企画しました。

 テーマは、赤ちゃんサポートシンポジウム「地域での育ちを支えるために~スペシャルニーズを持つ赤ちゃん ご家族への援助」

 場所は京都看護大学。申し込みは67名、御参加は60名でした。

 助産師、保健師、看護師、子育て支援NPOの方、保護者の方、助産学生さんなどいろいろな立場の方、

 丹後、舞鶴、京田辺など遠方からもご参加いただきました。

講師は3人

お一人目、は大阪府立母子医療センターNICU臨床心理士、川野由子氏 

NICU(病院)における親支援ー周産期からの親子支援から考えるー

というテーマでお話しいただきました。

NICUという場で、母・家族に寄り添いながら、親子がきずなを深めていく関わりをされている活動を

事例を交えながらご紹介いただきました。ご家族がどのような想いを持っておられるか、

その気持ちは、時間とともにどのように変化していくのか。支援者として必要な視点。

退院はゴールではなく、スタートである。退院前から地域と連携し、家庭、地域での生活が

不安が少ない状態でおくれることが、母子の良い関係性にもつながっていく。

私たちも包み込まれるような温かい語り口でお話しいただけました。

2人目のお話は、NICU卒業生のママ、久保様

現在3歳になる双子の子供さんの誕生からの、保護者としてのお気持ちをお話しいただきました。

誕生すぐからの、NICUへの面会、手術や処置のこと、退院後のことなど、つらかったこと、うれしかったこと

大変だったことなど、当事者ならではの、貴重なお話を聞くことができました。

 

3人目は、当会会員、つぐみ助産院院長、IBCLC、越山茂代氏

口唇口蓋裂(唇顎口蓋裂)を持つ児と家族への母乳育児支援についてのお話です

唇顎裂・口蓋裂のタイプ、持つ児に起こりやすいこと、

母乳育児のメリット、実際にどのように支援していくか、母親へのメッセージなど

口唇口蓋裂を持つ児を母乳で育てることは膨大な時間と忍耐を要するが、

それだけの価値があり、母親の自信につながる。1滴でも母乳を与えられることで

健康に生まれた児以上に恩恵を受ける。という、多くの多くの支援をしてきたものならではの

メッセージを聞くことができました。

 

会場からは、NICU家族の会の方からの活動紹介などお話頂けました。

 

今回、会場後方に、子供コーナーを設けました

潜在助産師再スタート促進事業で、小さな子供さんがいる方にも、ご参加いただきたい

という思いから設置し、ご利用いただくことができました。

以下、アンケートより

・3部建てで、いろいろな角度からの視点を教えていただけて勉強になりました。

・時間が短く、それぞれの講師のお話をもっとじっくり聞きたかった。

・実際のご家族のお話を聞けるのは何よりの学びです。

・口蓋裂のお話、学びたかったテーマだったので良かった。

・地域で母子支援を行っていくうえで良い刺激になりました。

・地域連携が必要とされている今、これからもこういう交流の場に足を運んで学びたい。

・子供コーナーがあったので参加できて良かった。

    ありがとうございます。他にもいただいた意見、ご希望なども、検討していきたいと思います。

 11月、2月に 今後の研修を予定しています、HP,チラシなどで広報していきますので、今後ともよろしくお願いします

 

(多胎支援グループよりのお知らせ)

 ☆えんどうまめ通信は、4月より「ママと助産師のほっこり通信」の中で継続されています。

  季節のお役立ちテーマなど、充実した中身になっていて、多胎児ご家族向けの記事も、必ず入っています。当会HPより、配信申し込んでみませんか?

 ☆えんどうまめ教室は、第4火曜日午後1時、えんどうまめちゃんの集い、と、形を変えて行われています

  多胎妊婦様、育児中の方、ぜひお越しください。詳細は当会HP 火曜講座のご案内をご覧ください

 ☆一緒に活動してくださる会員さんを募集しています

    11月11日 えんどうまめフェスタを企画中です。訪問活動なども。次回ミーティング7月26日予定。ご興味ある方は、お越しいただくか、

                                          代表大藤まで     090-5167-9974   sakaerisire@docomo.ne.jp

                                                                                                                                                                        ご連絡ください。

  

                                                                                          潜在担当理事   ふじわら

 

 

 

 


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働く育児ママと家族のためのサポート実践講座

2018年02月03日 | 研修会

節分です(*´∀`*)明日から大寒波到来だそうですが暦は春!梅や桜が待ち遠しいですね♪

今日は京都府助産師会の研修day。午前は潜在助産師再就業促進事業第三回研修会でした。

  

タイトルは「働く育児ママと家族のためのサポート実践講座」。
このテーマは、育休中のママの育児に深く寄り添う助産師にとって非常に身近で向上を目指すスキルなのですが、
同時に女性のライフサイクルを大切にする職能ですから、自分の妊娠出産育児もとことん楽しみたいので( ;´∀`)
一度退職する選択をする人もいます。

 

キャリアモチベーターとして、ママの仕事復帰の支援に尽力されている山田真由子先生。
まずは京都・滋賀での活動実績について一部ご紹介くださいました。
こんなサポーターがそばに居てくれたら、仕事復帰のハードルは随分低くなりそうです。

次に受講生である私たち自身の幸せや自分らしさを確認するワーク。
自分の思考のクセが明瞭になります。
「私の幸せとは?」で8個の空欄にイメージを書き込むのですが、
隣のN先生の幸せは家族や学生が笑顔になることで占められていました。
私は殆どが自分個人の幸せ…おいしいご飯♪とかねこと一緒♪とか( ;´Д`)猛省。

その後、職場復帰までの準備や職場復帰後の「態度」について、具体的にワークや実演を通して学びました。

アンガ―マネジメントの具体的な方法や時間管理ワーク、
仕事をする人間として必要なコミュニケーションなど、
現在復職ジレンマを持たない私たちにも日常的に役立つスキルを盛りだくさんで教えて頂きました。

この講座で感じたことは、女性が一生の間にくるくると自分の大事にするものを変化させながら、
柔軟に必要に応えていくことの素晴らしさです。
おそらく一日の間でも、仕事場での自分の構えとママとして家庭にある自分の構えは全く違っていて、
緩やかにそのアンビバレントを受け入れる力があるからこそ双方の両立をこなしてゆくのでしょう。

子育てすることも、仕事で貢献することも、どちらもママ自身が幸せになるためにそこにある。

ママたちを信頼して、復職のお悩みも聞いてゆきます!真由子先生、有難うございました。

(文責:潜在助産師再就業促進事業担当 中川淑子)


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[北部会場] 平成29年度 産前産後ケア専門員・訪問支援員共通研修

2017年12月16日 | 研修会

平成29年11月13日(水)

舞鶴湾が一望できる、舞鶴市商工観光センターにて、産前産後ケア専門員・訪問支援員共通研修が開催されました。

ケア専門員さんと訪問支援員さんが、顔を合わせてお話をすることで、お互いに理解が深まり、今後の支援に活かされることを期待しております。

 

最初の講座は、

京都府健康福祉部 こども総合対策課 きょうと子育てピアサポートセンター 藤本萌美先生

[京都府の産前産後包括支援 産前産後ケア専門員 産前産後訪問支援員の役割]

について、ご講義頂きました。

 

 

まず、厚労省の旗振りで始まっている「子育て世代包括支援センター」について説明がありました。

妊娠中~子育て中まで、あらゆる相談を受付けるワンストップ・サービスであり、ママ達が相談のために、あちらこちらの窓口を転々とせずに済むようになりました。

その取り組みの中で、活動例を示しながら、産前産後ケア専門員さんや産前産後訪問支援員さんがどのような役割があるのか話されました。

 

 

次の講座は、

南丹市子育て支援課 谷口悌先生 阪本樹里先生

[市町村での妊娠から子育てまでの支援と産前産後ケア専門員、産前産後訪問支援員の活動例]

について、ご講義頂きました。

南丹市では、NPO法人グローアップさんという、コミュニティースペースの運営や子育て支援事業を行っている団体とタッグを組み、子育て支援を行っています。

グローアップさんでは、産前産後ケア専門員や産前産後訪問支援員が実際に活動しています。

月に一回、グローアップさん、保健師さん、子育て支援課の方の三者で顔を合わせて、情報の共有などをされています。

そのような活動の中での、現状や課題についてのお話がありました。

とくに事業の啓発や周知ついて、試行錯誤されている具体例も伺うことができました。

 

 

次の講座は、

NPO法人そよかぜ子育てサポート  五月女 智美先生

[産前産後ケア専門員、産前産後訪問支援員の活動例~NPOの立場から]

について、ご講義頂きました。

 

NPO法人 そよかぜ子育てサポートさんは、京田辺市から委託を受けて「子育て広場 てふてふ」や、「訪問支援事業 とんとん・ママ」などの運営をされています。

NPOの強みや、京田辺市との協働と課題などについて、話を伺いました。

「ママ達が地域とつながる第一歩を踏み出すお手伝い」を実践されていて、改めてケア専門員や訪問支援員の役割の大きさを再認識しました。

 

 

次は、
[事例を通してケア専門員と訪問支援員の協働を考える]

と、題しましたグループワークをしました。

1グループ 6~9人で、各グループにファシリテーター1人が入らせて頂きました。

まず、グループ毎に活動紹介も含めた自己紹介から始まりました。

次に、事例紹介。
「慣れた方はメモを取らずに聞いてみましょう」

とアナウンスされました。

しかし、司会の中川さんによる名演技の事例紹介は、受講生のみなさまにもリアリティをもって聞くことができたのではないかと感じました。

そして、60分かけてのグループワークがはじまりました。

(付箋紙を使い、意見を書き込む様子)

 

(だんだん、意見交換も活発になってきました

 

(みなさまの活き活きとされた表情が印象的でした)

 

ワークを終えて、受講生のみなさまより


「ケア専門員、訪問支援員、それぞれにできることが違う。その得意分野を活かすような支援ができればよいと思う」
「今ある行政サービスは、ママが出向くものが多く使いづらいので、訪問の強みを生かしたい」

という意見が聞かれました。

 

 

 

現代社会は、核家族化や近所付き合いの希薄さなどから、「日常を支えるしくみ」が弱いと言われています。

その社会の弱さを担うのが、ケア専門員や訪問支援員です。

みなさまのご活躍を心から期待しております。

研修お疲れ様でした。

 

 

研修終了後から、雪がちらついていました。みなさま無事帰路につかれたでしょうか。(舞鶴市から綾部市へ抜ける峠道はひどく吹雪いていました。。)寒い日でしたが、本当にありがとうございました。


なお、写真は参加者のみなさまに掲載の許可を頂いております。

文責
京都府助産師会 丹後支部 谷垣律子


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11月4日午前研修「赤ちゃんの発達のみかたと援助」

2017年11月04日 | 研修会

京都府委託「潜在助産師再就業促進事業」では、

年に三回の無料研修を行っています。

11月4日は第二回目でした。

一度現場を離れた助産師が活動を再開するとき、

行政の赤ちゃん訪問から始める方は多いのです。

赤ちゃんの発達が順調かはママたちにとっても気になるところ。

向き癖、寝返り、左右差…

何の根拠もなく「大丈夫ですよ~」なんて( ;´∀`)

その場だけママを安心させるようでは専門職なんて言えません。

聖ヨゼフ医療福祉センターの小児科部長である吉田菜穂子先生にお願いして、

助産師の必須能力である「発達のみかたと援助」についてのご講義を受けました。

赤ちゃんの動きたいモチベーションと、骨・筋肉・神経の連携した動き。

丁寧で細かいチェックが、疾患の早期発見につながったり

ママの接し方ひとつでその子の発達が伸びたり塞がれたりすることも、

正しい知識に基づいてママに伝え、必要な子には援助をつないでゆく。

ご自宅に伺って赤ちゃんとママの健康チェックをさせていただける、

その信頼を裏切らない助産師にならなければなりません。

アンケート結果も絶賛の声があふれていました!

第二弾やシリーズ化を要望する声、もっともっと学びたいとの声。

お産や訪問で出会った赤ちゃんが、どんな小学生や中学生になっていくのか、

昔の産婆さんならずっと追って行けたのが羨ましいです。

赤ちゃんの成長をママと一緒に丁寧に見守っていくことの責任を深く考えさせられた研修でした。

 

(文責:潜在助産師再就業促進事業担当 中川淑子)

 


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助産師として、この時代を生きる。研修会終了しました!

2016年11月19日 | 研修会

2016年11月19日。

京都アスニーにて潜在助産師再就業促進事業企画の研修会が開催されました。

朝は大雨で足元が心配でしたが、研修時間には晴れ間も見えていました。

今回のテーマは「助産師の未来とイノベーション」

第一部は、知財コンサルタント、行政書士の奥先生のご講演でした

普段マーケティングとは縁遠い医療職の私たちにとって、

顧客の満足を生み出してゆく視点はとても新鮮でした。

ママたちが価値を認め、必要としている満足を問うことなく、

助産師の仕事を必要以上に狭めていた自分に気付かされました。

ドラッカー、今更ながら読んでみたいです(*´∀`*)

先生のお話にはヒントが満載で、

即刻行動したくなった方もおられたのでは?

とにかくまずは行動計画!

10年前と10年後の助産師の行動を分析して、

さらに30年後の子育てにまで思いをはせ、

私たちがママたちのために

今、何が出来るのかを考えたいと思います。

第二部はシンポジストによる実践報告でした。

舞鶴共済病院から大谷師長による20年の軌跡。

保健指導部会長のふじわら助産院藤原先生と

助産所部会長の悠育助産院谷口先生からは

開業助産師としての熱い思いを語っていただきました。

第三部はおまちかねの交流会!

自分の現在の勤務形態にはこだわらず、

勤務・保健指導・助産所にわかれて

ぶっちゃけトークの時間をとりました。

30分の予定を40分に伸ばしましたが、

「もっと話したかった!」というご意見が

アンケートに多数ありました。

普段は話す機会がない、勤務と開業の助産師が

一同に会して交流できる、貴重な時間となりました。

 

ところで、助産師会館では、日常的にこのような

奇跡の交流が為されております

 

入会されていない助産師の皆様、

ぜひご一緒に助産師の未来を語り合いませんか?

助産師会館は助産師のパワースポットです!

産婆会からの諸先輩方のお写真にも会いに来てくださいね

 

         (文責:中川淑子)

 

 


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