冷たい小雨が降る朝。京都の西や北部では小雪が舞う冬らしい土曜日。
京都アスニー3階の第2研修室に集まっていただいた支援員資格所有者の皆さんと、楽しいアイスブレイクで場が和んだあと、レベルアップの研修が始まりました!
四天王寺大学看護学部の上野昌江教授による「ケア計画を立ててみよう!」では、新しく設置された子ども家庭センターの役割と仕組みについて教えていただきました。
心理的虐待に家庭内のDVの目撃も含まれたことで一気に増えた虐待件数ですが、やはり死亡例は0歳が半数で、地域の母子保健に関わる者として気が引き締まる統計の解説がありました。
妊娠届も出さず、病院にも行かず、トイレや海岸などで産み落とされる事案がなくならないことが引き続き我が国の課題です。様々な施策の中で、地域資源としての支援者活動への期待が高まっています。必要な支援を必要な人に届けるため、皆さんと頑張ってゆきたいと思いを新たにしました。
ケア計画(サポートプラン)が十分に機能するには、個々の利用者の状況をよく知る必要があります。リスクアセスメントとは視点が違う、支援のためのアセスメント(お母さん自身の発達特性や生活状況から、状態に合わせた関わり)について学びました。親に共感することでまずは関係性を作ること、長所に焦点を当てる解決思考アプローチが出来る支援者を目指します!
架空の事例を使ったケア計画の策定では、チームごとに様々な状況を想定しながら、ママのニーズについて考えを深める時間となりました。宿題としての個人作業を経て、次回1月15日には支援計画を発表できる予定です!
午後は対人コミュニケーションの講座です。ビジネスの接遇やコミュニケーションのコンサルタントをされている井上舞先生の貴重なご講義に全員くぎ付けになりました!
20代の頃は京都市教育委員会の小学校教師として活躍されていたお話、学級崩壊で荒れまくる子どもの家庭に訪問して保護者と心を通わせ、解決に導いてこられたエピソードには心を打たれました。心が安定すれば学校が楽しくなるし成績も上がる、子どもの生涯を成功に導く接し方をすべての教諭の皆様にも学んでいただきたいと思いました。
先生のお話で「コミュニケーションはテクニックである、センスに任せたら大やけどする!」という言葉は、心優しく受容的で誠心誠意の援助を目指す支援員にとっては目から鱗が落ちる考え方であったと思います。内外一致はもちろん基本ですが、相手がどう受け止めるかが相手への影響力となることを教えて頂きました。
それは、出会う対象者との第一印象をいかに制するかに左右されること。座る姿勢や聞く態度についても実習があり、メラビアンの法則でいう視覚情報に気合を入れて頂きました!女性であることの強みを活かして、髪型や身だしなみ、所作を磨いて信頼される支援者になってゆきましょう~(≧∀≦)ノ
あっという間の一日目、学んだことをすぐにお仕事に対人関係に活かしてゆけそうで、受講された皆さんはラッキーでした!
来月の二日目も、体調に気をつけて元気にご参加いただけますよう願っております。
(文責:中川淑子)