京都みどわいふ

京都府助産師会オフィシャルblog

勤務助産師セミナー開催

2015年11月02日 | 助産師会支援事業

空気がひんやりと秋めいてきました。

10月31日(土)に4回目の勤務助産師セミナーが開催されました。

午前はやすらぎの森木村助産院の木村泰恵さんによる「妊娠中のケア~冷えについて」、


午後は吉川助産院の吉川敏子さんによる「分娩管理:開業助産師の技」をお話いただきました。

どちらの講座も早い時期からお申し込みが殺到し、早くからキャンセル待ちもいっぱいになっていました。
勤務助産師のみなさんの関心の深さを実感いたしました。

木村さんの講座では、「冷え」がいかに妊婦さん、赤ちゃんに大きな影響を及ぼすか、
具体的な保健指導の方法(衣、食、住)、実践できるケアは何かを丁寧にお話いただきました。

冷え予防の衣類のところでは、布ナプキンの話もでました。

「会場のみなさん、使用されてる方はいらしゃいますか?」

まだ少数派な布ナプ体験者からの声や五本指靴下などの頭寒足熱の体験談など、

妊婦さんだけではなく、一人の女性として自分自身と向き合う助産師さんも多かったのではないでしょうか?

アンケートでも、自分自身の暮らしにまずは取り入れてみたい。

自分自身の勉強になったとのお声もたくさん聞かれました。

演習では、3人ずつのグループに分かれて腹帯を巻いてみました。
学生の頃に腹帯の巻き方を習っていない参加者の方もたくさんおられました。

    


また、最近では腹帯よりも、見た目重視のガードル的な腹帯を使用する妊婦さんも多く、
助産師として、どの様に指導をしたらよいのかの方向性に悩む方も多くいらっしゃると思います。

体幹の軸を意識して、姿勢をよく暮らせば腹帯はぐちゃぐちゃに丸まることはないそうです。
大転子と恥骨を結ぶラインでは気持ちのよい締め具合に、上の方は締めずにボディラインに沿わせていきます。
心地よいオーダーメイド感覚で骨盤を支えることができるのが腹帯の良さ。


もっともっと助産師自身がその良さを妊婦さん達に伝えてゆけるとよいと思いました。


午後からの吉川さんの講座は終始笑い声の耐えないとてもユーモアあふれるお話でした。
しかし、その深いご経験からのお話は、本当に学び多いものでした。

助産院での記録をまとめたレジュメをご用意いただき、数冊配布いただきました。

数名で肩を寄せ合ってレジュメを見ながら「このケースはね・・」・と、

出血が多かった事例、進行が悪かった事例、医療介入を極端に拒否された事例など、

具体的な事例をもとにお話しを聞かせていただきました。

フリースタイル、会陰保護、病院でのドクターとの関係、助産師として声を上げてほしいこと・・・

たくさんのことを教えていただきました。

「自己紹介を名刺代わりにこの紙に書いてください」と、参加者のお一人お一人に足を向けて

手渡しでいただいてまわる吉川さん。丁寧な関係作りのあり方も学ばせていただきました。

「話したかったことの半分も話してないわ!」と吉川さん。

会場のみなさんは笑顔いっぱいで講座は終わりました。

また来年度もぜひもう半分聞かせていただきたいです。

さて、来月はいよいよ母乳育児についての講座が始まります。
ありがたいことに、こちらも早くから満席となっています!

現在スタッフたちは、来年度の計画も立案中です。
今年度は受講できなかった皆様、次年度も勤務助産師セミナーは内容をより良く改善し、開催いたします!
またご意見、ご要望などございましたら、お気軽に京都府助産師会までご連絡待ちしています。


勤務助産師セミナースタッフ 渡邉安衣子


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