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京都府助産師会オフィシャルblog

【市民公開講座】「ここがツラいんです!」意外と知られていない、不妊治療と仕事の両立の難しさ

2020年10月24日 | 助産師会支援事業
本日2020年10月24日、キャンパスプラザ京都にて
不妊・不育等相談事業の定例市民公開講座が開催されました。

今年はオンライン視聴も可というご案内で、
申し込み者の殆どが自宅での視聴希望(^^;
大きな会場はすっかすかの超ディスタンスでした。
安心(^^♪安全(^^♪



今回のテーマは、仕事を持つ女性の不妊治療について。
赤裸々で熱い講義が痛いくらいです。
当事者も支援者も、大きな気付きを頂いた2時間でした。



株式会社ライフサカス代表の西部沙織里さんのご講義で、最も胸に刺さったのは
この課題は、キャリアの成長ステージとシンクロして訪れるという一言。
30代から40代初めは、女性の生涯において本当に価値がありますね。

そして96%の女性が仕事と不妊治療の両立を困難だと考えているという数値。
でも、菅政権になって不妊治療へのサポートが脚光を浴びています。
社会資源、行政支援も年々拡充され、元からあった施策に不妊治療が追記されていることも知りませんでした。
後半のご講義を担当してくださった京都府不妊と仕事の両立支援相談員の埜村順子さんは、
相談に来るときに既に退職してしまっている人が多いことを嘆いておられました。

多くの女性が仕事を持ちながら妊娠出産子育てをすることになる現在社会。
苦しみの背後にある生殖心理に対して、わたしたち助産師も理解が必要です。
当事者、支援者を含め、個々が持つ生殖物語(フィクション)の書き換えが必要な場面があります。
「家族」というイメージや刷り込み、理想像から自由になって、本来の自分自身の姿で自分の人生を生きることが出来るように。



すばらしいご講演でした!
オンライン視聴を申し込まれた方、お届けまでもう少しお待ちくださいね^^

(文責:中川淑子)



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