
「FUJITA」ではなくて「FOUJITA」が正しいのです。 フランス語表記なそうです。
この映画もまた戦後70年と無関係ではないでしょう。
戦争中は多くの芸術家が意に染まぬ作品を発表したと思います。
一人藤田嗣治だけではない。
戦後まもなく作家の集まり「文芸協会」(名称は違うかも)から
みなにかわって一人罪を負ってくださいと言われた藤田は日本に居場所はないと感じ、
フランスに渡り、その後フランス国籍を取得かの地で亡くなった。
なんだかスケープゴートにされたみたいに思えます。
本人会心の作と言ったらしい「アッツ島玉砕」の画が彼をフランスに追いやることになったのだろうか?
前半はパリの風景が素晴らしい。貧しい生活から「乳白色の肌の女性」を描き一躍人気を博す。
映画後半は日本へ帰り(戦争のため)疎開生活を送る。その風景がまた美しい映像で描かれ見事!
しかし、何の脈絡もなくお人形が浮かび出てきたり私には理解できなかった。
啄木ではありませんが、「石をもて追わるるごとく・・・」日本を去りました。
そして自身のため教会を建て、藤田画伯はここに眠っています。
幸せな人生だったのか、そうでなかったのか私にはわかりません。

↑投稿写真、kimayumiさんから拝借致しました。
※一年ぶり以上の映画で(手術後初めて)少し冒険でしたが、終演後よろつきはしましたが、
無事帰宅しました。鑑賞中も固まらないように動いていました。