つれづれに

きままに書きます。
どうぞよろしく。

あなたもですか!

2005年10月20日 | Weblog
本当に久しぶりで、元の職場の先輩同僚を訪ねました。直接家まで行ったのは、何年ぶりでしょうか。
同じ市内で、時々おいでよといわれながら、忙しさにかまけてなかなかいけませんでした。
私より一回り以上も上なのですが、とても元気でそんな年には見えない人でした。
それがパジャマ姿で出てきました。
ちょっと疲れているようなので帰ろうとしたのですが、「上がって、お茶でも飲んでいって」というのです。
帰るのも悪いようで、すぐ帰るつもりで上がりました。
肌にも艶があって、顔に疲れが見えることを除いては、病気のようには見えませんでした。
少し話をしているうちに、彼女の体のことになりました。
そして遠慮がちに『実はすい臓がんで、肝臓にも転移があって、手術は出来ない。
今日7クール目の抗がん剤に投与が終わって今帰ってきたところなの」と言われれました。
命を限られることのなんとも言いがたいつらさ、どんなに抗っても抗いきれない戦い。
もっと楽観的に「大丈夫よ、気力しだい!」という人もいるのだけれど。
私は夫のことを思うと、そんな風にはいえないのです。
4人に一人が、癌で死亡する現在、あまりに当たり前になった病気だけれど、手を打つことも無くなって、見守るしかないその残酷さは癌独特ではないでしょうか。
そして命がもぎ取られるように逝くと言う事は、他の病気とは違っているように思えてなりません。
あなたもですか!そう心の中で呟きながらお暇しました。