つれづれに

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癌と三度闘いつつ、なおエネルギッシュに

2009年04月13日 | Weblog
 紹介したかったのは一人の画家。
その上原さんはモダンアートの画家さんです。
彼にお会いしたのは、4年前の伊豆高原のとあるアトリエでした。
息子と2人で藍染という言葉にひかれて訪問した「モダンアート美術館」ででした。
かなり大きなアトリエはなんと本人が一人で建てたと言うのですから、そのエネルギーたるや、普通ではありません。

その時のことを私はブログに書いています。
http://blog.goo.ne.jp/lemon18jp/e/107aaa9966c5465f068d0a8e317beb98

彼は初対面の私たちに、溢れ出る思いをとうとうと語ってくれました。
この時私が撮った顔写真を、彼はとても気に入ってくれて、ボストン美術館への展示応募の書類や、アトリエ紹介の冊子に使ってくれたのです。

それからお会いするのは息子は2回目、
私はこの1月の展覧会に伺ったので3度目です。

人の縁の不思議さを痛感させられる出会いです。
「あなたの平林寺のブログを見ました」とメールが入ったのは、私が病気で闘病中でした。見たというブログは半年以上も前のものでした。

病気のことを書いて返事したら、彼もまた2度目の癌〔転移だったのかはわかりません)が、昨年60日間の治療で奇跡的に消失したばかりとのこと。
7つも病巣があり、癌センターにも大学病院にも末期で手のつけようがないと言われた肝臓癌だったそうですが。


新春の展示会で、私はとても元気になって帰ってきたのでした。エネルギーを浴びたからだと思す。
初めてのときも、この新春の展覧会で拝見した時も、溢れるばかりのエネルギー、命そのものを感じさせる絵でした。
この作品の題は(energy)です。



そして今回、お会いしたら、何と3度目の癌の出現だといわれるのです。
でもまた、治療の結果7センチもあった肝臓の癌が殆ど消えたのだそうです。でもリンパや骨への転移が見られるとのこと、でも体重も変わらないし僕は負ける気がしない。4度目の奇跡はないだろうから、この7月に予定されている東京會舘での展覧会に向けて、これから制作に入るのだと元気一杯でした。
このエネルギーに源がどこにあるのか考えながら私自身のことをかえり見たのです。

私をはじめ、絵がすっかり気に入った3人は最新作を含めてそれぞれ買ってしまいました。

私の友人などは普段はまあ、物静かな方ですが、とっても気に入ったとかで興奮気味でした。

私が買った絵はあのエネルギッシュな絵とは少し違って深いモノクロの静寂の中に、密かに燃える炎を連想させる赤いスポットが点在する絵で。

何だかまとまりのない日記になってしまいましたが、少しは紹介できたでしょうか。

宜しかったら本人のHPへどうぞ。
http://www.artspace1.net/