とても言いあらわせられない程の
たくさんのみどりの中を
走り抜けていく。
あらゆる木々が春を迎えて
萌え立っている。
命の芽吹きに感嘆しながら走り抜けていく。
木々の芽ぶきは
こんなに鮮やかに見事に見えるのに
どうして人の芽吹きは見えないのだろう。
新しい旅立ちを迎えて、
きっとたくさんの命が輝いているはずなのに、
どうして、
人の芽ぶきは、
萌え立つ命の程はみえないのだろう。
人は
芽吹きの時さえ
知らないうちに過ぎ去って、
燃え立つ青春の時は
確かな自覚と共に燃えて過ぎてゆき、
ひたすら生きた時もまた慌しく
気がついてみれば
独りをしみじみと味わっている。
7月22日と印刷された入院食のメニューに
書き込まれたメモ。
前半は求め、獲得していく人生
後半は失い、充実させていく人生
誰のことばだろうか。
もはや求める人生ではないらしい・・。
何を充実させていくのだろう・・・。
そのためには捨てることが必要なのだろう。
さて何を。
たくさんのみどりの中を
走り抜けていく。
あらゆる木々が春を迎えて
萌え立っている。
命の芽吹きに感嘆しながら走り抜けていく。
木々の芽ぶきは
こんなに鮮やかに見事に見えるのに
どうして人の芽吹きは見えないのだろう。
新しい旅立ちを迎えて、
きっとたくさんの命が輝いているはずなのに、
どうして、
人の芽ぶきは、
萌え立つ命の程はみえないのだろう。
人は
芽吹きの時さえ
知らないうちに過ぎ去って、
燃え立つ青春の時は
確かな自覚と共に燃えて過ぎてゆき、
ひたすら生きた時もまた慌しく
気がついてみれば
独りをしみじみと味わっている。
7月22日と印刷された入院食のメニューに
書き込まれたメモ。
前半は求め、獲得していく人生
後半は失い、充実させていく人生
誰のことばだろうか。
もはや求める人生ではないらしい・・。
何を充実させていくのだろう・・・。
そのためには捨てることが必要なのだろう。
さて何を。