岸信介の実像”その1”と”その2”(要クリック)では、彼を日本歴史上最大のA級戦犯と批判しました。勿論、自民党内では岸信介は英雄中の英雄なんでしょうが。
安倍首相は、この岸信介(母方の祖父)の意思を継ごうと長期政権を築いてます。
そして、安倍の目論見は半分ほどは達成したかに見えます。しかし、岸信介がやらかした日中戦争から太平洋戦争に繋がる(第二次)”アヘン工作”は、とても正当化出来るものではない。
岸信介の2つのブログに関しては、少しづつアクセスが増えつつありますが。政界に大きく蔓延る自民党の派閥や世襲議員の深く広い腐りきった温床を解体する為にも、岸信介の過去にもう一度しっかりとメスを入れるべきですかね。
前置きが長くなりました。肝心の初夢は残念ながら見れませんでしたが、昨日見た夢はとても奇怪で奇妙な夢でした。
あの岸信介が幽霊(妖怪)となって私の目の前に出てきたんです。まるで”お前は俺の悪口ばかり言いやがって、現場を直接見たのか?俺がいたから、東條を潰せたんだ”って喚き声が聞こえそうでした。
カラオケボックスにて
ところで夢の舞台は、カラオケボックスの部屋の一室です。
日曜日に行われる草野球のメンバーを決める為に、同好会の仲間が集まってました。
私は脚が悪かったので代打がいいと、キャプテンに申し上げた。ある程度メンバーが決まった時、カラオケボックスの支配人らしき人が部屋を訪ねてきます。
”岸信介が死んだ。アンタの親戚だろ?”
メンバーの表情が一斉に引き攣りました。私は知らんふりしました。
”親戚と言っても母方だからね。それも遠い親戚だから、全く関係ないよ”
そう言いながら、私は家系図を書いて、メンバーを説得しました。
内心動揺しながら、カラオケボックスを後にし、家に戻るとハガキが届いてました。お通夜と本葬の時期と場所を知らせるハガキでした。ある友人に相談すると、”出席しといた方がいいぜ、今のアンタの仕事は岸のお陰だろ?もしスッポ抜かしたら、確実に干されるさ”
私は少し怖くなった。実力で勝ち取ったと思ってた今の私のポストにまで、岸の影響力が及んでたとは。権力と派閥とコネは全てを支配すると痛感した。
私は言葉を失った。
どう動く?
TVやメディアやSNSは、岸信介の死亡のニュースで一色になった。勿論、私の周囲も大騒ぎである。野球同好会のメンバーからメールが入ってきた。日曜日の野球の試合は中止になったとの事だ。
私は、母方の親戚の中でも唯一仲のいい女性に電話した。
”君は参加するつもりか?アンタは岸信介を批判するコラムを書いてたよな?”
彼女は一瞬黙りこくった。
”私は立場上、出席する資格はないわ。親戚からも総スカンされてるし、もし参加したら殺されるかも。アンタはどうなの?日頃から岸を悪く言ってたわよね?”
私もすぐには言葉を返せなかった。
”今知ったんだが、俺のポストは岸が用意してくれたものだ。もし出席を断れば、私は追い出される”
”吐いた唾を飲む気なのね?”
”いや、飲む気は毛頭ない”
”だったら、出席しない?”
”多分”
私は、彼女と一緒に姿をくらます決意をした。お通夜の日の深夜、彼女が用意したバンに乗り込み、人混みのない辺鄙な山奥に逃げ込んだ。
人は追い詰められると異常なまでに脆い。今、車の中にいる二人はその典型だ。
私達は廃墟化した温泉宿の跡地に車を停め、一夜を過ごす事にした。
とても疲れてたから、すぐに寝込んでしまった。そして、再び夢を見た。
岸信介の亡霊
妖怪は俺を睨みつけた。そして私に襲いかかってきた。私は必死になって抵抗した。お互い取っ組み合いになり、岸の首根っこを捕まえ、プールの中に岸の頭を突っ込んだ。
緑色した老人は呆気なく死んだ。奇妙な事に重さが殆どなかった。
すると、溺れ死んた筈の彼女が、プールの中から這い上がってくるではないか。まるで「タイタニック」のジャック•ドーソンを見てるようだった。と同時に、緑色の”昭和の妖怪”は真っ黒な小さな塊となってプールの底に沈んでいった。
私は何が何だか解らなく、パニックになりかけた。
♫ピポピポピーん、ピポピポピーん♫
スマホの着信音で、夢から覚めた。
何と、野球の試合が予定通り行われるというのだ。
”岸信介の葬式はどうなった?”
”身内だけでひっそりと行うそうよ”
その瞬間、最悪で最大の危機は過ぎ去った。私は生き返った気がした。
”ヤッパリだな、俺が言ったとおりだろ”
”ヤッてる事がヤッてる事だから”
”結局、神様も見放したって事か”
”さあ、戻って戻って仕事よ”
彼女の表情が活き活きしてるのが印象的だった。
奇怪な夢から覚めると、変な気持ちになった。結局我々が生かされてるのは、こういった過去の権力者による恩恵なのだろうか。
もし、岸信介が仕出かした事が本当の正義だったとしたら?岸の亡霊こそが安倍の長期政権を支え、自民党が政界を支配する基盤を作り上げてるとしたら?
しかし夢の中ではあるが、私を睨みつけた岸信介の眼は、不思議と力なく思えた。
でも不思議と悪い気もしませんでした。
岸家と親戚なら、何の苦もなくエリートになれたでしょうか?
夢の中ではそういう気持ちがあったのかも知れません。夢の中の自分はもう一人の自分なんですね。
世界の権力者との見事な共演ですね。
夢の中とはいえ、羨ましい限りです。
私は夢は殆ど見ませんが、見たとしても記憶に残らないようなどうでもいい夢です。
たまには転んだサンのように、現実的?な夢を見てみたいです。
岸信介を仕留めた時の感触を聞きたいです。
個人的には陸の三馬鹿を打ちのめしたいですが、夢に出てくるはずもないので、転んだサンにお願いしようかな。
でも夢と判ってれば
トランプも安倍も打ちのめしてるんですが。
なかなか相手も百戦錬磨で一筋縄では行かないようで。
再び夢に出てきた時は、何か対策を練らんといかんですね。
でも実際に岸一族や安倍一族の親戚ならば、少なくとも日本を支配した様な気分にはなるでしょうね。そういう意味では不思議と心地良い夢でした。