先日、TNCが報道を続けてる”太宰府主婦暴行死事件”において、2019年10月に主婦が暴行を受け死亡する前に、その家族が11回に渡り、地元の佐賀県警に相談していたが、被害届が受理される事もなく、”届かなかったSOS、救えたはずの命”として大きな衝撃を与えている。
記者会見での佐賀県警トップの対応は、明らかに杜撰そのもので、この報道を聞いた時、タイトルの”佐賀女性連続殺人事件”をすぐに思い出した。
因みに、佐賀県警幹部の腐敗と主婦暴行死事件の関連については、面白く下らないサンの”佐賀県警の腐敗”を参考にして下さい。
”水曜日の絞殺魔事件”
この佐賀女性7人連続殺人事件は、1975年から1989年までに佐賀県(北方町、白石町、北茂安町、武雄市)の半径20kmの地域で7人の女性が殺された事件で、その内の6人が水曜日に失踪してる事から「水曜日の絞殺魔事件」とも呼ばれる。判り易く言えば、佐賀版”13日の水曜日”である。
特に、1989年に3人の女性(5人目から7人目)が遺体で発見された殺人事件は、遺体現場が北方町だった為「北方事件」と呼ばれる。
しかし、いずれも無罪判決が出ており、未だ未解決事件となってる。因みに、1件目から4件目に関しては、起訴すらされずに時効が成立した。
事件の共通する特徴として、被害者女性の失踪が7件中6件が水曜に集中してる事、夕方から夜にかけて失踪してる事、白骨化して死因が不明な2件を除き、5件が絞殺であった事の3つ。しかし、年齢で言えば、1件目から順に、12歳、20歳、27歳、11歳と若く、北方事件の5件目以降は、37歳、50歳、48歳と一気に中年齢化している。
まさに、”13日の水曜日の恐怖”を地で行くかの様な末恐ろしい事件であった。
勿論、”13日の金曜日”の殺害犯はジェイソンだから、恐怖を抱えながらも安心して観てられるが、この事件は犯人像がある程度確定していながらも、佐賀県警や検察の杜撰な捜査や起訴のあり方が原因で、”佐賀女性7人連続殺人事件”は未解決または迷宮入りとなったとされる。
「北方事件」の真相
特に、NHKのドキュメント番組で紹介された”北方事件”は、とても奇怪に映った。
1989年11月、覚せい剤取締法違反で拘置されてた松江輝彦(当時26歳)が任意の取調べに対し、北方事件の3件の殺害を認める上申書を書いたが、すぐに否認に転じた。
因みに被告の自供とは、”(5番目の)被害者Yさん(37)と交際してたが、口論がきっかけで殺害した”というものだった。
2002年6月12日になり、佐賀県警は鹿児島刑務所に服役中の松江容疑者をY(37)さんの殺害容疑で逮捕(H(48)さん殺害容疑の逮捕は7月2日、N(50)さん殺害容疑の逮捕は7月9日)した。
7月7日に、Yさん殺人事件の公訴時効成立の約6時間前に起訴。同年10月22日に公判が開始され、検察側は死刑を求刑した。しかし、2005年4月の佐賀地裁で行なわれた公判では、物証の乏しさや"限度を越えた取調べの上で担当者の誘導により作成された"上申書と判断し、松江容疑者に無罪が言い渡された。
その後、検察側が控訴してたが、2007年3月に福岡高等裁判所にて1審の佐賀地方裁判所の判決と同様に無罪の判決。2審では検察側が新たに提出したミトコンドリアDNA鑑定結果を提出するも、被告を有罪とする根拠とはなり得なかった。因みに、ミトコンドリアは同じ型を持つ人が多く、鑑定には向いてないとされる。
なお、この2審判決では長期間に渡って被疑者を拘束した上での取り調べなど、佐賀県警察や検察の杜撰な捜査や起訴の有り様も指弾された。
同3月29日、福岡高等検察庁が最高検察庁と協議した結果、2審の判決には上告に必要とされる重大な事実誤認または判例違反が見あたらない上、原判決を覆すに必要な物証も乏しい事から上告を断念。
4月2日の上告期限を過ぎても上告せず、被告の無罪が確定。
これにより、北方事件との関連が疑われてた4つの事件も含め、時効が成立し、実質的には未解決事件となった。
以上、ウィキからでした。
真犯人は誰だ?
ここまで書くと、犯人は松江被告で、佐賀県警の捜査の杜撰さが問題だったとして片付けられそうだが、話はそう簡単じゃない。
以下、「水曜日の絞殺魔の真犯人の考察」から一部抜粋です。
ずっと犯人であると思われ、遂に心が折れて自白したとも噂される松江輝彦だが、中には彼の無罪を信じ、たった一人で応援した方もいて、その人には脅迫状の様なものも届いたとされる。
因みに、その応援した人とは同じ北方町に住み、当時の町会議員であった田崎以公夫さんとされる(詳しくは、「北方事件・たった一人の支援」PDF版を参照です)。
一方で、その支援を取りやめるよう書いてるものや、7人の殺人事件全ての犯人が松江であると執拗に書かれたものだったりと、捉え方如何では脅迫とも取れる様な手紙の内容だったが、この手紙の筆跡鑑定は行われておらず、誰が送ったものかも分かってない。
松江輝彦の事を良く思ってる人は少なく、恨まれている可能性も高いから、単なる個人的な恨みとも考えられる。しかし、彼が無罪になる事で、犯人が確定されないが故に、脅迫の手紙の送り主こそが連続殺人の真犯人という可能性もなくはない。
長々と執拗に疑われ、偽の自白までして?逮捕された松江だが、その自白には疑問が残り、無罪判決が出て釈放される。
DNA鑑定の結果や車の助手席の尿跡などの証拠はあったが、”信ぴょう性に欠け決定的な証拠ではない”との裁判長の言葉で、検察側が上告する事を諦めた為、2007年に松江被告は様々な謎を残し、無罪となる。
死刑の求刑に対して無罪が決まる事は滅多になく(死刑求刑で1審及び2審と無罪となった例は初)、その日に釈放された。
因みに、拘束した期間に対し580万支払われた(1日=1万2500円)。時効直前ギリギリに逮捕され、無罪となり釈放された松江被告だが、その後は行方不明となり、現在も生死不明で消息は分かっていない。
容疑者最有力の松江輝彦が無罪判決となり、被害者の遺族の方はとても悲しみ、警察官に誠意ある対応を求め、謝罪を要求する声も多かった。それを受け事件の捜査に関わった人はミスを素直に認め、努力はしたが逮捕出来なかったと遺族の方に深く頭を下げ謝罪をした。その謝罪に対し、遺族などからは誠意ある対応だったとの声も上がった。
以上、Leisuregoからでした。
最後に〜今や法も警察も当てにならない?
当然、被害者遺族の憤りも理解できるし、捜査側の”もっと地元住人の供述が欲しかった”という無念さも理解できる。
実は私も噂を聞いて、この北方町の山奥に一度だけ行った事がある。殺害現場に近いのかはわからないが、”死の香り”がプンプンした。まるで、殺害された3人の女性の死霊が生々しく彷徨ってるのを感じた。
霊感の強い人なら、彼女たちの声を聞き取り、誰が真犯人かを特定するのは不可能じゃないかもしれない。
北方町の様な過疎な村の超閉鎖的特性は、捜査を混乱させる。ひょっとしたら、地元住人で誰が真犯人かを知ってる人もいるかもしれないのだ。
私が地元近辺で聞いた話で記憶は多少曖昧だが、かつての地元の議員で大きな権力を持つ人の息子っていう噂もあった。それ以外には、2番目に殺害されたHさん(20)の姉の婚約者っていう声もある。
しかし、閉鎖的な農村地域での噂はタブーであるし、下手に本当の事を言えば、当の本人が犯人扱いされる。
犯人が判ってるのに口に出して言えないという、権力には逆らえないというもどかしい状況もあるのかも知れない。
元安倍首相のモリカケ疑惑もそうだが、明らかな重罪を権力で潰す事は簡単だ。正義の声を黙らせる事も簡単だ。
しかし、もし真犯人を知ってる地元の人がいるとしたら、権力に負けず、勇気をもって供述してほしい気がする。
殺された人たちは、犯人を知ってはいても喋る事が出来ない。
政治や警察が腐敗する今、住民の正義だけが頼りなのかもしれない。
”太宰府主婦暴行死事件”ではないが、警察が住民を守ってくれないのなら、本当の事を言っても打ち合ってくれないのなら、自分たちで身を守るしかないのだろうか?犯人探しも住民たちでやるしかないのだろうか?
謝罪と反省はバカでも出来る。しかし、今の佐賀県警の幹部はそれすら出来ないでいる。反省を生かすのは警察の義務であるべきだ。
結局、佐賀女性連続殺害事件で犯した佐賀県警の失態が、再び大宰府で起きた事になる。
「水曜日の絞殺魔事件」は”届かなかったSOS、救えたはずの7つの命”という事になろうか。
愉快犯か模倣犯かわかんないけど
強盗が目的ではないから
金持ちのボンボンの犯行との見方もできなくはないね
松江容疑者の場合
シャブ中のヤクザみたいなもんだから
検察側も強引に行き過ぎたんだろうか
佐賀県警も地元の厄介な事件を
検察に全てを投げ売ったから
こんな杜撰な結果になったんだろうけど
太宰府の事件を見ても
全く同じような事したんだろうね
面倒臭い事は相手にしないって
ど田舎の警察の悪しき伝統が
結果的には悲惨な結果をうんだのよ
ヤバい事は検察を通すようにと指示されてるかもですが、こういう危うい曖昧な上下関係は癖になるとなかなか抜けにくいです。
まさに腐敗の悪循環です。
誰が犯人というより、検察の腐敗も進んでるかもです。
誰が犯人というより、検察の驕りのほうも問題ですよね。
佐賀県警も腐敗から出た錆びということでしょうか。
なる程そういう言い方がありましたね。
本当の真犯人は検察か佐賀県警かって言う言い方も出来ますね。
コメント有り難うです。
コメント有り難うです。
そういう線も確かにありそうですね。
”疑うなら身内を疑え”ですかね。