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”線状降水帯”とは積乱雲の事ですが、発生状況や形状により、”入道雲”や”雷雲”と呼ばれ、夕立の様な強い雨を降らせる特徴がある。1つ1つの雲は降水によって衰え、長くても1時間程度で寿命を迎える。
しかし、この積乱雲が連続して発生し、上空の風の影響で帯の様に連なると線状降水帯となる(河北新報より)。
因みに、写真は昨年7/6の九州地区の雨雲のレーダー画像です。
大雨の影響で我が柳川市も、雨が降り始めてから約3日間の雨量が650mmを超え、平年の8月1か月分の約3倍を超える観測史上記録的な大雨となりました。
特に、柳川市の近隣の地域(久留米市、大川市、大木町、みやま市、八女市、大牟田市、うきは市)には、最大級の警戒である大雨特別警報が発表された。
因みに福岡県では、11の市町村に特別警報が出されたが、そのうち柳川市近郊は7地区にも及ぶ。
まさしく、2年前の佐賀豪雨を思い出すけど、今回も同じく、佐賀や長崎や熊本を中心に容赦なく豪雨が襲った形となった(「No More Rain」も参照)。
No More Rainと呪いの豪雨
流石に自然災害には鈍感な私も、連日延々と続く大雨には神経質になり、アメダスの雨雲レーダーを逐次確認しながら、眠りについた。
ただ、正確な筈のアメダスのレーダーだが、時間を追う事に微妙にズレていくのが判る。一昨日のレーダーだと、その日の夕方から翌日中にかけ、豪雨が集中する筈だが、実際には殆ど小雨状態だったし、今は殆ど雨は降っていない。
振り始めてから約4日が経つが、実質最初の2日間が一番ひどく、一昨日の午前中に一気に水位が上昇した。
でもこれだけ自然科学が高度に進化した時代において、お天気シュミレーションだけは未だに外れが多い様な気がする。
雨雲の可視化は大いに参考になるが、”ハザードマップ”としてみれば、多少頼りない気もする。
それに柳川市と言っても、地理的には横に細長く伸びてるので、柳川市で一纏めに括って予想を下す事は危険過ぎる。
事実、ここ3日間の雨量が650mmを超えるとあるが、もし本当なら久留米みたいに床上浸水は避けられなかったろう。床下浸水すらなく、2年前の西日本豪雨の時に比べても、少し穏やかな様な気もする。
勿論油断は禁物で、いつ豪雨が襲うか判らないので、逐次更新される雨雲レーダーを確認する必要はある。
集中豪雨とは戦時の都市空爆みたいで、襲われた地区の住民は生きた心地がしないだろう。まさに、”線状降水帯”という名の呪いの雨とも言える。
最後に
最近の天気は非常に気まぐれでクレイジーある。お陰で、天気情報も災害状況も地域や地理条件によっては、刻々と様々に変化する。
もっと観測地点を細かく分けて設置し、その地点ごとの雨量や雨雲を観測すべきだろう。雨雲や雨量の可視化をもっと精密かつ緻密にし、そこにある危機を正確に再現すべきであろうか。
でないと、いくら注意警報や避難命令を発表しても、助かる筈の命も助からないと思うのは私だけだろうか。
巨乳のお天気オネーや如何にも頭の悪そうなお天気予想士が、胸を揺らし腰をクネり、絵日記みたいな天気図を説明しても、エロ爺が喜ぶだけで、災害を的確に予測するのは不可能のように思える。
緊急時は決断とタイミングが全てである。天気予報というシステムを根本から変革する時に来てるのかもしれない。
自然災害が変異すれば、それに対応する対策も変化する必要がある。「数の基本」でも言ったが、考察や洞察力を常日頃から鍛えておかないと、緊急時には何も出来ないまま、暴徒化した自然は全てを押し流してしまう。それはコロナ渦でも実証された。
大規模の自然災害時には、”自分の命は自分で守って下さい”と、気象庁や政府は決まった様に叫ぶ。
しかしこれは単なる責任逃れで、何ら的確なアドバイスにすらなっていない。自分で自分の命が守れれば、医者も救命士も消防士もいらない。
せめて、大規模の災害シェルターを作り、事前に災害時対策をきちんと行った上での提言なら、住民にも伝わりやすい。
毎年の様に決まった時期に決まった様な大規模の豪雨が起きる。しかし、分かっちゃいるのに何も出来ない。
危機意識なんて所詮は気休めに過ぎない。危機を注意深く考察し、きめ細かく解析してこそ等身大の危機になりうる。
我ら日本人は、これまでもこれからも決まった様に自然災害に苦しめられるのだろう。
それでも、あれ程狂った様に降った豪雨だが、今はそれが嘘の様に晴れ渡っている。
自然災害により、人類は恐怖のどん底に突き落とされ、逆に植物は青々と繁茂する。
呪いの雨が恵みの晴天に変わる時、我ら人類は自然に感謝すべきなのだろうか?それとも呪うべきなのだろうか??
近くでは、大牟田と久留米の一部が酷かったみたいで、場所によって全然被害が違います。