連日、”選挙に行こうぜ”ブログに多数アクセ頂いて有難とうです。2日続けて3桁超えとは出来過ぎかもです。
投票率は24年ぶりに40%台に低迷、とありますが、”れいわ新選組”などの台頭で、少しは盛り上がるかなと思ったんですが、何時の世も大衆は正直ですな。
そういう私も、混んでたら投票するの辞めようと思ったんですが、会場はガラーンとしてましたな(笑)。何だかブログだけが盛り上がってた選挙みたいで。
”辞めて欲しい議員”投票制度にしない限り、やはり盛り上がりは欠けますね。
わいわい新選組って?
さてと、今回の選挙で最大の注目となった”わいわい新選組”は、そのロゴの新鮮さも手伝ってか、当初は非常にユニークに頼もしく思えた。
一時は投票しようかなと、本気で考えた。
重度の障碍者を敢えて候補に携え、山本太郎一人で殴り込みを掛けた。これこそが政界の革命児か?国民の皆はそう思った事だろうか?
比例代表から出馬し、敢えて特定枠に入らず、比例票の掘り起こしに努めた。障碍者の”特定枠”を2つ用意し、自らを3番手につけるなど、戦略も心憎いものだった。
”既存政党とは異なるアプローチで、組織票に頼らず市民票で政権を奪いに行く。冗談に聞こえるかもしれないが、本気なんです”という、出来過ぎのキャッチフレーズは国民の心を一時的には掴え、寄付金も4億を超えた。事実、選挙では100万近い票を得た。
因みに、比例代表には”著名人”が12人立候補したが、当選は3人。最多得票は、山本太郎氏の99万票だったが、優先的に議席が得られる”特定枠”を使った候補者2人が当選した為、山本氏は落選した。しかし、これは想定内でもあった。
落選した山本氏だが、次回の本命の衆議院選挙や都知事選への出馬を考えると、自分を売り出し、政界改革の基盤を固めるには大成功だったと言える。
しかし、何か全てが出来すぎやしないか?そう思うのは私だけだろうか。
正義を全面に押し出し、湾岸戦争予算の9割を世界に出費させたブッシュ父と、大量破壊兵器の存在を捏造し、再び中東を戦争の渦に巻き込んだブッシュJrを思い出す。
所詮は一発芸?
しかし、48.8%の低い投票率が示す様に、国民の関心はイマイチだった。所詮、タレント議員の”一発芸”に過ぎなかったのか。
最初はオモロイかなと、起爆剤になるかなと期待したけど。改革には程遠かった。お笑いと同様、一発屋ではキツいのだ。
実際に、芸人が議員になった所で、その時は話題にはなるが、芸人の地位が上がる筈もない。それは歴史が証明してる。
所詮、売れなかったタレントは、売れないタレント議員のままなのか。
しかし今回は、単に知名度を利用するではなく、自ら一歩引き、重度の障碍者を看板に立てる事で、従来の陳腐なタレント議員とは一線を画した。
票を獲得するだけではなく、何か凄い事をやってのけようという気概を全面に押し出した。著名人ダントツの99万票はウソはつかない。しかし、票を集めるにはウソも方便だ。
因みに”議会に存在するだけ”の橋本聖子議員(自民)は、22万をやっと超えた程だ。
勿論、山本氏のバックにはかなり優秀なブレインがいただろうが、山本太郎では流石にインパクトが弱過ぎた。重度の障碍者をネタにし、票を集めた所で基本的には何も変わらない。今までもこれからも。
メディアが注目するのは最初だけで、最悪、国会の重荷になるだけかも知れない。
それでも、最初から”お飾り”の参議院ではなく、本命の衆議院に照準を絞った戦略は、タレント議員にしては出来過ぎだ。
つまり山本氏にとって、参議院での議席など最初からどうでもよかった。ただ、政界での地盤を築く為だけに、世の中の一番の弱者である重度の障碍者を利用した罪は、許せるものでも消えるものでもない。と言ったらいい過ぎか。
障碍者の社会的待遇改善を計るのであれば、軽度の障碍者でも良かった筈。敢えて混乱を招く様な事は、すべきじゃなかった。
軽度の障碍者でも、重度の障碍者の叫びや思いは伝える事はできる。少なくとも議会やメディアを混乱させずに済んだ筈だ。
山本太郎の致命的なミスはここにある。重度の障碍者をネタにしなくとも、ごく普通に安倍批判や自民党批判で勝負しても、立憲民主党みたいに何もせずに、多くの票を獲得できたであろうか。所詮は、怪しくも虚しい一発芸に過ぎなかったか。
”寝たきり”議員の山積みの課題とは
当選した2人の重度の障碍者には言い方は悪いが、殆ど役に立たないと思う。”寝たきり”議員に何が出来るの?って、メディアも国民も薄々は感じてる。これだけキツい言い方をしないと、この島民の生温い意識は変わらないのか。
それに、国会が大きく混乱するかも知れない。故に、野党は何を仕出かすか判らない、だから野党は信用できないとなる。結果、自民党は益々優位になる。
結局、”寝たきり”議員のアイデアは、手っ取り早く票にはなるが、メディアのネタにするには深刻すぎて無理がありすぎた。一方、追い詰められつつあった自民党にとって”救いのネタ”であったか。
特に、難病と言われるALS患者の舩後氏は、言葉だけでなく身体すら殆ど不自由だ。もう一人の木村氏は多少は喋れるが、両足や左手がほとんど動かない、脳性まひ障碍者だ。
”それこそが障碍者に対する差別ではないか”って、声も聞かれそうだが。私から見れば、この2人を候補者として立てた行為そのものが、差別の最もたるものだと理解する。
実は、私のお袋も脳梗塞で言葉が不自由だが、もし参議院選挙の候補者として出馬してくれと誘われたら、怒りは頂点にまで沸騰するだろう。言葉が不自由というのはそれだけで、致命傷であり難病なのだ。身体が不自由なく動いたとしてもだ。
難病と難題は、メディアが最も不得意とする所だ。
ブロ友のKouunh727さんの記事にある様に、今回当選した障碍者の2人は、寝たきり仕様の大型の車イスが必要だ。故に、新たな国会に於けるバリアフリー化が急務となる。それにハード面以上に、意識的バリアフリーの見直しはもっと重要になると。
重度の障碍者でもホーキング博士みたいに、異次元の頭脳があれば、政界に関与する事は全くの不可能じゃない。それでも数多くの障壁を克服する必要がある。
将来、時間は掛かるが、様々な身体的言語的重度の障害をAIで克服できるかもだが、それでも時期的には早すぎる。課題は山積み過ぎるのだ。
時代は人が思ってるよりも、ハード的にもソフト的にもずっと遅れてるものだ。現実は、大衆が思ってるよりもずっと難解なのだ。
またそういう事を十二分に踏まえた上での、山本太郎党首の候補者選択であり、政治改革だったら、彼は本物だ。国民も私も、手放しで讃えただろう。
しかし敢えて、重度で難病の障碍者を選択する事で、選挙の話題を国民の関心を狙ったのは明らかだ。
故に重度障害者の2人が、単なる駒としてネタとして利用されただけであったのなら、当の本人やその家族にとっては、それこそが大きな差別であろうか。重度の障碍者にとっては、生きるだけで精一杯なのだ。社会的差別以上に生きる事が全てなのだ。ましてや議員など務まる筈もない。
政治というのは、私達大衆が思ってる程、居心地のいい所ではない。派閥が全てを支配する、ルールなき冷酷で無情な世界。卓越した頭脳と政治論を持ってる優秀な政治家も、一瞬で抹殺される世界。
そんなタフな世界の中で、重度の障碍者が生き抜いていけるとは、とても考え難い。国会は議論を交す場で障碍者施設ではない、と言えば自民党は大喜びか。
それ以上に現実問題として、国会での”寝たきり議員”の排泄の処理は誰がするのか?安倍にでもやらせるか?ウン、それも悪くないか?
タレント議員の思い上がり
”自分は芸人だから、注目を集められると思い上がり、地道な努力で支持を集める者を見下す。 彼に限らず、タレント議員と言うのは大体こんな調子だ。だから所詮はタレントと言われるのだ”(井上靜さんのExciteブログより)
全くこんなナルシズムの芸人議員がいるから、何度選挙をやっても、政治は腐ったままなのか。
深刻な安倍パッシングを逸らす為に、自民党が敢えて、”わいわい新選組”の重度の身障者の候補枠に見て見ぬふりをし、選挙の話題を独占させ、そのスキに自らぬくぬくと過半数を支配したと見るのは、少し考え過ぎだろうか。
山本太郎氏に関しては色んな黒い噂が立ってるが、それはどうでもいい事だ。政治は結果と票と影響力が全て。
今回の”れいわ新選組”も確かに票は集め、国民や障碍者の表面的な同調と同情は買ったが、それだけだった。逆に重度障害者の議員に対する、議会でのバリアフリー問題の障壁の高さだけが浮き彫りとなった。
結局、国会は混乱し、議論は先には全く進まない。そこで自民党は”寝たきり”議員を説得する。議員を辞職させ、その責任を山本太郎に被せる事くらいは、朝飯前だろう。
その時、山本太郎の安直な策謀は失敗に終わるのか。そうでなくとも、これだけの策謀をすでに暴露されたら、大衆もメディアも引くだろうか。
山本太郎さんとそのファンには申し訳ないが、やはりアンタはお呼びじゃない。政界変革というより、国会や議会を混乱させるだけだ。やり方が汚な過ぎると言ったらいい過ぎか?
お情けと被害者意識だけで変革できるほど、政治は簡単じゃない。しかし、思った以上に自民党の壁は厚すぎた。
タレント議員の凋落と芸人の限界を感じる、今日この頃である。
やがて国民は野党を見下し、政治にそっぽを向く。結果、自民党は永久に不滅というわけです。
安倍首相は、新撰組のバカがうまい事やってくれたと、笑いが止まらないでしょうね。
消費税は減税か廃止して、庶民からは税を多く取り立てない。代わりに富裕層や大企業から多く税を徴収し低所得者へ再分配する。足りない分は国債をいくらでも発行する。
今一部で流行の「MMT」も取り入れた経済政策で満点の評価です。
しかし障害者へ配慮する政策はもっと必要なのかもしれませんが、重度障害者に国会議員が務まるとは思えません。そんなことを言うと差別主義者と言われてしまうでしょうが。
国会議員は国会で自らの考えを主張しなければなりません。あるいは国会の外でも。喋るのが困難であれば主張などできません。
国会のバリアフリーが進めば一般社会でも進むかもしれませんが、やはり象徴的な意味しかないのではないでしょうか。重度障害者を特定枠で国会議員にするより障害者政策に明るい大学教授やNPO法人及び福祉施設の代表ないし職員が良かったのではと思います。
それと山本太郎は「左派」であることが支持を躊躇わせます。私は自分の主義主張を「保守」だと考えています。自民党は民主党よりマシかもしれませんが、経済運営が下手で、富裕層、大企業優遇で、河野・村山談話の破棄をしないなど保守的な政策を採らないから見限っています。総理総裁が安倍晋三ではお話になりません。
山本太郎は経済政策以外の政策はほとんど何も言いませんが、政権に就いたとたんに夫婦別姓や同性婚、LGBTの権利向上、外国人のさらなる権利向上などを実現されては堪りません。自民党の悪政で庶民は限界ですからそれらには目を瞑るべきなのかもしれませんが。
投票率が低いのは残念でした。やはり選挙制度のせいでしょう。参院選は単純な小選挙区制ではありませんが、小選挙区制は死票が多いので、死票を嫌う有権者は棄権してしまうのです。
小沢一郎が衆議院の選挙制度を中選挙区制から小選挙区比例代表並立制に変えてから投票率が平均で10%程度落ちましたから。
しかしこの変更が自民党を延命させるのだから皮肉です。中選挙区制のままであれば自民党は離党者続出で最大与党の座を維持することはできなかったのは疑いの余地がありません。そのことを一番良くわかっているのが自民党ですから絶対に中選挙区制に戻したり、完全比例代表制にはしないでしょう。
山本太郎も衆議院では小選挙区制の壁に阻まれるのではないかとも思います。
今回は自民党もかなり追い詰められてた筈ですから、”あのバカを使ってみよう”じゃないですが。それもありかなと。
多分私の考え過ぎでしょうが。自民党としては結果的に見て、”れいわ新選組”は救世主でしたね。
政治には全くのズブの素人ですが、色んな見方があって面白かったです。それに野党のボロ負けと思ってましたが、結構頑張ってましたね。何らまともな政策のない立憲民主党は、自民党批判のみで野党トップの17議席ですもんね。
でもしばらくは、政治ネタから開放されるのでホッとしてます。
政治の事になるとどうしても感情的になりますから。少しでも食い違うと戦争みたいになる。論理的に冷静に政治の事を書かれる人って意外に少ないですもんね。
多分、山本太郎氏のバックには、かなり優秀なブレインが構えてますかね。経済政策なんてタレント議員には出来過ぎですもの。
でもお陰で色んな角度から政治を眺める事が出来て楽しかったです。これもぬくぬくサンみたいな、善良で論理的なコメントのお陰です。わからない事があったら遠慮なく質問させて頂きますので、これからも宜しくです。
私を政治ネタの道へ引き摺り込んだのは、何を隠そう、kouunhサンじゃあーりませんか?
ただ、私は”帰納法”や”背理法”を使う事が多く、逆説や答えから辿っていく方が、真相を見つけ易い傾向にありますかね。
政治ネタに関しては、殆どの人が”演繹法”を使いますね。すると延々と議論し続け、まるで朝までナマ喧嘩状態(笑)。つまり、数学的思考は政治ネタにも生かされるという事で。
でも転んださんはそれを糾弾するじゃなく、全くの正攻法で山本太郎の新選組にメスを入れ、見事なまでに解析しています。これこそが今のSNSが一番理想とするブログのあり方でしょう。
私はSNSにはあまり興味はないんですが。転んだサンの記事は最高峰に近いレベルにあると思う。柔軟な数学的思考と熟成した幅広い知能がなし得る技なんでしょうか。ただただ脱帽です。
政治を演繹法で語ると、情が移り過ぎて視界が曇る。情に脆いうつ病の人に、政治ネタを記事にする人が多いのもそのせいですね。
政治家は自明的に腹黒いし、その腹黒い部分を糾弾しても何も答えは出ない。最後には幼稚園児の絵日記の様になり、届くコメも怪しくなる。
山本太郎を糾弾しても答えは見つからない。彼はバカだが、基本的には正直で良い人だ。ただ取り巻く連中が腹黒すぎた。もっと巧いやり方をすれば、山本は一寸した政界のアイドルになれたかも。でもすぐに潰されるでしょうが。
政治はあらゆる要素が複雑奇怪に入り混じった世界。数学的思考が有効なのは明らかで、帰納法や背理法を使って記事にしてるだけ、後は全て主観的な推測のみ。お陰で全くの政治素人でもそこそこの記事は書ける。
何でもトリックは必要ですね。そういう私も腹黒い?
テレ朝のワイドショーではホラ吹きまくりでしたね。
昔のハッタリ議員のまま。ダンス甲子園と政界を勘違いしてるみたいで。せっかくバックにいいブレインがいると思ったのに、これで全てを台無しにしちゃいました〜。
転んださん言うように、アンタはヤッパリお呼びじゃない!ですよね。
アホな手を使って票を稼ぐのは成功したんですが、これからどうなる事やら。野党は相当追い詰められるのかな。
全く自民党は戦わずして勝つ事になるんでしょうか。こんな楽な選挙もなかったろうに。