”ゴーンが日産自動車を離れるとしたら、あのタイミングしかなかった”
言い換えれば、”ゴーンは日産に留まるしかなかった”。
ある経済シンクタンク研究員のこの言葉には、ゴーンの全てが凝縮されてる。以下、経済ジャーナリスト井上学氏のコラムを参考にです。
かつては世界最大の自動車メーカーだった米ゼネラルモーターズ(GM)もかつてはリーマンショックの煽りを受け、深刻な業績不振に見舞われ、2009年6月に連邦倒産法を申請し、倒産した。その後、国有化され、その立て直し役として、ゴーンの名が急浮上した。
米フォーチュン誌は、GMのCEOの後任として、真っ先に日産再建という”歴史的偉業?”を達成したゴーンの名を挙げた。ゴーンはこの時、経済メディアのこの追い風を受け、”私ならGMを再建できる”と水面下で売り込みをかけてたという。
つまり、ゴーンの最終目標はルノーでも日産でもなく、世界最大の自動車メーカーGMであったのだ。
当時、日産の成長戦略の頭打ちは明らかであり、ゴーンにとって日産の利用価値は低下していた。そこに憧れだったGMのCEO職が、しかも彼が最も得意とするリストラの局面でぶら下がってきたのだ。ゴーンがGMのCEOに君臨すれば、ルノーや日産とは完全に縁が切れた筈。
だが、GMを管理してた米国政府の答えはノーだった。10年に及ぶ日産のかじ取りから、ゴーンの経営では中・長期的な成長が期待できないと判断したのだ。
その上、ゴーンが日産をV字再生できた背景には、売却できる優良資産や非効率な系列内調達(下請け)といった豊富な”のりしろ”があったと。
つまり、この”のりしろ”に乏しいGMで、ゴーンが再建を果たせるかは全くの不透明であり疑問だった。米国政府は既に、”ゴーン・マジック”のカラクリなどお見通しだったのだ。
こうしてGMへの移籍は幻に終わり、ゴーンは日産での長期支配に、やむなく自らの経営者人生を賭けた。この運命の年の丁度翌年の2010年から、ゴーンの8年に渡る”虚偽”が始まったのを考えると、ピタリと辻褄が合う。
まさに、2009年の時点でゴーンのCEOとしてのコストカッターとしての運命は終焉を迎えてたのだ。つまりアメリカは、ゴーンのミシュランでのルノーでの日産での鮮やかな”再生劇”に隠された、幼稚で安直な裏技を見抜いてた事になる。
そして、絵に描いた餅の様に、日産とゴーンは”最悪の結末”を迎えるのだが。この悲惨な結末をアメリカだけが予想してたという訳だ。
東京地検がここに来て、強引にゴーンを”虚偽記載”という曖昧な犯罪?を理由に逮捕・抑留し続けてるのも、アメリカ政府のこの”洞察”が後押しになってるとも言える。
結局、”死に体”のゴーンを一気に潰しちゃえってとこかな。
事実、ゴーンの再々逮捕劇は、アメリカでは殆ど話題になってない。つまり、”再生主”ゴーンはアメリカの眼中にはなかった。2009年の時点でゴーンの実質の人生は終わってた事になる。
何だかそういう視点で、一連のゴーンの逮捕劇を眺めると、一気に覚めちまうな。
結局ゴーンの華麗なる”再生”なんて、”暴力的排除”と揶揄される”コストカッター”や、”報告”という名の”虚偽”と同じく、単なる安直で幼稚なイカサマだったのだろうか。
フランス政府は、ルノーは、日産は、メディアは騙せても、アメリカは騙されなかった。ゴーンの卓越した手腕なんて、アメリカ政府からすれば、無能な愚策に映ったろうか。
こういう風に見てくると、如何に”洞察力”というものが大切かがよく理解できますな。学歴や卓越した知能や手腕あっても、洞察が乏しければ一気に陥落する典型の例であろうか。
結局、”ゴーンは留まるしかなかった”、それも日産に、そして勾留所に。
”Ghosn is not Gone”は当ってたという事ですかな。いやそうでもないか(笑)。
ゴーンに関するブログは4つ目ですが、今回で終りにしようと思います。彼の強欲と無能さを知ってしまった以上、彼が文無しになろうと英雄になろうと、もうどうでもよくなった。
私にとってはもう、”Ghosn was Gone”ですかね。
でも、無神論者の私としてはとても羨ましいです。イブの日に奥さんと二人で教会でミサを捧げるんですよね。何だかとてもロマンチックですね。ほんと羨ましいです。
神を信じない人も、イエスは万物的な存在ですものね。
そういう私は、独りバーボンを呑みながら、ソーセージでもかぶり付きましょうか(悲)。
奥さんと良いクリスマスイブをお過ごしください。
それより、今日から明日に加計、日本全国、否、世界全体がおバカな儀式一色に包まれるけど、イエスは詐欺師レベルの話じゃありませんぞよ。僕はどちらかと言うとアンチクリストだけど、妻に誘われて教会に行く予定でゴザルのだ。「あラーメン・そーめん・冷やそーめん」なんて思い乍ら、教会で「不遜で不埒で不真面目な肱雲」を、見詰めて来ようと思ってるぞナモシ。
ただ、アメリカが見抜けた事を日本がフランスが見抜けないというのは、国力の差も歴然としてますが。知力の差も歴然としてますね。
ゴーンみたいな詐欺師に騙され、翻弄された日本人は私も含め、反省すべきですな。
イブですよ、あんまり興奮して、ハメ外さないようにね(笑)。
では、バイバイ👋
人相通りの悪いクソ親父よ。今頃は薄い頭髪も全部抜けてるんじゃないの?
別れた奥さんもかわいそうね。でもお互いサマよね。ゴーン親父にとっては、最高のクリスマスプレゼントだわ。留置所内でのクリスマスイブって、どんな感じでしょうね。
では、バイバイ👋
でも流石アメリカですかね、世界一の大国だけの事はあります。
これもブログ立てようと思ってたんですが。首を切られた元日産の社員や下請け、株価下落で被害を受け続けた株主などの、民事訴訟による莫大な損害賠償請求が問題になりますかね。
法的訴訟よりもこっちの方がずっと時間がかかるかもです。
一部の声では、この訴訟額は100億を超えるとも言われてます。こうなるとゴーンの懐はスッカラカンですね。別れたカミさんにも結構な額の慰謝料が入ってるという事なので、今頃は気が気ではないでしょう。
そんなふうに思えますね。
気の毒なのは首を切られたニッサンの社員ですね。
今頃、ゴーン氏を殺してやりたいと思っているかも。
★ゴーン氏を殺してやりたきニッサンのリストラされし社員の怨霊