年明け早々に､PS3コントローラの修理かな

　私らしいと言えば､私らしい。

　｢お正月を祝う意味｣でも書いたが､私にとって正月とは日常のごく”ありふれた一部”である。
　まるで､それを象徴するかのような出来事でもあった。
　旧年末に借りた｢ゴジラvsコング｣を正月の早朝に見た。
　年忘れ映画劇場のつもりだったが､PS3コントローラの調子が悪く､(挙動が暴れるせいか)上手く再生してくれない。
　元々､このコントローラは評判がよろしくない。”(寒い時期だと)基盤が歪む？から誤作動を起こす”という噂で持ちきりだったのだ。
　しかし､古いサイトに”基盤の裏側にテッシュを挟むと基盤の歪みがなくなる”とあったので試した事があった。が､その時は直ったかに見えたが､いつの間にか誤作動を頻繁に起こす様になっていた。
　DVDはともかく､ブルーレイになるとまともに起動すらしない。お陰で､ここ数年は(ブルーレイではなく)DVDで我慢していた。
　更に最近は､冬の寒い時期になると､コントローラが誤作動を頻繁に犯す様になっていた。

コントローラの修理

　ダメ元で”PS3コントローラの修理”で検索すると､運良くタイムリーな記事｢PS3コントローラを分解修理してみた｣に遭遇する。
　どうやら､よく噂されてた基盤の歪みではなく､”ボタン(操作)側とメイン基板を結ぶケーブルの接点の不安定さ”が問題な様である。
　つまり､この接点の不良が原因で慢性的な誤作動を引き起こしてたのだ。
　通常､これらのケーブルはコネクタに差し込まれてる筈だが､PS3コントローラの場合､フィルム状のケーブルを(ゴム状の薄いシートをはさみ)メイン基板に押し当てるという雑な接続(接触)構造になっていた。
　バッテリーケーブルはガチガチに堅いのに､操作系のケーブルは､(基盤の端子に乗っかってるだけで)非常に不安定なのだ。

　今回参考にした記事では､”コレが原因でフラットケーブルの押さえが弱くなり､コントローラと基板の通信(接触)が上手くいかなくて暴走したのでは”と分析されていた。
　早速､(5本のネジを外し)コントローラを分解し､中にあるメイン基盤を外すと､指摘されたフラットケーブルの接点と基盤の端子が確認できた。接点と端子の下には､5ｍ×20mmで厚さ2mm程のゴム状シート(写真=借り物です)が挟まっている。
　因みに､分解は必ず本体とコントローラの電源を落として行う。もし､ショートでもしたら一巻の終わりである。

　サイトで言われてる様な経年劣化は見られなかったが､これだけでは(ケーブルの)抑えが弱いのだろう。
　市販のコム状の両面テープ(厚さ1mm)があったので､これを同じ大きさに切り､先程のゴムシートに貼り付ける。
　ケーブル側の接点には2つの穴が開いており､(その穴に基盤側の端子の2つの棒を差し込む事で)基盤側の端子と精確に接触させる仕組みである。
　つまり､ケーブル側の接点と基盤側の端子をしっかりと接触させる為に､両面テープで補強する。

　元々､手先が不器用で極度の老眼だから､こういった作業は苦手なんだが､今回は不思議と上手く行った。
　全ては､英二六さんの記事(と写真)のお陰である。
　感謝のコメントを残し､早速コントローラを作動させてみた。
　完璧である。正月早々､いい年になりそうだ(そんな訳ないかー笑)。　

最後に

　互換のPS3コントローラへの買い替えも何度か考えた事もあったが､デュアルショックへの対応が心配で､踏み切れないでいた。
　コントローラと言えば､PCでも使えるxbox360コントローラが大のお気に入りだったが､今は完全にお蔵入りである。
　英二六さんも書いておられたが､(今回見た)ケーブルと基盤の接点の幼稚なつくりには､”ソニーの科学力は凄いのやら凄くないのやら”よく分からない。
　結局､技術屋ってもんは肝心な所でケチるのだろうか？

　愚作に成り下がった｢ゴジラvsコング｣のレビューは後で紹介するとして､廃棄寸前のコントローラが復活した事は､日常のごく”ありふれた一部”としては､贅沢と呼べるものだろうか？