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ここ最近は殆ど夢を見なくなった。故に、「真夜中の訪問者」も約2ヶ月ぶりである。
夢の舞台は、寂れかかったエーコープの建物内にある一室だった。
彼女は食堂の厨房に隣接する、小さな炊事場が備わった休憩室にいた。
私はと言えば、その向かい側にある小さな備品室を自部屋として、間借りしている。
彼女とは1度、自販機のコーヒーを一緒に飲んだ事がある位で、これと言って印象に残る女性でもなかった。TVドラマで見るのとソックリの清楚な女性だったが、質素すぎて不思議とその魅力を感じなかった。
その彼女こそが(少し古いが)”お疲れ生です”の生ビールのCFに登場する芳根京子さんだった。「真犯人フラグ」と言った方が判り易いだろうか。
私はいつもの様に、エーコープ内での安い食事を済ませ、自部屋に戻ろうとした。その途中で、厨房の奥の休憩室にいる彼女と顔を見合わせた。
女は何か言いたげそうだったが、私は敢えて無視した。私も色々と人には言えない問題を抱えていたからだ。
私が薄汚い部屋で寛いでると、彼女が入ってきた。
狭い部屋だったが、ドアの入り口にカーテンを仕切り、応接間を設けていた。こう見えても、人には言えそうにもない微妙な商売をやっていたのだ。
彼女は何か深く沈んでいる様に思えた。
私がコーヒーを温め直してる間、彼女が口を開いた。
”貴方、一体ここで何やってるの?”
私は答えるのを躊躇する。
彼女は黙ったままだった。
そして夢から覚めた。
第二章
普通、同じ夢が連続して現れる事はない。
私はよく夢を見る方だが、連続して夢を見たのは、ほんの数回ほどしかない。
夢から目覚めると朝の5時程だったので、少し冷え込んでた事もあり、2度寝する。
これと言って印象に残る夢でもなかったが、不思議と彼女の何かを抱え込んだ様な背中が頭から離れなかった。
2度目の夢も、舞台はエーコープ内にある私の部屋である。
彼女は少し挑発気味になっていた。
私はすぐに彼女の心の異変に気づいた。
”目の前の女も私と同様に何かを隠している”
彼女は、私が温め直したコーヒーが気に入らなかったせいか、コーヒーを入れ直す為に私に背を向け、小さな炊事場へと向かう。
女はお尻をさり気なく突き出し、私を誘ってるかの様にも思えた。が、不思議とそのお尻には性的魅力を感じえなかった。
私には少し嫌な予感がした。
そうこうする内に、エーコープの落ちぶれた社長らしき中年の男が入ってきた。歳は私と同じ位の歳だろうか、無理な若作りがその男の限界と無能を提示していた。
”ここにいたのか?随分と探したよ”
女は露骨に、この男を避けている。
”君がここで働けてるのも私のお陰だ。身勝手な真似はしてほしくないんだ”
私は少し苛ついた。
”揉め事は余所でやってくれ。少なくともここは私の部屋だ”
男は私を粗雑な視線で見下す。
”だったらアンタは、この部屋で何をやってるのかな?疑われても仕方がないような商売をやってるんだろう”
女は男を刺々しく睨みつけた。
”この人は関係ないでしょ!オタクだってヤバい事やってんでしょ”
確かに、ここにいる3人ともヤバい状況にある。私は窓の外を見ていた。
スモッグでどんよりと灰色に染まった夕焼けの空が、私を悲しく包み込む。
”ああ、こんな人生は嫌だ・・”
そう呟きかけた時、夢から覚めた。
最後に
全く、”お疲れ生です”を地で行く様な夢だった。が、不思議と笑えない夢でもなかったし、笑える夢でもなかった。
ただ、私の夢に出てくる芸能人は皆、何かを抱え込んでる様な人ばかりである。
でも、芳根京子さんと夢の中で逢えただけでも良しとしようじゃないか。
因みに、売上を左右するとされるビールのCMだが、過去にも色んな女優が登用されてきた。新垣結衣(アサヒ)、広瀬すず(サントリー)、石田ゆり子(キリン)、堀田真由(サッポロ)等など、まるで好きな女優ランキングの様相である。
特に、アサヒビールの”お疲れ生です”は、芳根京子さんの前は新垣結衣さんだったらしい。ただ個人的には、”癒やし”という点で芳根京子さんに軍配を上げたいのだが・・・
私が若い頃は、ビールのCMと言えば(ギャラが安い)グラビアモデルかビキニモデルと相場が決まっていた。が、今では各社ともビール単体では差が出にくく、CFのキャスティングに負う所が大きい。
つまり、飲食と言えど(予算は掛かるが)イメージ戦略が全てなのだろう。
確かに、贔屓の女優が微笑みビールを飲んでれば、そのビールを呑みたくなるのが男の情けである。だが、夢の中に出てきた芳根京子さんは贔屓の女優でもないが、終始うつむいてた。不機嫌という訳でもなかったが、演技でもなかった。
女優と言えど、所詮は1人の女である。様々な悩みや過去を抱えてる筈だ。
夢に登場する女優が全て素顔を明かす訳でもないが、もう1人の芳根京子さんを見た様な気がした私は、幸せ者なのだろうか。
ジーンハックマンのスーパードライでした。
出演料はかなり高額だったと思いますが
大金を賭けたこともあって大ヒットしました。
もう一つは
栄養ドリンクのCMに抜擢されたビートたけしさんでしたが毒舌のイメージが商品と合わずボツになり
映画スーパーガールで大人気だった女優を起用したら爆発的に売れたとの逸話もありました。
夢の中でも”お疲れ生です”って言ってほしかったですよね。
残念でした。
女優は確かヘレン・スレイターさんで、凄く清楚な感じがしましたね。
ジーン・ハックマンも凄く存在感ありました。
CMというのはキャスティングもそうですが、斬新なアイデアやコンセプトも必要なんでしょうか。
でも、芳根京子さんの”お疲れ生です”で、ビール飲みたかったです。
広瀬すずさんも25になった去年にサントリーと契約した。
年齢的には少し微妙ですが
ビールのCMならちょうどいい頃ではないでしょうか>>CMの対象も我ら中年世代ですから
東京オリンピックのボランティア募集のCMでは酷評されてただけに>今回のビールのCMで一気に挽回したいところです。
ですが
出演料が1億円に達するということで
サントリーの本気度がここまで伝わってきます。
貧乏な筈の日本もまだまだ余力は残ってるみたいですね。
記事でも書いたんですが
ビール自体の差別化は図れないので、残るはCMに起用するタレントで差別化を図るしかない。
ただ、広瀬すずさんも悪くはないんですが、夢に出た芳根京子さんも悪くはなかったです。
何度も言いますが、一緒にビール飲みたかったです。